第37回日本看護研究学会がパシフィコ横浜で開催されました。
初日の11:00から教育講演Ⅰで「ナイチンゲールにみる看護の科学性の礎」について講演しました。
今学会のメインテーマは「エビデンスに基づいた看護実践を」です。いただいたテーマについて再度ナイチンゲール思想をひも解いてみましたが、ナイチンゲールは世界でかなり初期の段階で「根拠に基づいた実践の方向性」を打ち出した人であることが判明しました。
特に統計学を駆使して実証研究をしている点は、今日の社会科学者の姿と一致しています。彼女の研究手法は、今日の「医療統計学」「医療管理学」「臨床疫学」などと通じるところがあり、あらためてナイチンゲールの科学者・研究者としての顔が浮き彫りにされたと思います。
大会場がほぼ一杯に埋まり、新たな知見を公開できたことは嬉しい限りです。
学会長の黒田裕子先生に、このテーマをいただいたことに心から感謝申し上げる次第です。