フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

銀メダルが「敗者」?/「暗黒の国家」が作った妖精/「King of Ski」

2022-02-16 16:43:22 | 日記

   佳境の北京冬季五輪、今日(16日)は13日目を迎え、残り4日となって来た。連日感動や落胆劇が報じられているところだが、昨日(15日)の競技から。

   スケートの女子団体追い抜き(パシュート)で日本は2位であったが、歓喜の銀メダルではなく悔し涙の銀メダルとなった。前回の平昌五輪で金メダルに輝いた見事なチームワークで決勝に進み、決勝戦でも終盤までカナダをリードして、もう金メダル目前だったところで高木奈那選手が転倒して敗れた。
   日本選手団では最も金メダルが有望視されていた種目であり、世界に誇るチームワークを高めるため年間300日も生活を共にしていたという。確かに縦に並んだ3人がシンクロして滑走するシーンは一種の芸術品であった。そんな中で最後に転倒した奈那選手は、チームの優勝と国民の期待を無にしたことにいつまでも打ちひしがれていた。実況放送はその後しばらく慰めと取り成しの言葉が続いた。大きな期待は時にして過酷なシーンの素にもなる。

   ドーピング疑惑で世界の目がスポーツ裁判所の裁定に注目していた女子フィギュアスケートのROCワリエワ選手。結局「16歳という年齢を勘案して、暫定的な資格停止を適用すべきではない」として五輪出場の継続を決定した。ワリエワ選手は直後のSP(ショートプログラム)に登場し、精神的な動揺があったのか本来の演技ではないとの評価だったが、さすがと言うべきかSPを1位で終えた。
   私はまだ16歳のワリエワ選手がドーピングに対する厳格な禁止措置の隙をついて忌避薬剤を摂取できたとはとても思えないので、本人に罪の意識はなかったと思うのだが、ROCと言ってもなにせロシアの組織。その暗黒の国家が作った妖精というべきであろうか。

   ジャンプとクロスカントリーという同じスキーでも全く異質の競技を組み合わせたノルディック複合。その勝者は「King of Ski」、スキーの王者と呼ばれる。この競技でかつて世界に名を馳せたのが萩原健司選手だが、現在日本が誇る渡部暁斗選手がラージヒル複合で3位に入り3大会連続メダルという記録を打ち立てた。今回は1位と2位の差が0.2秒、3位の渡部選手も1位とわずか0.6というゴール前の大接戦であった。


   

 

 

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進む五輪、物語も数々/「日本百名城」で思う

2022-02-14 11:24:23 | 日記

    冬季五輪はその後スキー・ジャンプの小林陵侑選手がラージヒルで銀メダルに輝き、ノーマル・ヒルの金に続く2つ目のメダルを獲得した。2本のジャンプの内1本目でトップに立って「2つ目の金か」とワクワクしたがノルウェーの選手に逆転された。これからジャンプ団体があり、さらにメダル獲得の期待がかかる。
   スピードスケートでは女子500mで高木美帆選手が2位となり、こちらは銀メダルが2つに。500mは中長距離を主戦場とする高木選手が出場を迷ったという種目だったが、長い間この種目を牽引し前回平昌五輪では金メダルの小平奈緒選手が予想外の17位に沈んだ。平昌五輪で小平選手と優勝を争って2位となった李相花さんが今回は韓国テレビ放送の解説者としてレースを見守っていたが、小平選手の敗戦に涙する姿にはジンとするものがあった。五輪を通じた2人の絆の強さが伝わって来る。
   男子500mでは3人のメダル候補者が出場した中で、最年少の森重航選手が3位に入り銅メダルを獲得した。出身地の応援会場では最愛のお母さんの遺影が森重選手の活躍を見守っていた・・・・等々、五輪競技が進む中でたくさんの物語がメディアによって届けられている。


    昨日(13日)昼、私の好きな「開運なんでも鑑定団」というテレビ番組で、城巡りが趣味という鑑定依頼人が「日本100名城」のスタンプ帳を携えて登場した。
   私はそれほどまでの趣味ではないがお城が好きで、旅行や出張などで行った先でお城があれば見物に寄ったりしていた。それで今回、一体どれくらい行ったものなのか「日本百名城」というのをネット検索してみたところ、日本城郭協会という団体が城郭巡りを普及するため、件(くだん)の「スタンプラリー」を展開していることが分かった。依頼人はそのスタンプ帳の100名城を”制覇”したとのことなのだ。
そして私が訪ねたことがあるものでは「100名城」の中の36か所が該当していた。該当しない城もいくつかあり、都合40以上は名前を挙げることができた。
   その中から思い出に残るお城を以下書き留めておいて、いつか「私の城巡り」みたいに整理してみたいと思っている。
[北から順に]
 五稜郭、仙台城、会津若松城、水戸城、甲府城、上田城、小諸城、松本城、高遠城、金沢城、岐阜城、駿府城、犬山城、名古屋城、二条城、大阪城、姫路城、和歌山城、松江城、岡山城、広島城、松山城、熊本城、人吉城、鹿児島城、首里城

   お城の魅力には石垣や城壁、それを映すお濠、公開展示されている歴史資料など色々あるが、最大の魅力はやっぱり天守閣(再建されたものを含む)から眼下に見下ろす城下の光景であろう。時の権力者が誇る権勢のほどが偲ばれる。
 

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快挙!二刀流平野歩夢選手が前人未踏の演技でスノボ優勝/五輪にくすぶる疑惑・疑問

2022-02-12 14:19:21 | 日記

   五輪の夏・冬二刀流の平野歩夢選手がスノーボード競技のハーフ・パイプで優勝、2大会連続銀メダルから初の金メダルに輝いた。しかも東京五輪のスケートボードに出場してから半年しか経っていない期間での金メダルだ。もうミラクルというか夢を見るような快挙としか言いようがない。
   しかも「人類史上最高難度のルーチーン」と評される「トリプルコーク  1440」を決勝戦の2本目で決めたものの不当に低い得点となり、平野選手自身も疑問を持ったようだが、それを発奮材料に変えて3本目では文句なしの得点の演技で見返したのであった。
   この種目では、「King of King」と呼ばれ五輪で優勝3回のショーン・ホワイト選手が五輪最後の出場で最後まで優勝を競ったが、平野選手がその後継者に名乗りを上げた形となった。

   スケートボード場を経営する父のもとで幼い時からボード競技に親しみ、兄弟2人揃って北京の空の下の決勝戦に進んだ弟の海祝選手は「みんなの見ていない所でひたすら努力をしている兄を見ていたので優勝してくれて嬉しい」とインタビューに答えていた。
   また実況を伝えていたスタジオでは、この競技の草分け的存在でいつも沈着な解説をしている中井孝治さんが平野選手優勝時には目頭を熱くしていて、キャスターが「中井さん、(解説をお願いして)大丈夫ですか?」と尋ねたシーンが印象的だった。

   
   冬季五輪はスキー・ジャンプの小林陵侑選手と上記スノーボード平野歩夢選手の金メダル、フィギュアスケートでは王者羽生結弦選手の3連覇はならなかったが鍵山優真、宇野昌磨両選手による銀・銅ダブルメダルと、日本勢の活躍も盛り上がって来たところだが、一方水面下では疑惑や疑問の話題もくすぶっている。スキー・ジャンプでの失格問題、平野選手の演技に対する疑問得点、ロシアの女子フィギュア選手の薬物陽性反応、主催国寄りの不公正判定などである。
   ジャンプのスーツ規定違反失格については、高梨沙羅選手に深い心の傷を負わせてしまったが、同じ”被害”に遭った欧州強豪国からは撤回要求の動きが伝えられているところだ。
   平野選手の演技点については、本人自身が次の演技で判定を見返すような得点を叩き出したため表面化せずに終わったが、優勝者が変わる可能性が潜んでいた。
   ロシアのフィギュア選手の疑惑はドーピング常習犯の国であり「性懲りもなく、またか」というところだろうか。
   主催地の不公正判定「ホームタウン・デジション」はいつの世にも疑惑が起こるが、「独裁国」「秘密国家」視されていれば余計であろうと思う。
   『李下に冠を正さず(誤解を招くような行動は慎むべきだという戒めのことわざ)』という先人の格言を持つお国である。厳に肝に銘ずるべきであろう。

 

 
   

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北京冬季五輪:中盤までの思い

2022-02-11 09:33:26 | 日記

   北京冬季オリンピックは今日(11日)、大会8日目を迎えた。昨日までで日程の4割を終えたところだが、逆に言えば今日を入れてまだ6割近く残っていることになり、冬の五輪競技ってそんなにあったのかと驚く。
    終わった7日間で日本選手の成績はメダル数で言うと金1、銀2、銅4の合計7つ。ちょっと物足りないかなという感じであるが、そんな中での思いを幾つか。

【羽生結弦選手、4回転半の挑戦に散るも後継の若手が銀・銅メダル】
 現在のフィギュアスケートで夢の「4回転半」に挑んだ羽生結弦選手、残念ながら失敗に終わりメダルも逸した。五輪で2連覇し絶対王者として君臨していたが、これからの自分の存在価値は前人未踏の4回転半を演じることと定めたのだろうと思う。五輪の場であったとしても、というか五輪だからこそ理想の演技にこだわって攻めた彼のストイックなまでの信念に共感した人も多かったに違いない。
   その分、後継者となるべき宇野昌磨選手が順当にメダル(銅)を獲得、またこの五輪で大成長を遂げた18歳の鍵山優真選手が銀メダル、と日本の男子フィギュアーに希望をもたらしたと思う。

   競技後の松岡修造さんのインタビュー、付き合いの長い彼の前で羽生選手は本心からの悔しさを見せていた。ただその後のニュースで、羽生選手の演技では「(不完全で減点にはなったが)4回転半ジャンプを跳んだ」と認定されたと発表された。挑戦の意義があった、と救われた思いがした。
    

【高木美帆選手の活躍にハラハラ】
  高木選手が日本選手団の主将に選ばれた時に書いたが、中三で五輪初出場の時のあどけない可愛いらしさに「バンビちゃん」と呼んだ彼女が今回5種目に出場ということで、不安と期待の両様で活躍を見守っている。スピードスケート最初の3000mでは6位、最も得意の1500mで銀メダルという、最低限のところで満足な結果ではない。残る3種目で一つは金に輝いて、主将の重責に花を添えてもらいたいと願っているところだ。

【小林陵優選手の日本金メダル1号に快哉】
 スキー・ジャンプでもはや世界でもトップにいる小林陵侑選手がノーマルヒルで期待通り、そして日本チーム第1号の金メダルを獲得してホッとした。兄潤四郎選手との兄弟出場での快挙で、兄が喜ぶインタビューのニュースが微笑ましかった。ラージヒルでのダブル金獲得に期待がかかる。

【川村あんり選手のインタビューに感銘】
  女子モーグルで惜しくもメダルを逃して5位になった川村あんり選手。涙顔でのインタビューであったが、終わってから「寒い中をありがとうございました」と、インタビュアーに丁寧なねぎらいの言葉をかけた。自分自身が悔しく落胆している中で、ずっと寒中にいた相手を思いやる優しい心にジンとなった。まだ17歳という。これからも応援したくなった。

【高梨沙羅選手、ジャンプの失格に大きな同情と反響】
   男子女子2名ずつのスキー・ジャンプ混合団体の競技で、先鋒の重責を担った高梨選手の1本目のジャンプが「失格」となった件は大きな反響を呼んでいる。そのジャンプは100m越えの大ジャンプで、これが無効判定されなければ悠々メダルが取れたのだが、4人合計8本の内1本が無得点となり、高梨選手の2本目を含めて全員が頑張って4位に入ったことは称賛されていい。
   試合後高梨選手は3人のメンバーだけでなく関係者に泣いて謝っていたが、3人がみんなで肩を叩き、ハグをして励ましていた姿が素晴らしかった。その後高梨選手がインスタグラムに投稿した謝罪文が大きな反響を呼んでいる。自分の一人のミスのためにみんな(3人のメンバー)の「五輪メダルスト」という名誉ある称号を奪ってしまい、選手を支えてくれた関係者にも合わす顔がない・・・というものであった。選手をそこまで追い込んでしまう五輪の怖さを知った。失格判定についてはまだ疑問の論議がくすぶっている。

   まだまだ続く北京冬季五輪。これからも名場面や悲喜こもごものシーンに出遭うことになろう。

 

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ウメの綻びと融雪剤散布の昨日の小学校、そして今日は雪

2022-02-10 11:50:57 | 日記

     私が学校安全推進員を勤める小学校にも新型コロナ感染拡大の波が押し寄せて来た。今週、2年と4年が相次いで学年閉鎖に追い込まれたのだ。感染が確認された児童はまだ少なく、濃厚接触者はいないという状況とのことだが、我々も緊張感を持って臨むべく、メンバー5人に速報メールを送った。
    一昨日出張から帰り、昨日(9日)は午後から早速の当番に入った。午前授業の水曜日のため、児童の下校を見送って2時間余りで引き揚げたが、登校していた児童に普段との違いは感じられなかった。
   下校がほぼ終わったところで先生方が総出で学校構内中に白いものを撒き始めた。明日(今日10日のこと)は雪になるとの天気予報に基づき、融雪剤の塩化カルシウムを撒いていたのである。
   そのちょっと前に校門近くのウメの木の蕾が綻んでいるのを見て春の気配を感じたところだったのに、気分は冬に引き戻されてしまった。

   そして今日。前夜から降り出した雨が予報通り朝になって雪に変わった。NHKテレビでは「関東で大雪のおそれ」という大きな字幕が出たまま五輪中継放送などが行われ、合間々々で交通機関への影響や「東京23区でも大雪になる」「最新のニュースに注意」などと警告が続いている。我が家は東京23区外の郊外になるが、現在のところ積もるようなで降り方ではない。果たして午後から変わるのだろうか。そして昨日学校で融雪剤を撒いたことが報われることになるのであろうか。


【写真左=学校構内全面に撒かれた融雪剤 右=蕾が綻んだ構内のウメの木】

 


   
   

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