36才の時に付き合っていた彼のお話。
8才くらい年下だった彼は28歳
今のだーりんに振られてぽっかり心に穴が開いた時期だった。
ホント、私のこの先の人生で人を好きになることがあるのだろうか
と思うくらいに心が枯れていて何をするにも冷めていた時期。
突然現れた彼は、私がヨーロッパに留学していた時代の知り合いがきっかけで
出会った。その知り合いとは何年も連絡を取り合っていなかったのに
急に会うチャンスができたのだ。
それで彼と出会うことができたのは運命なのか? とちょっと思った。
とても優しい人で こんな人と結婚したらきっと一生大切にしてもらえるんだろうな、と考えた。
仕事が大好きで一生懸命仕事をしている彼も好印象だった。
仕事も家庭も大切にしてマメでフットワークの軽い夫になるだろうと
想像できた。
何よりも私のことが大好きなのが伝わってくる。
こういう人と結婚するのもいいかも。。。 と内心思い始めていた。
とても好きで好きでという訳ではなかったけど
もしかして結婚ってこんなもんかも。 とも思った。
ある日、子供の話になった。
彼 「子供は3人は欲しいな~」
私 「・・・」 「でも、年齢的にもしかしたら難しいかも」
彼 「大丈夫だよ。」
私の友人の多くが不妊治療に通っていたので大変さはよく知っていた。
男性不妊も多いこと。 年齢も重要だってことも
そのことを彼に話すと
彼 「大丈夫だよ。」
私 「どうしてそう言えるの?」
彼 「なんとなく・・ だって君ならきっと大丈夫だよ」
何の根拠もなくそんなことを言う彼がすっごく間抜けに思えた。
私は彼にどう言って欲しかったのだろう。
「もし、できなくても君がいてくれればそれで いいよ」 それとも
「もし、そうなったら病院に行って二人で乗り越えよう」 ?
私はなんて言って欲しかったのだろうか。。。
不妊治療をしていると 根拠のない励ましはかえってイヤになる。
その時はまだ私に不妊かどうかもわからない状態だったけど
年齢的に心配していたのは事実だ。
今の私も思う。
私はだーりんになんて言って欲しいのだろう・・・