THE MOVIE STALLIONS

映画のための大切なネタ帳。

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン:ワールド・エンド」

2007年12月09日 00時59分59秒 | Movies
これは私の映画制作に対する情熱と関わりのある話だが
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン:ワールド・エンド」を見た。

前作から半年もの間ほとんど映画を見る時間が取れなかったが、
ここに来てやっと時間を取れて正直ほっとした。

この作品は前2作を見ていたので
自然な流れでDVDをゲットした。

さて内容だが、
今回も前作に続いて2作目までの説明がまったくない。
気持ちいいほどそのまま3作目にスパッと入る。
初めてこのシリーズを見る人のためのことなど
微塵も考えていない潔さは豪快だ。

この作品では前1,2作のなかでの謎が解け、
関係に一旦ケリがつくまでの話になっている。
3人の主人公たちがそれぞれ自分の親の世代から
引きずっている運命の連鎖に挑戦していく。

やっぱり前作を見たときと同様
前回までの話を思い出すのに苦労した。
しかし、やはりその世界観はゆるぎないリアリティーで
見る者を迷わせることはない。
前作と同じレベルであることもうれしかった。

展開も意外性があって楽しい。
事情が複雑に複雑になっていくが、
その分ラストに対する期待も膨らんでいく。
ま、「期待できた」ということか。
リズムに圧倒されていくので問題ない。

ちょっと気になるのはそれらの身にふりかかる出来事に
登場人物たちはひるまない。多少悩んではいるようだが。
そういったこともリズムに圧倒されちゃっていく。

それはそれで楽しいからOKだと思う。

ただ、今回は困ったことが起こった。
ファンタジーとして作りこまれた世界がリアルだったため、
死後の世界と現世のハザマの世界が登場するのだが、
そこが難しかった。
おいらには視覚的にその世界を味わうことができなかった。
もちろんそれはそれで問題ないのだ。
話の流れからはいやでもわかるので。
ただ、そこだけが気になった。

また、ジャックの葛藤や内面の表現方法に新しい手法が出てきた。
これは賛否両論だろうが、個人的には少し違和感があった。

いずれにせよ作品のエネルギーは凄まじいので
2時間半を超える長さもほとんど気にならない。
また、展開が大きく速いので飽きが来ない反面
役者の濃い演技みたいなものを楽しむ場面もごくわずかだ。
しかしいずれにせよ楽しめるということには
違いない。

キャストは前作から続いて同じ役者が出演していて
目新しい人は「1人」超印象的な配役をしているけど、
まぁ、ご愛嬌かな。楽しめたけど。

まだ一度もこのシリーズに触れたことのない方には
是非連休や年末に一気に3作品を見て楽しんでもらいたい。
体は疲れるかもしれないけど
楽しめると思う。
3作品の締めとしてよくできていたと感じた。
この次もあるような気がしてしょうがないけど。

「ワールド・エンド」・・・・・・・・・・・・・・★★★★★★☆
監督:ゴア・ヴァービンスキー・・・・・・★★★★★☆☆
出演:ジョニー・デップ・・・・・・・・・・・・★★★★★☆☆
出演:オーランド・ブルーム・・・・・・・・★★★★★☆☆
出演:キーラ・ナイトレイ・・・・・・・・・・・★★★★★☆☆
出演:ステラン・スカルスゲールド・・・★★★★★☆☆
出演:ジオフリー・ラッシュ・・・・・・・・・★★★★★☆☆
出演:チョウ・ユンファ・・・・・・・・・・・・★★★★★☆☆


評価について・・・
エンターテイメントが好きでホラー系は苦手な私の
感想を基にした評価。
★7個で満点。基本的にタイトルのほかは
名前を挙げた人物以外は特に評価したいと思わなかった。