ご挨拶。
どの子も、どの子も可愛かった。
私はちゃんとプログラムのお勉強をしながら観ない人なので、
何人もいる退団者の中で、正直知らない子も居たのですが、
それにしても可愛かった!
今回、ひろみちゃんの同期が二人退団でした。
あの期は、割に退団した人が少なくて、数えられるくらいじゃないかと思うけど、
こないだ星で二人退団し、また今回二人…。
月も一人退団されたね。
さすがに、そろそろ…という時期なのかなぁ。
いろんなことを考えてしまう。
右京さんは、客席を見渡して、空気を呼吸してから、ご挨拶されました。
少しほっこりもした、ご挨拶。
真っ直ぐ伸びたカーラーの花束のブーケ。
右京さんのすがすがしい姿によく合っていて、素敵かっこよかった。
るいちゃんが…
るいちゃんが選んだ言葉は、こまやかな心がいっぱい詰まっていました。
卒業する日に向かって進んで行く、その時間。
砂時計の残りが、じわじわと減って行くのを、
ガラス越しにどうすることも出来ずに過ぎていくのを眺めるのに似てる。
私たちもそんなふうに過ごしたけれど、るいちゃんも…
流れていく時間への切なさ、残された時間への愛しさを、
全身で感じ、精一杯闘ってきた時間だったんだろうなぁ…。
その想いが痛いくらいに突き刺さってきて、涙が浮かびました。
自分を支えて下さった方々への感謝の言葉、は、どの退団者も口にする言葉。
私は、面白いくらいに、ずっと前のるいちゃんを思い出していました。
それは、娘役になったばかりの頃。
るいちゃんは、ひろみちゃんがとてもお世話になった方で、
ゆーひさんのDSにも一緒に参加し、
シニョールドン・ファンの新人公演では、相手役で、
さえちゃんのお茶会に一緒に来たこともあったんだよね(ってことは、書いたことがあるけど)。
その頃のるいちゃんの姿。
やっぱり、とっても、「娘役として」の在り方に拘りを持って行動されていたことを、
とってもとっても思い出すのです。
みんなへの感謝の言葉、そして、
「貴城さん」への感謝の言葉。
言葉以上の気持ちが伝わって来るようでした。
本当に、素敵でしっかり者で、キュートなお嫁さん…
るいちゃん、有難う。
かしちゃんのご挨拶は、
そうだなぁ…かしちゃんの男役としてのプライドがまずそこに横たわってるのを感じた。
浮かべているのは、静かな微笑み。
言葉は、劇場の空気を感じ取りながら、
一言、一言、凛とした声で、胸の中の想いを、刻んで行きました。
「どれが欠けても今の自分は無い」という言葉。
暖かかったなぁ…。
なんかね、かしちゃんが過ごして来た時間があって、あのご挨拶があったってことを漠然と実感した。
そこが、がっちり繋がっていて、
確かに、そこに、在ること、だった。
かしちゃんが必死に歩いて来た路も、私たちが堪能した舞台も、
かしちゃんが愛して来たことも、大切にしてきたことも…
全部全部きらきらしていた。
かしちゃんは、大事な言葉を端的に、きっぱりと、力強く語った。
その力強さが、充実感に満ちていたし、聴いている私も満たされていくようでした。
カーテンコールが何回もあって、その度に、少しずつお喋りしたのだけど、
私が一番印象に残ってるのは、
かしちゃんが、るいちゃんと組むとなったときに、
こんなに愛し愛されるようになるとは思いもよらなかった、という言葉でした。
そうなろう、と思って、そこに向かって行った…
という以上に、二人が育めたことが沢山あったのだなぁ…。
そこには、やっぱり、出会いの「奇跡」はあったのだろうし、
二人の頑張る方向に、大きな共感があったんだろうし…。
お二人が、お互いを大事にしている姿をいっぱい見て来ただけに、
そのかしちゃんの本音が、胸にしみたのでした。
これからも愛を育んでいきます。
幸せになります。
……かしちゃんらしい。
ここで終わることは何も無いんじゃないかと思った…。
もう、観られなくなることは、
そうだな、竜馬という公演が終わるから、竜馬を演じるかしちゃんを観られなくなる、という感覚に似ていました。
これまでいっぱい思ってきたことが、
自分の心の表面にも、自分で気付かないくらい奥深くにも、あった。
そのことが、とても辛かったり、しんどかったり、切なかったり、やるせなかったり…。
なんでなんでなんで?って、思うなって方が無理だったでしょ?
だけど、
私はこの日、素晴らしく盛り上がってる宙組を観て、
みんなが、かしちゃんとるいちゃんを愛して、できるかぎりを尽くして送ってくれたこと、
そして、
かしちゃんをみつめていて、
なんだか…
「どうでもええですろう?」
って気持ちに、すんなりなっていました。
誰かの評価も、誰かとの比較も、何もかもが遠い世界の出来事みたいに感じた。
ここにあるのは、かしちゃんが素晴らしい役者さんだっていうことで、
いろんなものを、本当に突き詰めて追及して積み上げて作り上げて、観せて下さったってことで、
それが、誰がどうであっても、私にとって、幸せのかたまりだってことで。
満たされて満たされて、本当に幸せでいっぱいになって、劇場を飛び出すことができたのでした。
淋しいって思わないのはどうしてだろう。
悲しいって思わないのはどうしてだろう。
自分でびっくりするくらいに、楽しい気持ちでいっぱいで、幸せで幸せでたまりませんでした。
劇場の外では、THちゃんが待っててくれていることがわかっていました。
私の某雪楽の経験だと、ギャラリーをできる人数は限られているはずでした。
だから、私がギャラリーできなくても、THちゃんに「お仕事」してもらえたら…という、
とても我が儘且つ図々しい発想で、
何時くらいには、どこそこへ行ってみてね、などとお願いしてあったのです。
私ったら、なんてひどい人なんだ!!!…本当に寒くない日でよかったよ…。
休憩時間に、某ちゃんに、
終演後はどうするんですか?
と聞かれて、
友達が待ってるから、飛び出す!
と返事したんだけど…実は、劇場を飛び出すのはとても難しいことなんだよね。
まず、エスカレーターはすぐには動かさない、
階段も閉鎖してある…
だから、人がロビーに溜まる……
溜まってやっと、閉鎖を解くというシステムになっておるのです。
私は、猛スピードで、ロビーに出たつもりでしたが、
窓から外を見ると、人がいっぱいでした。
あの辺りに居てねって打ち合わせしたけど…さすがにTHちゃんは見えないなぁ……。
そこで、THちゃんからメールが来る。
どこそこへ居ます、という連絡。
よし、私も頑張るぞっ!
エスカレーターが動くのと同時に、階段に通してもらえたから、私は階段を選びました。
必死に駆け降りて…外に出る。
THちゃんにも、通行止めになってる場所についてのご注意を喚起されてましたが、
ここでもまた、雪楽の経験が活かされました。
迷わず、ぐるっと回って、ギャラリーの後ろにつく!
……と、警備員さんに言われました。
「そこはダメ!通り道だから」
えええええっ!ダメって…ダメだよ!困るぅ……
あわあわしながら、少しずつ横にずれて、
ややギャラリーが分厚くなっているところに、半ば強引に、はりつく。
私が最後列!…と、私が決めました(笑)。
すると、そこだと警備員さんの思い描く、ギャラリーエリアに収まるらしく、もう何も言われませんでした。
ギリッギリセーフ!
THちゃんは、3列くらい前におられました。
お互いの姿は認め合えど、喋れない距離でした…。
やりとりに、電話を使用したのは相当面白かったなぁ。
てなところで…つづく。
どの子も、どの子も可愛かった。
私はちゃんとプログラムのお勉強をしながら観ない人なので、
何人もいる退団者の中で、正直知らない子も居たのですが、
それにしても可愛かった!
今回、ひろみちゃんの同期が二人退団でした。
あの期は、割に退団した人が少なくて、数えられるくらいじゃないかと思うけど、
こないだ星で二人退団し、また今回二人…。
月も一人退団されたね。
さすがに、そろそろ…という時期なのかなぁ。
いろんなことを考えてしまう。
右京さんは、客席を見渡して、空気を呼吸してから、ご挨拶されました。
少しほっこりもした、ご挨拶。
真っ直ぐ伸びたカーラーの花束のブーケ。
右京さんのすがすがしい姿によく合っていて、素敵かっこよかった。
るいちゃんが…
るいちゃんが選んだ言葉は、こまやかな心がいっぱい詰まっていました。
卒業する日に向かって進んで行く、その時間。
砂時計の残りが、じわじわと減って行くのを、
ガラス越しにどうすることも出来ずに過ぎていくのを眺めるのに似てる。
私たちもそんなふうに過ごしたけれど、るいちゃんも…
流れていく時間への切なさ、残された時間への愛しさを、
全身で感じ、精一杯闘ってきた時間だったんだろうなぁ…。
その想いが痛いくらいに突き刺さってきて、涙が浮かびました。
自分を支えて下さった方々への感謝の言葉、は、どの退団者も口にする言葉。
私は、面白いくらいに、ずっと前のるいちゃんを思い出していました。
それは、娘役になったばかりの頃。
るいちゃんは、ひろみちゃんがとてもお世話になった方で、
ゆーひさんのDSにも一緒に参加し、
シニョールドン・ファンの新人公演では、相手役で、
さえちゃんのお茶会に一緒に来たこともあったんだよね(ってことは、書いたことがあるけど)。
その頃のるいちゃんの姿。
やっぱり、とっても、「娘役として」の在り方に拘りを持って行動されていたことを、
とってもとっても思い出すのです。
みんなへの感謝の言葉、そして、
「貴城さん」への感謝の言葉。
言葉以上の気持ちが伝わって来るようでした。
本当に、素敵でしっかり者で、キュートなお嫁さん…
るいちゃん、有難う。
かしちゃんのご挨拶は、
そうだなぁ…かしちゃんの男役としてのプライドがまずそこに横たわってるのを感じた。
浮かべているのは、静かな微笑み。
言葉は、劇場の空気を感じ取りながら、
一言、一言、凛とした声で、胸の中の想いを、刻んで行きました。
「どれが欠けても今の自分は無い」という言葉。
暖かかったなぁ…。
なんかね、かしちゃんが過ごして来た時間があって、あのご挨拶があったってことを漠然と実感した。
そこが、がっちり繋がっていて、
確かに、そこに、在ること、だった。
かしちゃんが必死に歩いて来た路も、私たちが堪能した舞台も、
かしちゃんが愛して来たことも、大切にしてきたことも…
全部全部きらきらしていた。
かしちゃんは、大事な言葉を端的に、きっぱりと、力強く語った。
その力強さが、充実感に満ちていたし、聴いている私も満たされていくようでした。
カーテンコールが何回もあって、その度に、少しずつお喋りしたのだけど、
私が一番印象に残ってるのは、
かしちゃんが、るいちゃんと組むとなったときに、
こんなに愛し愛されるようになるとは思いもよらなかった、という言葉でした。
そうなろう、と思って、そこに向かって行った…
という以上に、二人が育めたことが沢山あったのだなぁ…。
そこには、やっぱり、出会いの「奇跡」はあったのだろうし、
二人の頑張る方向に、大きな共感があったんだろうし…。
お二人が、お互いを大事にしている姿をいっぱい見て来ただけに、
そのかしちゃんの本音が、胸にしみたのでした。
これからも愛を育んでいきます。
幸せになります。
……かしちゃんらしい。
ここで終わることは何も無いんじゃないかと思った…。
もう、観られなくなることは、
そうだな、竜馬という公演が終わるから、竜馬を演じるかしちゃんを観られなくなる、という感覚に似ていました。
これまでいっぱい思ってきたことが、
自分の心の表面にも、自分で気付かないくらい奥深くにも、あった。
そのことが、とても辛かったり、しんどかったり、切なかったり、やるせなかったり…。
なんでなんでなんで?って、思うなって方が無理だったでしょ?
だけど、
私はこの日、素晴らしく盛り上がってる宙組を観て、
みんなが、かしちゃんとるいちゃんを愛して、できるかぎりを尽くして送ってくれたこと、
そして、
かしちゃんをみつめていて、
なんだか…
「どうでもええですろう?」
って気持ちに、すんなりなっていました。
誰かの評価も、誰かとの比較も、何もかもが遠い世界の出来事みたいに感じた。
ここにあるのは、かしちゃんが素晴らしい役者さんだっていうことで、
いろんなものを、本当に突き詰めて追及して積み上げて作り上げて、観せて下さったってことで、
それが、誰がどうであっても、私にとって、幸せのかたまりだってことで。
満たされて満たされて、本当に幸せでいっぱいになって、劇場を飛び出すことができたのでした。
淋しいって思わないのはどうしてだろう。
悲しいって思わないのはどうしてだろう。
自分でびっくりするくらいに、楽しい気持ちでいっぱいで、幸せで幸せでたまりませんでした。
劇場の外では、THちゃんが待っててくれていることがわかっていました。
私の某雪楽の経験だと、ギャラリーをできる人数は限られているはずでした。
だから、私がギャラリーできなくても、THちゃんに「お仕事」してもらえたら…という、
とても我が儘且つ図々しい発想で、
何時くらいには、どこそこへ行ってみてね、などとお願いしてあったのです。
私ったら、なんてひどい人なんだ!!!…本当に寒くない日でよかったよ…。
休憩時間に、某ちゃんに、
終演後はどうするんですか?
と聞かれて、
友達が待ってるから、飛び出す!
と返事したんだけど…実は、劇場を飛び出すのはとても難しいことなんだよね。
まず、エスカレーターはすぐには動かさない、
階段も閉鎖してある…
だから、人がロビーに溜まる……
溜まってやっと、閉鎖を解くというシステムになっておるのです。
私は、猛スピードで、ロビーに出たつもりでしたが、
窓から外を見ると、人がいっぱいでした。
あの辺りに居てねって打ち合わせしたけど…さすがにTHちゃんは見えないなぁ……。
そこで、THちゃんからメールが来る。
どこそこへ居ます、という連絡。
よし、私も頑張るぞっ!
エスカレーターが動くのと同時に、階段に通してもらえたから、私は階段を選びました。
必死に駆け降りて…外に出る。
THちゃんにも、通行止めになってる場所についてのご注意を喚起されてましたが、
ここでもまた、雪楽の経験が活かされました。
迷わず、ぐるっと回って、ギャラリーの後ろにつく!
……と、警備員さんに言われました。
「そこはダメ!通り道だから」
えええええっ!ダメって…ダメだよ!困るぅ……
あわあわしながら、少しずつ横にずれて、
ややギャラリーが分厚くなっているところに、半ば強引に、はりつく。
私が最後列!…と、私が決めました(笑)。
すると、そこだと警備員さんの思い描く、ギャラリーエリアに収まるらしく、もう何も言われませんでした。
ギリッギリセーフ!
THちゃんは、3列くらい前におられました。
お互いの姿は認め合えど、喋れない距離でした…。
やりとりに、電話を使用したのは相当面白かったなぁ。
てなところで…つづく。