今シーズン、お疲れ様でした!
スコアはこちら(ニッカン)
決戦の日。
手に汗握り、心躍らせるゲームの日だというのに、私はGAORAの実況アナ氏の、あからさまなファイターズ贔屓の実況ぶりにイライラを募らせていた。解説者はOBが多いから、ある程度贔屓するのは仕方がない。ESPNで福岡ドームのホークス戦を、若菜や若田部や藤本の解説で見ても、これほどイライラしないのは、J SPORTSの実況アナが中立だからだろう。しかしGAORAとskyAの実況アナ氏はいただけない(skyAは全員ではないが)。該当チームのファンでないと聞くに堪えない。こんな実況はネット中継でやってくれ。
おかげでテレビ朝日での中継を見たが、これが意外な拾い物だった。アナウンサーはどちら寄りでもなく、また無駄に言葉数が多くもなく、解説も野村監督と東尾氏だったので(え?栗山なんて居た?)、パリーグの知識もありあまり変なことも言わない。何より、試合を途中で切らないことはもちろんのこと、時間が余ったのか、セレモニーが終わるまで中継してくれたのがいちばんの収穫だった。セレモニーのあと、ライトスタンドのファンに挨拶に出てくるマリーンズナイン。そのマリーンズナインと抱き合い、挨拶を交わすファイターズナイン。こんないいシーンをしっかりと中継してくれるなんて。CSより民放のほうがいいなんて思ったのは初めてのことだ。
-------------
2007年シーズン、今季もマリーンズメインで見てきたが、昨年なんかと比べるとずっと、楽しいシーズンを送れたと思う。
それも、成瀬のおかげだというのが大きな要因を占めるだろう。成瀬自身の貯金が15、マリーンズのチームとしても貯金が15と、成瀬におんぶに抱っこだった1年だったからだ。ここまで連れてきてくれたといっても過言ではないだろう。
そんな成瀬が打たれた。しかも失投ではなく、自信のあったチェンジアップで。
悔しくないといったら嘘になる。シーズン優勝も逃した。日本シリーズ進出の道も断たれ、今シーズンがここで終わってしまった。
けれど、今は何故か、晴れやかな気持ちだ。「成瀬で負けたら仕方がない」と思える頼れる投手が居る幸せを、しみじみ感じている。
そして、第2ステージの最終戦まで見せてくれた、という幸せも。
この試合、完敗だった。成瀬が打たれた上、あまり調子が良くなさそうなダルビッシュに対する攻めはちぐはぐで、詰め寄れる気がしなかった。「こんなチームは日本シリーズに出ても勝てないよ」という野村監督の解説に肯いてしまっていた。
それでも、今江の絶妙のツーベースバントヒットにはしびれたし、最終回、ゲームセットを期待する札幌ドームの観客の空気をまったく読まず、計11球粘った上にタイムリーを放った大松にはマリーンズ魂を見た。(あと10球くらい粘ってくれても良かったのになぁ)
成瀬降板のあと、宏之-直行-荻野と繋いだリレーの豪華さもなかなかのものだった。
この試合で随所に見せてくれた「マリーンズ魂」を、来季はもっともっと、たくさん見せて欲しい。成瀬にはこれ以上頑張れとは言えないが、成瀬自身が納得できる成長を遂げてくれればそれで満足だ。
いつもなら、千葉マリンの夕暮れや、グリーンスタジアムでの秋風で痛感するシーズンの終わり。今年はテレビの前で、上記の、マリーンズナインとファイターズナインの抱擁で、シーズンの終わりを痛感することとなった。
そしてそのシーンを見ながら、もっと強く思ったのが、
「ああ、やっぱりパリーグっていいな」
ということ。こんなシーンをあざとくなく、自然に見せることができるということは、相手チーム・選手に対するリスペクトを本当に持っているということ。私はそういう、彼らが心の奥底で密かに持っている団結力のようなものに惹かれてパリーグファンになったといってもいい。それを最後の最後でこんな風に見せてくれて、もうそれだけで、今シーズンの全てが報われた気持ちになった。
だから今年も、日本シリーズではファイターズを全力で応援します。
※
マリーンズの試合に関するエントリはこれで終わり。しかし、日本シリーズ・アジアシリーズに関するエントリは、今後もあげてゆきます(ただし、万が一ファイターズがアジアシリーズに残れなかった場合は、エントリにはしません)。
■今日の公式タン
試合に負けたこと自体は悔しくないけれど、ああ…公式タンとのお付き合いが今シーズン、これで終わってしまったことは切なく、寂しい。またオープン戦まで会えないのか…
<3回表><4回表>(修正済み)
表:マリーンズの攻撃
(ファイターズ 投手・ファイターズ)
…ま、総力戦だからね…って納得していいのかな。
<5回表>
なかなかダルビッシュをとられられません・・・。
…焦りのあまり舌が回らない公式タン。
<6回表>
【2番】早川 0-1からたたきつけ、しぶとく二遊間を抜いた!センター前ヒット!無死1,3塁。
ここで佐藤コーチがマウンドに行き、ダルビッシュに声を掛けます。
さぁ、ここから、ここから!反撃開始!
<9回表>
【3番】福浦 1-0から引っ張り、ライト前へのクリーンヒット!無死1塁。
さぁ、先頭が出ました!ここから繋いで、繋いで!
…こういう言い回しとも、来季まで会えないかと思うと寂しいなぁ。
<8回表>
2イニングス連続の3者凡退・・・。最後までアキラメナイ!奇跡は最終回へ!
…ああ、ズレータ(涙)。
<8回裏>
【9番】鶴岡 フルカウントからのフォークがキャッチャー前で書とバウンドし、フォアボール。2死1,2塁。
…なんか「月と6ペンス」とかそんな感じ?
できれば、日本シリーズやアジアシリーズでも公式タンに実況してもらいたかったのだけれど、残念でした。今年は、公式タンチェックができない期間が2ヶ月ありました。その分、少し物足りない気持ちで終わっていってしまったように思います。
ただ、シーズンオフも、何か面白いことがあれば、またとりあげてゆきます。
来シーズンも、またこうやって公式タンで楽しませてもらえることを、心から願っています。公式タンもお元気で!
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決戦の日。
手に汗握り、心躍らせるゲームの日だというのに、私はGAORAの実況アナ氏の、あからさまなファイターズ贔屓の実況ぶりにイライラを募らせていた。解説者はOBが多いから、ある程度贔屓するのは仕方がない。ESPNで福岡ドームのホークス戦を、若菜や若田部や藤本の解説で見ても、これほどイライラしないのは、J SPORTSの実況アナが中立だからだろう。しかしGAORAとskyAの実況アナ氏はいただけない(skyAは全員ではないが)。該当チームのファンでないと聞くに堪えない。こんな実況はネット中継でやってくれ。
おかげでテレビ朝日での中継を見たが、これが意外な拾い物だった。アナウンサーはどちら寄りでもなく、また無駄に言葉数が多くもなく、解説も野村監督と東尾氏だったので(え?栗山なんて居た?)、パリーグの知識もありあまり変なことも言わない。何より、試合を途中で切らないことはもちろんのこと、時間が余ったのか、セレモニーが終わるまで中継してくれたのがいちばんの収穫だった。セレモニーのあと、ライトスタンドのファンに挨拶に出てくるマリーンズナイン。そのマリーンズナインと抱き合い、挨拶を交わすファイターズナイン。こんないいシーンをしっかりと中継してくれるなんて。CSより民放のほうがいいなんて思ったのは初めてのことだ。
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2007年シーズン、今季もマリーンズメインで見てきたが、昨年なんかと比べるとずっと、楽しいシーズンを送れたと思う。
それも、成瀬のおかげだというのが大きな要因を占めるだろう。成瀬自身の貯金が15、マリーンズのチームとしても貯金が15と、成瀬におんぶに抱っこだった1年だったからだ。ここまで連れてきてくれたといっても過言ではないだろう。
そんな成瀬が打たれた。しかも失投ではなく、自信のあったチェンジアップで。
悔しくないといったら嘘になる。シーズン優勝も逃した。日本シリーズ進出の道も断たれ、今シーズンがここで終わってしまった。
けれど、今は何故か、晴れやかな気持ちだ。「成瀬で負けたら仕方がない」と思える頼れる投手が居る幸せを、しみじみ感じている。
そして、第2ステージの最終戦まで見せてくれた、という幸せも。
この試合、完敗だった。成瀬が打たれた上、あまり調子が良くなさそうなダルビッシュに対する攻めはちぐはぐで、詰め寄れる気がしなかった。「こんなチームは日本シリーズに出ても勝てないよ」という野村監督の解説に肯いてしまっていた。
それでも、今江の絶妙のツーベースバントヒットにはしびれたし、最終回、ゲームセットを期待する札幌ドームの観客の空気をまったく読まず、計11球粘った上にタイムリーを放った大松にはマリーンズ魂を見た。(あと10球くらい粘ってくれても良かったのになぁ)
成瀬降板のあと、宏之-直行-荻野と繋いだリレーの豪華さもなかなかのものだった。
この試合で随所に見せてくれた「マリーンズ魂」を、来季はもっともっと、たくさん見せて欲しい。成瀬にはこれ以上頑張れとは言えないが、成瀬自身が納得できる成長を遂げてくれればそれで満足だ。
いつもなら、千葉マリンの夕暮れや、グリーンスタジアムでの秋風で痛感するシーズンの終わり。今年はテレビの前で、上記の、マリーンズナインとファイターズナインの抱擁で、シーズンの終わりを痛感することとなった。
そしてそのシーンを見ながら、もっと強く思ったのが、
「ああ、やっぱりパリーグっていいな」
ということ。こんなシーンをあざとくなく、自然に見せることができるということは、相手チーム・選手に対するリスペクトを本当に持っているということ。私はそういう、彼らが心の奥底で密かに持っている団結力のようなものに惹かれてパリーグファンになったといってもいい。それを最後の最後でこんな風に見せてくれて、もうそれだけで、今シーズンの全てが報われた気持ちになった。
だから今年も、日本シリーズではファイターズを全力で応援します。
※
マリーンズの試合に関するエントリはこれで終わり。しかし、日本シリーズ・アジアシリーズに関するエントリは、今後もあげてゆきます(ただし、万が一ファイターズがアジアシリーズに残れなかった場合は、エントリにはしません)。
■今日の公式タン
試合に負けたこと自体は悔しくないけれど、ああ…公式タンとのお付き合いが今シーズン、これで終わってしまったことは切なく、寂しい。またオープン戦まで会えないのか…
<3回表><4回表>(修正済み)
表:マリーンズの攻撃
(ファイターズ 投手・ファイターズ)
…ま、総力戦だからね…って納得していいのかな。
<5回表>
なかなかダルビッシュをとられられません・・・。
…焦りのあまり舌が回らない公式タン。
<6回表>
【2番】早川 0-1からたたきつけ、しぶとく二遊間を抜いた!センター前ヒット!無死1,3塁。
ここで佐藤コーチがマウンドに行き、ダルビッシュに声を掛けます。
さぁ、ここから、ここから!反撃開始!
<9回表>
【3番】福浦 1-0から引っ張り、ライト前へのクリーンヒット!無死1塁。
さぁ、先頭が出ました!ここから繋いで、繋いで!
…こういう言い回しとも、来季まで会えないかと思うと寂しいなぁ。
<8回表>
2イニングス連続の3者凡退・・・。最後までアキラメナイ!奇跡は最終回へ!
…ああ、ズレータ(涙)。
<8回裏>
【9番】鶴岡 フルカウントからのフォークがキャッチャー前で書とバウンドし、フォアボール。2死1,2塁。
…なんか「月と6ペンス」とかそんな感じ?
できれば、日本シリーズやアジアシリーズでも公式タンに実況してもらいたかったのだけれど、残念でした。今年は、公式タンチェックができない期間が2ヶ月ありました。その分、少し物足りない気持ちで終わっていってしまったように思います。
ただ、シーズンオフも、何か面白いことがあれば、またとりあげてゆきます。
来シーズンも、またこうやって公式タンで楽しませてもらえることを、心から願っています。公式タンもお元気で!
GAORAのファイターズホームゲームの中継は、「なまらファイターズ」と銘打っているくらいで、最初から中立放送ではありません。北海道の局ではありませんが、ローカルの応援実況と同様のものだと思って我慢していただけないでしょうか。
両軍選手達が健闘を讃え合う姿、美しかったですね。あれを見た時、第2ステージの相手がマリーンズでよかったと心から思いました。他のどこが相手でも、実現しなかったシーンのような気がしたのです。
「なまらファイターズ」ですが、もちろんこれが地上波ローカル放送ならば楽しく聞けていたと思うのですが…オカネ払って観ているCS放送なので、ちょっと残念なのです。
まぁ私も、大一番のゲームの中継だったので、少しピリピリしてしまいました。ご気分を害されたかもしれませんね、申し訳ありませんでした。
ゲーム後の「ノーサイド」のシーン、本当によかったですね。マリーンズずきとしても、最終戦の相手が、そして敗れたのがファイターズで本当によかったと思います。来シーズンからも、好敵手としてお互いいいゲームをみせてくれることを願っています。