アタシびっくり・王子しょんぼり事件

本日アタクシ、
学校のvice president/副校長から直々にお電話を頂戴いたしまして…

というのも
王子が学校で使用するIpadから
銃の画像が見つかった…という内容で…

おそらく最近めちゃくちゃはまり込んで作っていた段ボール銃が
とても上手にできたと喜んでいたから
その見本にした画像かと思われるのだけど…

vice presidentの言い分としては
「学校で銃所持はもとより、
　銃の話題や銃に関することは一切禁止されている」とのこと

なんか、この国ならではな禁止事項だなぁ…と
ぼーっと話を聞いていたのだけど…

銃の画像みてたくらいのことが
vice presidentに呼び出されちゃうくらい大事件なのと
若干違和感を感じ、
アタシは納得できなかったので…

「彼は段ボールでいろんなものを作るのがとても上手で
　銃だけでなくいろんなものを作るし、それが彼の趣味。
　だからその時に使用した画像が残っていただけだと思う」
と伝えてみたところ…


「そのことをとがめているのではなく
　銃に関することは一切禁止なので
　そこだけは王子にしっかり確認してほしい」
という答えが返ってきた


王子が呼び出され、直接アタシが話したのと同じ説明をしていたので
アタシにそのウラを取るのが第一目的の、ただの確認電話だから
別に怒られたわけではないのだけど…

昨今の銃乱射事件などのことを考えると
学校としては見逃せなかったんだろうな～くらいに思ってて…


で、電話の最後にvice presidentが言った一言で
なぜ王子がこのような警告を受け、
アタシにまで電話がかかってきたのかストンと腑に落ちた

その一言とは…
「一つだけ確認させてほしい。自宅に
weaponは持っているか」

…

…

…

weapon＝武器

自宅にピストルなんかがあって
王子がそれに刺激されて段ボールの銃を作っているのではないか

もしかしたら銃が身近にあるから興味を持ったのではないか

もっと深く言えば
銃を使用したり、学校に持って来たりする恐れがあるのではないか

vice president…
そこが一番知りたかったんだ

それに気づいてからびっくり
もちろん答えは「never」だけど

なんだろ…
アタシの中で「銃」って、
『おもちゃ』・『水鉄砲』・『BB弾』『王子の作る段ボール』…
もしくは『テレビの中のハナシ』
…そういう甘い認識だった

今自分がアメリカにいて、
この国では銃を持ってる人がいて、
銃の事件もどこそこで起こってて
頭の中ではわかってたつもりだったのだけど…
現実の自分の世界と全く結びついておらず
「銃の画像ぐらいで…」という考えに至ってしまっていたんだな…と

この国の人にとっては
銃はとても身近にあるもので、脅威で、
画像ですら、見逃すことができなかったのだな…と

この段階でようやく気づいた次第


vice presidentは理解のある人で
全く責められた感じはしなかったし、
本当に「危機管理」の一環でアタシに電話をかけてきたのであって
アタシも「教えてくれてありがとう」だったんだけど…

なんだろな～
今更ながら異国にいるのだな～と痛感させられ、
ハッとさせられた出来事でした


Ipad内の情報確認と画像の削除等、学校側の作業が終わるまでIpad一日没収
というカタチで
『アタシびっくり・王子しょんぼり事件』は幕を下ろしました

明日からはfinal exam/期末試験
Ipadなしでどうやって勉強するんだろ…アタシはそこもびっくりなんだけど