フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

今年の流行語大賞/「ふるさと納税」を歪めるコマーシャル/メガネ型拡大鏡のコマーシャルにも違和感

2018-12-04 08:42:02 | 日記

   今年の新語・流行語大賞が発表された。2月にあった平昌冬期五輪の中継テレビ放送で聞かれた、女子カーリング選手の仲間内の声「そだね~」が年間大賞に選ばれた。北海道ではごく普通に使われる返事のような言葉ということだが、確かに耳に心地よい響きがある。私が北海道の言葉で思い出深いのが「ゆるくない」。学生時代に約1ケ月滞在した時によく「ゆるくないかい?」と声をかけられたのだ。「きつくないですか?」「疲れませんか?」という意味なのだが、そのイントネーションが実に柔らかく今でも耳に残っている。そんな何気ない地方の言葉が大賞に選ばれて微笑ましい。

   最近のテレビ・コマーシャルで非常に違和感のあるものとして「ふるさとチョイス」というのがある。「利用率ナンバー1」を謳っているのだが、これって「ふるさと納税」を勧めるものではなく、返礼品を選ぶインターネットのサイトである。今問題になっている『ふるさとを応援するためではなく、返礼を目当ての”実質節税”』を助長するサイトとそのテレビ宣伝なのだ。本来の納税制度が歪んだものになり、返礼品について見直しをしようとしている中で、その歪みを助長するものが天下の公器のテレビ放送で臆面もなく流されている。
   「ふるさとチョイス」に違和感を抱いているところに今度は「ふるぽ」なるコマーシャルを見た。こちらは「旅行会社最大手のJTBが運営するふるさと納税謝礼品カタログ」だと知った。因みに「ふるさとチョイス」はネット通信大手のグーグル社が運営するもので、そのほかにも「【楽天市場】ふるさと納税」なんていうのもあることが分かった。よってたかって「ふるさと納税」の趣意をひん曲げようといているわけだ。

    もう一つ違和感のあるテレビ・コマーシャルが「ハズキルーペ」。たかがメガネ型の拡大鏡なのだが、”世界の”渡辺謙がコマーシャルで、まるで米国マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長が満場の聴衆の歓声の中で新製品を発表するかのごとき仰々しさなのである。そしてその後で清廉なイメージの菊川怜が「ハズキルーペ大好き!」とウィンクを送るのだ。今はバージョンが変わって、武井咲と小泉孝太郎コンビニよる静かなものになったが、「ハズキルーペ」の連呼スタイルは変わっていない。テレビ視聴者は番組を選ぶことは出来るが、番組の間に流され目に飛び込んで来るコマーシャルは選ぶことが出来ない。だから話題にさえなればそれで”成功”としているのだろう。

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