フェラーリとマセラティとベルーガと

山陰のド田舎でクルマとベルーガを愛しながら生きているある医者の日記。

戦友と語り合ってきました

2008-03-28 03:09:25 | Weblog
先週土曜は、以前の職場で一緒に働いていた後輩たちと飲み会でした。外で飲む機会なんて年に数えるほど(家でも少ないですが)になってしまいました。忙しい野戦病院みたいなところで、ひと月の時間外も60時間とか当たり前のところだったんですが、頼れる先輩と働き者の後輩の中で楽しく過ごせた職場でした。私がトップになってからは事務仕事にも忙殺され、上手に後輩の指導をしてやれなかったと後悔することしきりだったのですが、再会してみてみんな立派な第一線級医師になったことを実感しました。私のおかげ・・ではなく、私のすぐ下で働いてくれていた先生の指導がよかったからなんですけど・・。今はその病院も私のいた大学からは医師が引きあげられてしまって大変な状況に陥っているようです。設備は新しくなったのに医者がいないとか、緊急を拒否せざるを得ない状態になっているとか・・。私たちのころには考えられなかった状態です。派遣元大学が科によって異なっていた病院でしたが、夜間でも病院に残っている先生がどこからか現れてきて、救急を手伝ってくれるとか、大学の垣根をこえた繋がりで仕事ができたいい環境のところでした。大学からは遠く研究会などへは行きにくい場所でしたが、臨床を学ぶのにこれ以上はないくらい良い病院だったと思います。そんなところでも行く医者がいない、行かせてもらえない状況って・・。今までそんなことなかったのに・・これはどう考えても国と行政が悪い。「地域中核病院に医療資源を集中させる」というのはわかります。わかりますが、その中核病院でさえ、そんな有様です。かと思うと都会の大きな病院には研修医と私より年上の医者がゴロゴロいたり・・その人たちが将来、地方の病院に行くのを希望するとは到底思えないんですケド。どっかの政治家が机の上で形だけの話し合いとその場しのぎをした結果なんでしょうか?。時々、前の病院で診ていた患者さんから手紙をもらいますが悲鳴に似た内容です。まだ勤務医として働いている後輩にはせめて自分の領域でできる限り患者さんをしっかり診てあげてほしいと思います。勤務医生活を早々にやめてしまった私が言える立場でもないんですが・・。でも、体壊さないでね・・。