ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

北九州市のモニタリングポストってどうなってるの?北九州市政だより

2012-11-07 | 震災瓦礫問題

北九州市政だよりのモニタリングポストのグラフもおかしなグラフです。

↑焼却は毎日休みなく24時間燃やし続けるのに、わずか9/17~9/20の3日間の日明の数値だけ取り出して、「放射線量に大きな変化はない」と断定。

何かおかしい気がしますので調べています。

まず北九州市には、現在モニタリングポストが5箇所あります。八幡以外は、今回のがれき焼却のために新規に設置したものなので、メーカーが違います。

・八幡総合庁舎 (日立アロカ)

・松ヶ江南市民センター 日明市民センター 陣原市民センター 赤崎市民センター (富士電機)

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news-spe/20101002-883049/news/20120814-OYS1T00248.htm  より

運用が始まったモニタリングポスト
 宮城県石巻市の震災がれきを受け入れる北九州市で13日、空間放射線量を常時、測定するモニタリングポストの運用が始まった。受け入れが終わる2014年3月まで観測を続ける。
 市民の不安を解消し、風評被害を防ぐ目的で、北九州市が環境省に設置を要望。同省が10日、がれきを処理する焼却施設と最終処分場計4か所に近い市民センターの敷地内に設置した。総工費は約700万円。
 高さ1メートル50、直径50センチのプラスチック製の円筒に、空間放射線量を測定するセンサーを内蔵し、携帯電話回線で測定値を文部科学省のサーバーに送信。同省のホームページで公開し、他都市との比較もできる。
 同市小倉北区日明の日明市民センターでは正面玄関の横に設置され、13日午前9時40分からデータの送信を開始。付属の表示板には人体の影響のないレベルとされる「0・060」などの数値が表示された。
 同市は「数値を見ることで安全性を確認してほしい」としている。
(2012年8月14日 読売新聞)

このグラフは八幡総合庁舎のMPです。このMPは以前から設置されていたものです。

これは門司の松ヶ江南市民センター 

八幡MPは右肩上がり、その他はギザギザでわからないというのはなぜなのか?

北九州市環境局大気汚染課に電話して聞いてみました。

八幡MPは管理が福岡県なのでHPを見ると(http://www.pref.fukuoka.lg.jp/a01/mpup.html

北九州局(福岡県八幡総合庁舎:北九州市八幡西区)H24年10月11日から11月6日までの間に空間放射線量が約0.01マイクロシーベルト/時上昇した事案

1 経緯

  • 本県が設置するモニタリングポスト(MAR-22)の点検を、平成24年10月9日から18日に実施しました。
  • 北九州局(福岡県八幡総合庁舎:北九州市八幡西区)のモニタリングポストは、10月11日に点検を実施しましたが、その後、空間放射線量が上昇する傾向が見受けられました。
  • 11月5日(月曜)に現地調査を実施したところ、機器の異常が確認されたので、翌6日(火曜)午後3時20分から再度点検を実施しました。

2 考えられる機器異常の概要

  • モニタリングポストの測定部における通信ラインでノイズが発生した。
  • 測定結果の精度を確保するため自動補正機能を有しているが、ノイズ発生により当該機能による誤った補正が働き、徐々に放射線量が上昇した。

3 実施した点検の内容

  • ノイズ発生の原因と考えられるケーブルを交換
  • 誤って働いた補正を是正するため、機器を校正

 ※今回発生した機器の不具合について、現在、メーカーに不具合の原因究明を求めています。今回発生した機器の不具合について、詳細が判明次第、当該ホームページにおいてお知らせする予定です。


 

11/6に校正をしたためか欠測があります。

新しい4箇所の北九州市のMPのグラフがギザギザなのは、MPが簡易的な型だから、センサーの感度の違い、ということでした。

実際にMPに行った方の記事・画像↓

http://p.tl/eoYF

http://donaxradio.blogspot.jp/2012/09/blog-post_6.html

驚くことに、計測はされてるのに夜は表示が消えてるそうです。

小野先生のブログによると「役人のいいなりに線量が低く出るように設置されたのが北九州のモニタリングポスト」。もしかすると、八幡MPの方が正しかったのではと思えてきます。ツイッターで八幡MPの上昇に関してのツイートが相当流れていました。それで県が調べたのかな?校正は大切だと思いますが、もし八幡MPが正しかったとしたら・・・・

機器に異常がなくて実際に空間放射線量が上昇する原因があったとしたら、北九州唯一のまともなMPだったかもしれないのに・・・

小野先生のツイート

 

そうですよね、たしかに福島第一原発の異常数値も必ず「計器の故障」ですよね。

4基で700万円もかけて設置したモニタリングポストは、風評被害対策のためのものなので、がれきの焼却が終わったら撤去するそうです。

「風評被害を防ぐ目的」って目的がまず間違ってますよね。

本当は「異常を監視し、実被害を防ぐ目的」ではないのでしょうか?

私は「福島第一原発はまだ収束してないのに、せっかくあるMP撤去するなんてお金がもったいないと思います」と言ったら

「環境省が設置したものですので、処理が終われば撤去となっております」

「いやいや、どこが設置してもみんなの税金でしょう?福島原発は収束してませんよね」と言うと、無言でした。

「今後、玄海原発とか伊方原発とか、韓国の原発とかの問題もあるし、あったほうがいいと思います」と言うと

いつもの「ご意見は承りました」(=無視)

いずれにしても八幡MPの件は、またHPで報告があるようなので見ていきたいです。

MPにしてもそらまめ君にしても欠測のところって何か怪しい・・・・・・(ー_ー)!!

北九州市政だよりにいいたいことはまだまだ続きます。

北九州市政だよりのここがおかしい!ことがあったらお知らせください

 


 

 追記

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201211/2012110701077&g=socより

モニタリングポスト、10%低く測定=鉛バッテリー放射線遮る-文科省

 東京電力福島第1原発事故を受けて文部科学省が今年4月、福島県などに設置した放射線モニタリングポスト675台について同省は7日、装置の脇に置かれた鉛のバッテリーが地面からの放射線の一部を遮り、実際より約10%低く測定していたと発表した。
 週明けにもバッテリーを台座下や検出器の上に移す工事を始め、来年2月末までに終える予定。
 不具合があったのは富士電機と日立アロカメディカルが製造した「可搬型モニタリングポスト」。福島県に545台、周辺の宮城県や山形県などに計130台が設置され、測定結果を文科省のホームページなどで公表していた。
 住民らから「自分が測定した数値より低い」と問い合わせが相次ぎ、8月ごろから調査していた。同省はバッテリーの遮蔽(しゃへい)効果を想定していなかったという。(2012/11/07-22:05)


【恐怖】北九州市の市政だより(10/15)に掲載された震災がれき広域処理についての記事の欺瞞

2012-11-05 | 震災瓦礫問題

以前にも記事にしましたが、北九州市はがれき関連の情報を市政だよりで全戸配布しています。ネットで見れない方はこの紙媒体を信じきっています。ネット上では、北九州市のHP、市政だよりバックナンバーで見ることが可能です。

http://www.city.kitakyushu.lg.jp/page/dayori/121015/special/special1-1.html

http://www.city.kitakyushu.lg.jp/page/dayori/121015/special/special1-2.html

御用ゆるキャラていたんが、現地レポートした体裁になってますが、画像を挿入しただけであることはバレバレ。

最初に、ていたんに喋らせているセリフ、「がれき処理は被災地の方にとって必要だし、安全・安心というのは分かっているけど・・」というのがあざとい。

全部見ましたが、検査の頻度や具体的な方法、検出限界値などが、一切、書いてありません!!!

しかも、「家庭ごみと合わせて混合率10%程度になるようにして焼却されるんだ」とていたんは言っています。

「危険な放射性物質や・有毒化学物質を含んでいるため、家庭ごみで10倍にうすめて焼却します」となぜ言わないのでしょうか?

私は今でも、がれき専用ダイアルに電話していますが、職員の人になんど聞いても「うすめてる」とは絶対言いません。「うすめてますよね」と言っても、認めません。上司からNGワードのお触れが出ているのかもしれません。

1日に何トン焼却するのか、そのうちどれくらいをベクレル検査するのかなど、重要なところの具体的な数値がいっさい書かれておらず、唯一書いてあったのが、がれきが「30cm以下に破砕」というところだけ。 もしかして北九州市民は「cm」以外の単位を示したところでわからないと、馬鹿にされているのではないでしょうか?

実は毎日焼く110トンそのうち、たったの600gしかサンプリング検査してないっていうことをどれだけの北九州市民が知っているのでしょうか?

HP上の見つけにくいPDFファイル上にはこの数字はありますが、市政だよりにはないのです。

さらに、測定結果も、結果のみ!そもそも「管理目標」ってなんだか自己満足な感じですね。「市民の安心を得るために設定した数値」って!恩着せがましい感じもあり、結局市役所が決めた数値です。

そんな管理目標の数値で安心は全く得られていません。

10倍にうすめて焼かなかったとしたら、単純にこの10倍の飛灰になるんじゃないでしょうか?

煙突から出る煙の濃度も10倍になるんじゃないでしょうか?

結局、それだけ危険なものとわかってて「うすめて、我慢を強いる」ための欺瞞ではないのでしょうか?

環境中に出てしまう放射性物質の総量について全く書かれていません。

 

宮城県の村井知事は

 安全であるということだけでよろしいかと思っております。健康上全く問題のない数値であるわけですので、詳細な数値を出したところで消費者の皆さんは理解ができないわけでありますから、安全か安全でないかということだけはっきりと証明すれば十分だというふうに思っております。正式には、牛肉の放射性物質検査結果通知書といったような形で添付をしたいと考えております。(1キログラムあたり)500ベクレル以下であるということであります。その証明書がついていれば(1キログラムあたり)500ベクレル以下で、どれだけ食べても全く問題がないということであります。

と言って、市民を馬鹿にして結果だけ知らせたわけです。さらに

つまり、北九州市も同じ理論で、「不検出」「管理目標を大きく下回る」という結果だけ書いておけばいい、としているのではないでしょうか?

この北九州市政だよりが出る前から「具体的な数値と、頻度、検査方法を市民に公表してください」と何度も電話で頼んでいたのにこの結果です。

自分たちに都合の悪い事実は市政だよりに掲載しない北九州市の姿勢に、絶望を感じます。

しかも、この市政だよりは、北九州市の発行ですから、当然下関の彦島の人には配布されません。山口県民にも配布されません。

このことを山口県民の方と話しましたが、

「わからないまま、この市政だよりをみてしまうと、何も知らない普通の人、山口県民も北九州市民もだまされてしまう」、という声がありました。

北九州市の市政だよりについては、まだまだ言いたいので次記事に・・・・

追記

こんな欺瞞に満ちた北九州市政だよりに対して、「反対派の住民はこれを読んでいないのか」とつぶやく人もいました。

http://topsy.com/p.twimg.com/A5LTILOCIAAquSn.jpg?allow_lang=ja

反対する人は、危険を指摘する人。こんな市政だよりを見たら、逆におかしいとすぐに気づきます。


「市民と科学者の内部被曝問題研究会」を設立した松井英介さんの記事「低線量内部被ばくテーマの集会」

2012-11-05 | 放射能汚染

http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20121101ddlk40040413000c.html  より転載

低線量内部被ばくをテーマにした集会が福岡市であり、岐阜環境医学研究所所長、松井英介さん(74)が呼吸や飲食によって体内に取り込まれる放射性物質の影響を説き、参加した70人と活発に論議した。「すべての原発いますぐなくそう!全国会議・福岡」主催。

 松井さんは昨年、広島の被爆者で核廃絶を訴える肥田舜太郎さんらと「市民と科学者の内部被曝(ひばく)問題研究会」を設立し、副理事長を務めている。

 講演では、ベータ線を出すストロンチウム90やアルファ線を出すプルトニウム239などの測定を政府と東京電力はほとんどせず、ガンマ線の数値を基に健康被害を意図的に過小評価していると批判。「ガンマ線と違ってベータ線とアルファ線は(遺伝子情報を伝達する)DNAの二重らせんの両方を傷つけて修復が困難になる。体の中に“ホットスポット”ができてしまう。異常再結合が次々に起こって、がん、先天障害、免疫異常の原因になる」と主張。「汚染地に住む人たちを、コミュニティーを維持した形で集団移住させるためにこそ税金を使うべきだ」と提起した。【林田英明】

〔福岡都市圏版〕

 


管理人より 

当ブログのブックマークにも有りますが、市民と科学者の内部被曝問題研究会のHPを是非ご覧下さい。

市民が低線量内部被曝を理解し、市民に語る・・・・う~ん。インプットもアウトプットも難しいな~。でも、少しずつ・・・。

市民と科学者の内部被曝問題研究会

http://blog.acsir.org/?eid=16

http://blog.acsir.org/?eid=20  がれき関連

 


10/30 原子力資料情報室 澤井正子さんのお話を聞きに行きました。

2012-11-03 | 日記

10/30 宇部市文化会館で原子力資料情報室 澤井正子さんの講演会がありました。主催はグリーンコープ山口。

タイトル「脱原発学習会 私たちの使うエネルギーについてもっと知るために・・・」

3.11から2年経とうとしている今、一般の人の中では情報量の差は広がっています。原発について詳しい人はどこまでも詳しく、知らない人はとことん知らずに生きている。そういった情報格差を埋めるため生協が学習会をやることは意味があると思います。会場は50人程度。ほとんどが女性でした。

基礎講座的な内容でしたが、パワポを使ったり、核燃料棒やペレットの模型を回したり、わかりやすく中身はたっぷりでした。後半に澤井さんが防護服タイベックを着て福島第一原発のすぐ近くまで入って取材されたときの写真とお話は説得力がありました。

印象に残ったお話を箇条書き的に記しておきます。

・ペレット1個で家庭11ヶ月分の電気

・たくさん電気を使う社会になってしまっている。

・島根原発は1日で広島原爆3発分燃やす。

・関東は水源地の汚染が進んでいる。山の除染はできない。

・避難したい人には避難する権利を与えるべき。

・福島は今、人体実験状態。弱い者にしわ寄せが行く。そういうリアリティを持たなかったことの責任。

・大熊町双葉病院の実態。人間がいてはいけない場所。原発には、「防災」はないということがわかる。

時間オーバーで質疑応答が全くなく、片付けも急いでおられたため、北九州市の震災がれき問題について、私はほんの少しだけお聞きしました。

「・・8000ベクレルなんてとんでもない!」と言っておられました。がれきについての意見交換ができなかったことが本当に残念でした。

本焼却が始まって、宇部市にこられたことは本当にタイムリーなのに・・・

いのち未来・うべからは3人参加しました。