花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

噴火警戒レベル2 硫黄山を見に行く 2017/05/29 (鹿児島)

2017-05-31 18:13:19 | 霧島連山
5月29日(月)高千穂河原からの帰り道、えびの高原まで足を延ばしました。
硫黄山には火口周辺警報が出されており、火口からおおむね1km以内は立入禁止となっています。
以下の画像は気象庁監視カメラ画像を除き5月29日に撮影したものです。

16時11分 えびの岳登山口


今年はノカイドウの開花が遅れ5月初旬に少しだけ咲いたようです。広場入口ノカイドウ案内板の横にえびの岳登山口標識があることに気付きました。近場でもあり一度は行ってみたいところです。

つつじケ丘から見た硫黄山 右側は韓国岳


ここのミヤマキリシマは例年6月上旬が見頃です。まだ咲き始めで、散策する人を数名見かけただけでした。

硫黄山の噴気


火山観測の人でしょうか黄色いヘルメットの2人が右側斜面を下りていました。風上ですが時折噴気のジェット音が聞こえてきました。今度はこれまでと少し違って噴火しそうな感じを受けました。

エコミュージアム横から見た硫黄山


硫黄山の中心部だけでなく南西側の斜面にも噴気が見えます。桜島の灰色噴煙ではなく水蒸気のように見えます。20年ほど前までは硫黄山一帯ではあちこちから噴気が出て道路交通の視界が悪いほどでした。

5月31日気象庁火山監視カメラ 硫黄山南 気象庁ホームページから引用


韓国岳登山口近くの小高い場所にカメラが設置されているようです。この画像を見ると複数の個所から噴気が立ち上っているのが判ります。

ドウダンツツジ


ミヤマキリシマ


白花のミヤマキリシマ


ミヤマキリシマは紫色や赤花が多いですが、まれに白い花も見かけます。ここは観光地なので目立つ白花が植えてあるのでしょうか。私はピンク系統の花色が好きです。

エコミュージアムセンター横のオオヤマレンゲ


わずかにつぼみが膨らんでいました。硫黄山北西斜面にはオオヤマレンゲの保護区がありますが、現在は不動池や周辺道路も含めて立入禁止です。

新燃岳斜面のミツバツツジが全滅したように硫黄山周辺のオオヤマレンゲも火山活動が激化すれば危機的な状態です。

松の新芽


周辺案内図


えびの高原から小林市方面への道路は通行止めです。エコミュージアムセンターから東側は立入禁止で硫黄山、不動池方面も行くことができません。

韓国岳へは大浪池を経由して登山が可能です。新燃岳の噴火警戒レベルは1に引き下げられましたが、周辺登山路が消滅しているため立入規制が継続中で新燃岳へ行くことはできません。

この日も18時前に韓国岳から下山してくる人を数名見かけました。硫黄山が大規模噴火をすれば大浪池側への下山は危険、大幡池方面へ避難することになるのでしょう。例年ならミヤマキリシマ観光客でにぎわうえびの高原のホテル売店などには死活問題。これ以上活動が激しくならないことを願うばかりです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鹿ケ原ミヤマキリシマが見頃 2017/05/29 (鹿児島)

2017-05-31 16:49:27 | 霧島連山
5月29日(月)、例年より一週間ほど遅れて鹿ケ原に出かけました。
当日の南日本新聞でも報道されていたので訪れる人が多めでした。

いつもながら美しいミヤマキリシマ


今年は矢岳方面までは行かないため、11時20分頃駐車場で早めの昼食後出発。さっそく霧島神宮古宮跡のミヤマキリシマに引き留められ、鹿ケ原到着は12時17分でした。

鹿ケ原に向かう人たち


広い花園を散策する人々 背後は中岳


これまで高千穂河原を訪れる人は高千穂峰登山、中岳方面、駐車場周辺のミヤマキリシマ散策がメインでした。鹿ケ原が知られるようになったのはここ数年です。

駐車場から北東方向へ20分ほど歩きます。勾配がきつくなくシニア層も多く訪れます。花のピークは若干過ぎていましたが、広大な花園は見事でした。

少し色合いの違う花も


鹿の亡き骸


林の中でオス鹿の亡き骸を見かけました。毛は一か所に集まり、骨の一部は周辺に散在していました。鳥ではなく小動物が運んだのでしょう。土へ帰っていく様子は、周囲の花や木に同化しており最初は気づきませんでした。

小さな命たち 命の引継ぎと生存競争が始まる


明るい林のミヤマキリシマ


2011年の新燃岳大噴火により中岳から高千穂峰にかけて大量の火山礫が降り注ぎました。ミヤマキリシマも多大な被害を受けましたが樹勢が回復し、株の大きさがそろっているように思われます。

赤松は特に火山礫による被害が大きく大木も枯死しています。地面への日当たりが良くなりミヤマキリシマの生育には好条件のようです。

青空に筋雲 背後は高千穂峰


お鉢火口の西側斜面を下山する人たち


雲は殆どない日でしたが視界は少し悪いようでした。せっかく持ってきた三脚と望遠ズームを取り出して下山する人たちを写しました。14時20分ころでしたが、登っていく人もいました。足元の悪い登山道に挑む皆さんは健脚で何よりです。

15時前 次第に人が減ってきた


この日は子供の姿もだいぶ見かけました。前日が運動会で学校は休み、おじいちゃんおばあちゃんとミヤマキリシマ散策の家族連れもありました。楽しい思い出になったことでしょう。

枯死した赤松の枝がだいぶ落下しています。危険防止のため根元から伐採されているところもありました。15時を回り地元写真愛好家とカメラ談議に花を咲かせながら駐車場への帰途につきました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。