マンU監督「ショックだ」=スコラリ解任、名将たちに波紋
サッカーのイングランド・プレミアリーグ、チェルシーのスコラリ監督が9日、
成績不振理由に突然解任されたことに、
他のクラブの名将といわれる監督たちも驚きを隠せない。
マンチェスター・ユナイテッドのファーガソン監督は
「ショックを受けている。忍耐のない時代になった証しだ」と述べた。
1986年からマンUを率いているファーガソン監督は、
マンUテレビで「スコラリ氏のように偉大な実績を持っている監督が
たった7カ月で解任されたことにショックも受けている。
成績が悪かったのは先月だけだ。明らかに忍耐力のない世の中になっている」と
驚きを隠さない。さらに「英国の新聞のスポーツ欄はサッカー集中し、
その内容はますます過激なっているように見える。
特に大衆紙は、テレビやインターネットに対抗するために、
結果が出ないと激しい記事を書く」とも述べ、メディアの責任にも言及した。
1993年から96年までチェルシーの指揮を執り、
その後イングランド代表監督も務めたホッドル氏は、
チェルシーテレビで、1人の監督が長期に指揮を執っている
マンUやアーセナルを例に挙げ
「ファーガソン監督やベンゲル監督(アーセナル)は、
チームを再構築しながら育てている。監督を代えてばかりいては、
チームは強くならない」と
長期的な視点で監督にチーム作りを任せる必要性を強調した。
ブラジル代表のドゥンガ監督は、
「ブラジル人のスコラリ氏は選手たちと理解し合う時間が足りなかった」と同情し、
「彼が傑出した能力を持っていることは間違いない。
すぐに新しい仕事が見つかるだろう」と話した。
イタリア代表のリッピ監督は「驚いている。お気の毒だ。
しかし、これはサッカー監督にはよく起こりうることだ」と述べた。