KOMIのブログ

金井一薫の周辺に起こった出来事や、学会、FN看護研究所関連の記事を紹介します。そして私のつぶやきをお聞きください。

第2回・教育実践者研究会

2016-02-05 09:50:07 | 日記



1月31日(日)

第2回目の全国教育実践者研究会が東京で開催されました。
この研究会は、全国の看護・介護教育現場で教鞭をとっておられる先生たちの集まりです。

今回は「教育実践の中で、いかにKOMIチャートシステムが活用されているか」というテーマで行われましたが、実際に使っている記録用紙を持ち寄ってのディスカッションとなりました。
5校から提出された記録の実際を見せていただくことで、KOMIケア理論がどのような形で教育実践の中に組み込まれているのかを認識いたしました。
北は北海道滝川市から、南は九州八幡市まで、文字通り全国からお集まりくださった教員たちによるディスカッションは、それはそれは熱の籠ったものとなりました。今とこれからの具体的な看護過程や介護過程教育のあり方が、この討議を経てかなり具体的に見えてきたように思います。

記録の姿を通して、教育する側にどのようなケアの理念が横たわっているかが見えてきます。ですから、各学校とも、ナイチンゲールKOMIケア理論をベースに、いかに教育を展開しているのかが問われることとなりました。このことをまずは確認できた研究会となりましたが、どの学校も長年にわたって、一貫してナイチンゲール思想やKOMIケア理論を大事にした教育を展開してくださており、そのことに深い感動を覚えました。
現在の日本の大学での看護教育は、全学の教員が一致して同じ理念を持ちながら授業を展開していくことは不可能です。各領域のトップの考え方に縛られてしまうからです。しかし専門学校では、全教員が同じ理念を共有し、同じ方向に向かって実習や授業を展開していく基盤を持っています。ここが日本の専門学校の良さです。そしてこれこそナイチンゲール方式の教育体制と言えます。

今、日本の教育は全般的に変わろうとしています。
各学校が教育の目的を真剣に考え、その目的を達成させるにはどうしたら良いのかを、うわべの形ではなく、実質が伴う実践形態を通して世の中に示していかなければならないでしょう。それがどういうことなのかを、この研究会を通して実感させられたのでした。
まだまだ話し足りない気がしましたが、参加者一同、興奮のうちに会を閉じました。
次回は、8月の末になりそうです。