イタリアの泉

2006年8月29日より再・再渡伊。
苦節10年2016年2月フィレンツェ大学を無事卒業(美術史専攻)
さて今後は?

イタリア語の不思議 №1

2009年02月08日 01時51分15秒 | 体当たりイタリア語
今日は、先日の話題とは少し矛盾するかもしれないが、イタリア語に対する、単純な疑問について書くことにした。
(少しは食べ物以外のことも書かないとね)

イタリア語を学べば学ぶほど、日本語って形容詞が乏しい気がしていた。
国民性?と思っていた。イタリア人なんでも大げさが好きだから・・・イタリア語の形容詞の多さにはびっくり。いや違う、間違っているかも・・・形容詞は翻訳するのが難しい、と考えた方が妥当?
あれ?なんか分からなくなってきた???

辞書を作る時、例えばりんごを日本人とイタリア人に見せて、「これなんていうの?」と聞き、日本語:りんご、イタリア語:melaとやったかどうかは不明だが、名詞、動詞など万人が同じ感覚のものはいい。問題は形容詞、副詞など「明るい、暗い」などはいいけど、心理状況とかはどうやって理解したんだろうか???
"deluso"(失望した)とかどうやって理解したのか、すごく疑問???

以前、Grappa(グラッパ)の無料講習に行った時、ワインなどもそうだが「例えば"森の香り"とか言われた時、そのにおいをかいだことのない人には理解できない、味や香りをあらわす言葉は、そのにおい経験(そんな言葉は使ってないと思いますが)が多い人ほど豊か」という話が出た。
思わず、イタリアと日本の森のにおいは同じか?なんてくだらないことを考えてしまった、ということはさておき、千差万別のにおいとか味をあらわす形容詞、まず語彙が少な過ぎます。ソムリエとか、興味はあるけど、日本語でもここら辺の語彙は乏しいのに・・・要は、おいしければ何でもいいんですよ

日本には平安の昔から、微妙な色の差を表す言葉が数多く存在していた。
「枕草子に」にも確かそんな件が有った気が・・・Oh,no~!(こんな時だけ外国人のふり)具体的に思い出せない
"春は曙、ようよう白くなり行く・・・"あれ?でもこれは清少納言が好きなものか?
それらの言葉が失われつつある、という話しを以前聞いたことが有る。
「茜色の夕焼け」という言葉を聞いて、イメージしていた色と、先日初めて見た顔料の茜色は全然違うものだったけど・・・
じゃあ、私のこのイメージってどこから来ているんだろう?

益々、収拾なく広がっていく疑問。泥沼にはまっていく・・・
更に、辞書を引くとき、いくつか意味のある語には番号が振ってる。あの番号って、使用頻度の高い順?
でも今までイタリア語を勉強して来て、2番の意味をイタリア人は圧倒的に使っているというパターンが少なからずある。

さらに外国人の、それも全く文化の違う私たち悩ませる(慣れるしかないのだが)辞書に載っていない(乗っていても下のほう)のに、普通の使われている言葉や全然関連がないのに同じ単語を使っている言葉。多分etimologia(語源)的には何か意味が有るんだろうけど、イタリア語の多くはギリシャ語、ラテン語から来ているので、想像できるわけがない。

例えば"mezzogiorno"
1の意味は「正午」
初歩中の初歩単語。
しかし、これニュースでは圧倒的に2の意味
「南、南部地方」を指す。
これが分からないとニュースを見ていても何も分からない。
このような辞書を引く可能性が低い単純な(失礼!)な単語こそ、発見が遅れる可能性が多い、私もこの事実を知ったのも結構勉強した後だった

そしてこんなのも・・・今日書きたかったの本当はこれだけだったのに
最近化粧品のCMを見ていて思い出した。
CMかニュースしか見ていないのかって?
「隈(くま)」
う~ん、こういうときは日本語のすばらしさを実感。
熊ではない。「目の下にできるのは」"熊"ではなく"隈"。
イタリア語でBorsaって言うんだったね・・・もちろんCMはクリームです。

試しに「隈」を日本語→イタリア語で辞書を引いてみた。
"Aveva gli occhi cerchiati dalla stanchezza./Aveva le occhiaie per la stanchezza.""
「彼は疲れて目の周りに」、えっ、辞書、間違っている"回り"じゃないでしょう!?
「目のまわり」だから"周り"でしょう?
え~、「彼は疲れて目の周りにくまができていた。」
これは、私の印象だと、"Stanchezza(疲れ)"と敢えて言わないと、殴られたのと勘違いされるのでは?という感覚。クマというかパンダだな。
女性が気にする目の下の隈、化粧品の宣伝ですから・・・
ちなみにこちら、しわとりクリームの宣伝は多いです。

あっ、さらに脱線
ここのところ、ニュースで(って、今度はニュースか!?)17歳以下の豊胸手術の禁止を訴えていました。
どうでもいいことですが、非常に多いそうです。
医師が真剣な顔で「17歳以下はまだ成長期ですので、絶対やめてください」と訴えていましたが、一体誰を対象に?と思ってしまいました。
だって・・・この年齢ならお金を出すのは親でしょう?
お金もらって施術しているのは医師でしょう???
理解に苦しみます

え~と辞書に戻って・・・
ちょっと不安になってイタリア語の辞書を確認。
ん、ない?
あれ?間違っていた???
と探してみた・・・あっ、若干勘違いだ
"隈"ではなく、「目の下のくぼみのこと」をborsa sotto l'occhioと言っている。
あれ?広辞苑チェツク!
日本語でも"隈"はくぼみの意味も持っているから間違いではない???
あれ、あれ?じゃあ、私の"隈"の概念が間違えていたのか???
よく試験前など「目の下に隈出来てるけど、寝てないの?」なんて言っていたけど、くすんでいることではないの?あれ~?
はて???収拾がつかなくなってしまった

落ち着いて
目の下のくぼみはイタリア語で"Borsa"です。
結局、これはやはりBorsaの1番の意味、「バック、鞄」からきているようですね。くぼんでいる形のもののことを言うそうですから。
しかし、それだけではないんですね。株式市場のこともBorsaといいます。
これは確か、Borsaにお金を入れておいたから・・・というところから来ている(?)
隈と熊、もちろん微妙に発音は違うけど、漢字で書けば間違いなし。
やはり日本語はすばらしい

あれ?じゃあ、一体何が言いたかったんだっけ???
書き始めたときは何を考えていたのかすっかり忘れてしまった
まぁいいか・・・
とにかく私のイタリア語、一体いつになったらが取れるのかしら?
"取る"?は"取る"でいいのか・・・日本語まで怪しくなってきたよ
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4 コメント

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borsa significava pelle (Shoko)
2009-02-08 04:24:00
Borsa とはもともとラテン語のBursaから来ていて、Pelle, otre di pelle の意味だったそうです。(辞書に書いてある。)そしてBorsa は、血や膿ではれぼったいと言う意味から、Avere le borse sotto gli occhi は目元がはれぼったいという事だそうです。隈とは少し違うみたいよ。(すべて辞書に書いてありました。)私も、日本語からイタリア語、ドイツ語からイタリア語に変換して考えると、訳の分からない文を書いてしまうので、すべてイタリア語で考えた方がいい様です。私のイタリア語はたいした事はありませんが。
茜の色 (みやたん)
2009-02-08 12:26:43
イタリア語おもしろいですね~。
茜の色の違い、お買い物をしていただいた茜レーキは西洋茜、日本の茜染めに使う茜は日本茜という在来種なんです。
西洋茜の赤の色素はアザリン、日本茜はプルプリンという、黄色にも発色する色素です。
多分はじめはプルプリンが黄色く発色するため、一番染めの茜はまさしく夕焼け色です。その後何十回も重ね初めをして義経の鎧の紐のように緋色になります。

私の地元は延喜式によると税を茜で納めていた時期があったようで、今でも野生の茜が豊富です。
関東でも自然の中を探せば茜や紫があるかもしれません。
イタリアにも勿論自然の染料がたくさんあるはずです。
ZECCHIにも染料が売っていましたね、草木染愛好者数の違いのせいか日本よりもお値段高いのですが…。
ごめんなさい (みやたん)
2009-02-08 12:29:10
西洋茜の色素アリザリンです。リがぬけてました。
ありがとうございます! (fontana)
2009-02-08 17:33:30
Shokoさん

きちんと辞書を調べることを心がけないといけないですね!
ついつい面倒になってしまって(特にイタリア語の辞書を引くこと)、そのうち忘れてしまう・・・という最悪のパターンです
でもこうして色々調べた言葉は忘れないので非常に勉強になりました。ありがとうございます!

みやたんさん

こちらはこちらで非常に勉強になります。
そうか、同じ茜でも西洋と日本では違うんですねぇ
カルチョーフィが西洋アザミと日本では呼んでいるようですが、初め「これがアザミ?」という感じでした。

ちょっとした疑問を載せたつもりだったのに、こうして色々と発展していく事が非常に楽しいです。
是非これからもご鞭撻ください。(あれ?使い方合ってるよな?)

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