満載! 3nyans画像+ときどきお花

3nyansのにぎやかで愛らしいエピソードをご披露いたします

スイート・ウッドラフは暖地でもこうすればうまく育ちます

2015年04月20日 15時16分30秒 | Weblog
スイート・ウッドラフ(和名クルマバソウ)です。
隠れファンの多いハーブですが、
夏暑い地域では、なかなか
育てにくいのが難点です。

先日来、何人かの方から
"どうすれば暖地でも夏、
弱らせずに育てることができるのでしょう"
というお問い合わせをいただいたので、
お役に立つかどうか分かりませんが、
わたくしの育て方について
ご説明したいと思います。

まず、苗は普通、黒いビニールポットに
植えられていますが、購入直後は
植え替えずに、ポットのまんま、
大きめの吊り鉢に入れて育てます。
夏は日が高いので、ベランダの
奥まった部分に吊っておきましょう。夏は
朝日が当たる以外は終日、日陰になるので
夕方の水やりさえ怠らなければ、
(午前中や日中の水やりは株が蒸れるので危険)
問題なく育つはずです。
肥料もほとんど要りません。

暑さが遠のく9月末以降、
市販の培養土を使って植え替えます。
吊り鉢の3分の1くらいの高さまで、
粒の粗い多孔質の石を入れます。
(鉢底石の名前で100円ショップでも売っています)
その上に、鉢の大きさに合わせて、
ビニールポットから抜いた株を
3~5株、据えます。この際、できるだけ
根っこの部分は崩したり、ほぐしたり
しないようにします。
そして、空いているスペースに、
市販の培養土を、詰めていくだけ。
できるだけ、ふんわりと詰めましょう。
これでおしまいですが、鉢の縁に沿って
数ヶ月間効きつづける、長期持続性の肥料を
1株あたり、2粒くらい、埋め込んでおけば
(顆粒状のものなら小さじ半杯くらい)、
翌春まで、肥料をやる必要はありません。
たくさん花を咲かせたいときは、
バッドグアノを、やはり鉢の縁に沿って
1株当たり、小さじ1杯くらい埋め込むと
効果てきめんです。

わたしの家のベランダでは、鉢はすべて
ベランダの床から1.5メートル
くらいの高さに吊ってあります。
寒さには強いので、真冬でも、
ほったらかしたまんまで
十分冬を越しますから大丈夫です。

殖やしたいときは、イチゴパックのような
プラスチックの容器に
バーミキュライトを8分目くらい入れて、
挿すだけ。伸びすぎたわき目を
6~10センチくらいの長さにカットし、
下の方についている輪状の葉を、
はさみで丁寧にカットしてから、
1~2節(輪状の葉がついていた部分)つけて
挿しましょう。

日陰に置いて、ガーゼのような布で、
ふんわりと覆っておけば100%発根します。
もちろん、土の中から見え隠れしている
匍匐茎を切り取って、挿してもOK。
わたくしは、できれば大株に育てたいので
匍匐茎は極力残しておき、
挿すときは、伸びすぎたわき目を
利用することにしています。

もうひとつ、
"全然、いい香りがしないのですが"
と訴えた方もいらっしゃいました。
そうなんです。わたくしも、いままで
たくさんのショップから苗を
購入いたしましたが、
ハーブショップといわれるお店から
購入した株の大半は、乾燥させると
クマリンの甘い香りがすると書いている割には、
まったくと言っていいほど香りがありませんでした。

以前、ブログにも書きましたとおり、
昨年、鳥取県の大山のふもとにある
ショップから購入した株は、
英国のハーブ図鑑で紹介されているものと
花や葉の形もほとんど変わりはありませんし、
生の葉でさえ、よい匂いがするほどの良品でした。
園芸的に改良されたものは見栄えはよくても
香りがいまひとつというものが多いので、
香りがしないものは、園芸種なのかもしれません。
ないしは、多少は個体による違いが
あるのかもしれません。

どうしてもよい香りがするものが
欲しい場合は、試しに1株だけ購入し、
わき目を付け根からカットして乾燥させ、
当たりだった場合は、追加で
買い増ししてはいかがでしょう?

最後に"暖地でも地植えにして
楽しむことはできないでしょうか?"
とのご質問ですが、わたくしは20年くらい前
夏暑いことで知られる群馬県の前橋の
個人のお宅で地植えのウッドラフを
見たことがあります。庭の日の当たらない
ブロック塀の陰で、びっしりと敷き詰めた
枯れ葉のすき間から、先端に
つぼみをつけたわき芽が
たくさん伸び上がっていました。
ですから、やり方によっては、
夏、高温になる地域でも
地植えは可能なのかもしれません。

ただし、わたくし自身は、何度か庭の適地と
思われる場所に植えて、
トライしたのですが、梅雨時に
蒸れて黒くなって枯れてしまったり、
夏場に消えてしまったりと、
一度もよい結果は得られませんでした。
暖地では、どうやら吊り鉢にして楽しむのが
いちばんのようです。

以上で、お分かりいだたけたでしょうか。
また、なにかありましたら、
コメント欄からご質問をお寄せください。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2021-04-29 17:15:46
大変、参考になりました。
ありがとうございました。
Unknown (Unknown)
2021-04-29 17:16:42
大変参考になりました。
ありがとうございました。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。