泰山を登った後、ケイさん、ヨウさんと孔子の古里である曲阜を訪ねた。泰山の帰りは中間地点からバスを利用して泰安市に下り、暑い中をさんざん待たされたバスで曲阜に向かった。2人とも曲阜は初めてで全く土地勘がなくホテルも予約をしていなかった。バスステーションで乗ったタクシーの運ちゃんに観光目的と予算を告げたらいいホテルに連れて行ってくれた。「いい」というのは高級なという意味ではない。外国人(私)が泊まることができる最低限のクラスで、観光目的である「孔廟」「孔府」にすぐ近くのロケーションである。この2つと「孔林」を合わせて「三孔」と呼び、孔子詣での三点セットになっている。因みに「孔廟」は孔子そのものを祀っている言わば儒教の総本山的宮殿。孔子の亡くなった紀元前5世紀に建造後増築が繰り返されて総面積は2万㎡にも及んでおり、北京の紫禁城(故宮)等とともに中国三大宮殿建築とされている。
「孔府」は孔子の子孫が暮らした大邸宅で孔廟ほどの規模や参観価値はない。そして「孔林」は孔子一族の広大な墓苑で、文字通り林地の中に一族の墓が無数に点在している。中を走る巡回バスに乗らなければとても見切れない広さだ。
ホテルにチェックインしてからシャワーを浴びて夕方近くまで仮眠し、登山の疲れを癒した。それから3人で歴史ある曲阜の街を歩き、露天の屋台街で食事をしたが、庶民料理なのだがこれがまた美味しかった。さらにホテルに持ち込んで食べ直しをし、私はビールの飲み直しをした。「三孔」の観光は翌日。ホテルをチェックアウトして荷物を預け、歩いて「孔廟」と「孔府」を見学、郊外にある「孔林」には今の日本ではお目にかかれない三輪の輪タクに乗って行った。
山東省の名所・旧跡を訪ねる旅行者に私がアドバイスするなら、「孔廟」は必見の価値があるが、後の二つはそんなに価値はないと言いたい。京都大学で中国哲学を専攻した三男がこの5ケ月後に訪ねて来た時も時間の関係もあって「孔廟」だけにとどめた。
再現されたた曲阜の城壁前で/賑わう露天の屋台街
孔廟の本殿 大盛殿/ 三輪の輪タクで移動







