いったりきたり

いつも通りの日をまじめに過ごしながらにっこりしたりきゅんと身にしみたり

茶の湯雑談

2011-07-21 | Weblog

お花 縞葦(蔓桔梗)となでしこ

お菓子 いさり火

夜の海を黒糖羹、いさり火を金箔で表現。

糸寒天を煮溶かし、黒糖を加えて煮詰め型に流して冷やし固めた物。ポイントは寒天が溶けたかどうか確認すること。溶ける前にお砂糖を入れるとゴロゴロとした食感になってしまうそうです。

黒糖はミネラルが豊富でゆえにその中に菌がつきやすく、加熱を充分して沸騰させてやらないといたみやすい、デリケートな単純だけど奥が深いお菓子。

本日は『利休道歌』のお話。(百種の歌で『利休百歌』と呼ぶのは表さん。)

「弱みを捨ててただ強く されど風俗いやしきを去れ」

弱みを捨てて・・・

力が強すぎても弱すぎてもいけない、中庸な点前、どちらつかずの点前をさします。どちらにもかたよらないという風情。

例えば。。。軽い物は重いように持ち、重いものは軽く見えるように持つ・・・ような。

頭を下げる時は早く、上げる時はゆっくり。・・・なるほど、緩急つける所作は美しいものです。

風俗とは・・・

自分の点前上手やろ~とか、これが点前やぞ!みたいな気持ちをさします。

素直な気持ちで行いなさいっていう意味。

お茶を立てるという実用的な目的を果たしながら、ひとつの所作に精神的な意味、それぞれの所作に美しさが求められるのです。