JKTS

被災地へ医療スタッフとして行ってきました。

短い間でしたが貴重な体験となりました。

被災地からのお手紙

2011-06-06 19:18:21 | 皆様へ
今日陸前高田の避難所の方からお手紙が届きました。
そこにはゆっくりだけど復興に向かっていること


何も変わらない街並みと国からの支援


陸前高田を離れていく人たちのこと


いまだに親族が見つかっていない人がたくさんいること


減っていくボランティアや報道陣の数にこんなにも早い風化への足音


そして瑠奈チャンのこと


瑠奈チャンは最近になり
関西か九州の親戚のもとに引き取られて行ったそうです。

叔母さんと一緒に暮らしたかったそうですが
叔母さん宅も何も残っていない状態で家族が増えても瑠奈チャンを養っていけない現状だそうで一番瑠奈チャンが不自由なく生活出来る環境ということで
遠く離れたところに引き取られて行ったそうです。
叔母さんの気持ちも痛いくらい分かるので
きっとこれが一番いいかたちなんだと思います。




瑠奈チャンはぼろぼろになったキティちゃんのマスクやミッフィーちゃんの小さなちゃぶ台と必死にお母さんが抱えた瑠奈チャンの大切なものがたくさん入ったリュックだけ持って
陸前高田を後にしたそうです。

今後、大きくなった瑠奈チャンにどこで会えるか分からないけど生きてさえいれば必ず会えるのでずっと気にとめていこうと思います。

瑠奈チャンのこれからの長い長い人生が
たくさんの笑顔と優しさに囲まれているように願います。
瑠奈チャンだけでなく被災地の皆さんの人生も同様です。



今も陸前高田の避難所がテレビに映ると私が行っていた期間一緒に過ごした方々の顔が見受けられます。
元気そうな顔に安心するけど、
まだ仮設や住む場所が確保されていないのかという思いも強くなります。



お手紙にも書いてあった
まだ3ヶ月を迎えるような時期なのに風化に向かう足音への恐怖を
被災地の方々は抱いています。


これから梅雨や夏に向けまた山積みとなる課題に備えた復興を考え、
行動していきたい気持ちでいます。