クリスティーン・ポラス
28 JUN 2019
東洋経済新聞社
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「グラントが明らかにしたとおり、「与える人」は、周囲の人たちと深く広い関係を築くことになる。時間が経っても損なわれずに残る関係だし、この関係が長期的には大きな成果につながる。自分のリソースを他人と共有する人は、自分の存在に意味を感じることができるし、目的意識を持つことができる。すると何かを成し遂げるために必要な強いエネルギーがその人の中に生じる。自分の他人に対する貢献が重要であると感じていれば、苦しい状況になっても、簡単に挫けることはない。」
という本を読みました。「CIVILITY」ってあまり馴染みのない単語なので、タイトルに惹かれて手に取りました。久しぶりに影響力のある内容でした。生存戦略といった言葉や統計結果の数字が並んでいて、ビジネス書的な体裁が取られていますが、これは礼節全般に当てはまる人生哲学にも通じるものがあります。繰り返し登場する「あなたはどういう人になりたいのか」という問いは、近年自分が考えているテーマであり、やはりそういうことなのかと非常に励まされました。