大昔、アタシが娘だったころ。
大学まで通わせてもらい、
4年間、いや、高校から合わせると
7年間、青春を謳歌し、楽しむだけ楽しんだ
なのに…
学部で学んだことを就職に結びつけられなかったことが
両親に申し訳なくて、一度だけガチで謝ったことがある
「せっかく大学まで行かせてくれたのに、
仕事に生かせんでごめんね」
こう伝えたアタシに、母が放った一言は
「でもさぁ、あんた、
その4年間でいい旦那さん見つけてきたや~ん」
ぱねぇ
アタシのお母さんハンパねぇっ
文句の一つ、グチの一つでも言われて然りなのに…
想像の斜め上から降ってきた回答に驚いたのと同時に、
ずっと心に引っかかっていた呪縛が解かれた安堵感と
心の底からのほんとのほんとの感謝の念が湧き上がってきたのを覚えている
それに比べて、今のアタシ
同じお母さんという立場でありながら…
姫が
「忘れモノしたから迎え来て~」「持ってきて~」と
SOSのラインを送ってきたのを見て
怒
あ~なんという器の差
「おちょこ」と「大盛り用どんぶり」、
いや待て…
「百均のおちょこの底」と「たち吉の大盛り用どんぶり」
…だな
容量だけでなく、質も大きく違いすぎるっ
あ~アタシがアタシの母の域に達することができる日は来るのだろうか
アタシの人生の教訓、いくつかあるんだけど
その中にヒントがあった
『Where there's a will, there's a way/精神一到何事かならざらん』
…これいい言葉だけど、ちょっと違うね
『4階までは階段を使う』『死ぬこと以外はかすり傷』
…これは我が家の家訓これもちが~う
『周りに不満を持ったら、まず自分が変わりなさい』
…あ、これお母さんからの教訓。
『他人の途中と自分の初めを比べない』
これよ~~っ、これこれ
アタシ、母になって15年も経つけど、
母になって42年目の先輩には、どう転んでも勝てませんっ
母はアタシの人生の先輩であり、先生であり、同志。
少しでも近づけるように見習って、
反面教師な部分も勉強させてもらいながら(笑)
自分の理想の『母のあり方』を考えてみようと思った昼下がり。
きっと明日も姫は忘れ物をする。
まずはその事実を受け入れることから始めてみようかな
…って
前の日の夜にちゃんと準備せんかいっ
(現実)
悟りの頂は
思いのほか遠くかすんで見え…てるような見えていないような…
まだまだやなぁ、アタシ