JKTS

被災地へ医療スタッフとして行ってきました。

短い間でしたが貴重な体験となりました。

再会

2012-06-07 05:12:48 | 皆様へ

先ほど陸前高田でお世話になったかたからメールがあり、
一年3ヶ月ぶりにお父様が見つかったとの報告をもらいました。


所々破けていたりしていたけどあの日のままの服装、
時間の経過から目を背けたくなる状態ですが家族には分かる残る面影、
ポケットに入っていた財布、
手術の跡などからお父様と判明したそうです。


これから本人確認と断定するためDNA鑑定を経て、ご家族のもとに帰れるのは1ヶ月以上先になるそうです。


でも、その知り合いのかたも「あきらめていなかったから、お帰りなさいって気持ちでいっぱい」とのこと。
久しぶりに嗚咽するまで泣いたと言っていました。




「冬を越したりで寒かっただろうし、1人ぼっちで寂しかっただろうと思うと申し訳ない想いだった。
お父さんの手術の跡を見て、あんなに大怪我をして助かった命なのに津波で命を奪われたことは本当に悔しい」

安堵感と同時にまた悔しさや無念さも蘇ってくると思います。

その悔しさや無念さを私たちは無駄にしてはいけません。


たくさんの尊い命が教えてくれたこと、今この時期だからこそ改めて考えることが必要だし
私たちが出来る大切なことだと思います。
まだまだ大切な人を探し続けている人がたくさんいることも決して忘れてはいけない事実です。





来週は動物好きな仲間に誘われ、避難区域の動物のボランティアに行ってきます。
かなりつらい現場の牛舎の清掃もしてきます。
写真などを撮らずにまた拙い文章で
状況を報告出来たらと思います。


25 コメント

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はじめまして (rummie)
2012-06-07 10:38:12
こちらを覗くようになってから
1年以上が経過し
ようやく初コメントをさせて戴きます。

忘れてはいけないこと
知るべきこと
たくさんある思います。

被災3県の隣に位置する秋田県に住みながら
なかなか被災地に行くことが出来ない私ですが
JKTSさんのブログを拝見することで
被災地のことを知り、思い
毎日を過ごしています。

私の息子は小学校6年生。
もうすぐ修学旅行で十和田へ行きます。
一昨年までは仙台・松島に行っていたのですが
昨年から十和田に変更されました。
昨年は余震も現在より活発で
仕方が無かったのかも知れませんが
今年は仙台に行かせて欲しかったと思います。
お母さんの中には
「放射能が怖いから、仙台はちょっと…」と話す方もいます。
宮城・茨城などの隣接している県だけでなく
福島県内で暮らしている方も数多くいらっしゃるのに
それって、ちょっと過敏じゃないの?
と思う私は母性が足りないのでしょうか。
息子が通う小学校が定宿にして来た旅館は
幸い被害も大きくなく、現在も営業中です。
来年の6年生は、再びプランを戻して貰えたら
良いな、と思います。
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Unknown (sat)
2012-06-08 09:22:37
昨年3月からずっと拝見しております。
未だに行方のわからないかたがいらっしゃるのに、新聞やテレビは、もはや震災は過去のこととしているのか、取り上げようともしません。
そんななか、被災されたかたがたを忘れずに地道に支援されている人々にはほんとうに頭が下がります。

被災された皆さんの様子をこれからもお伝えいただけたら、と思います。
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はじめまして (AID)
2012-06-08 14:36:56
昨年の4月頃、妻を癌で亡くして日も浅い事もあり、泣きながら読ませていただいてから、定期的に訪問しております。

無念にもなくなられた2万人の犠牲者、さらに悲嘆にくれる家族の方々は、その数倍の人数になりますね・・・・ 

妻を49歳で亡くしてから2年後の一昨年、「グリーフ・ケア」を書物で知り、悲嘆の気持ちは押し殺さずに、聞いてもらったり吐き出さないと、自責の念や悲しみから癒されない事を知りました。

当初、男なんだからしっかりしないと、いつまでも悲しんでいると妻も喜ばないとか、励まされるのが、逆につらかった・・・・・

ずっと頑張れ!頑張れ!に違和感を持っていました。
JKTSさんの日記には「私たちが頑張るから、頑張らなくてもいいよ」とあり、ほんとに涙が止まりませんでした。

いつまでも、よりそって見守って行きたいですね。

お体、御自愛ください。
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Unknown (たにし)
2012-06-10 20:05:55
タニシも年老いた両親が いつかは亡くなるのだと 覚悟はしてても
兄は結婚してないし・・・
家族があっても 悩みは尽きません
でも 生きてるんだから 今を頑張らなくてはね
(*⌒▽⌒*)「分からない事に 悩んでも仕方ないものね」
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久しぶりの更新、ありがとうございます。 (こばっち)
2012-06-11 22:51:26
今日で1年3ケ月。

昨日、本屋にいったら、東日本大震災関連の書籍がほとんどなくなってて、びっくりしました。同じ東北なのに、もう、忘れられはじめたのちょっとショックでした。

でも。

JKTSさんのブログが続いてて、読むことで、東日本大震災を忘れちゃいけないな、と。


 行方不明の家族の一員が、待ち続けた家族のもとに1年3ケ月ぶりに帰ってこれて本当よかったですね。
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Unknown (避難所にいたおっちゃん)
2012-06-16 11:49:06
看護婦さんこんにちは。こちらは下請け会社に仕事が決まり震災前の4分の1のお給料になりましたがお仕事がある喜びをかみしめながら頑張っております。陸前高田の一本松もだんだん枯れてきてしまいましたが踏ん張って立っています。まだまだ行方不明者、身元不明者はたくさんいて何も解決していませんがこうして今も発信してくれるかたや、気にとめているかたがいてくれることが心強く明日への希望に繋がります。
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更新ありがとうございます (wasabi)
2012-06-17 09:00:35
昨年来 時々訪問させていただいておりました。

今でも こうして等身大な記事を更新してくださること 大変ありがたく思います。

震災の報道のされ方は 変わってきましたが、こうした一人一人の悲しみや痛みは 今も変わらず毎日の生活の中に続いていることを 改めて教えて頂きました。
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ありがとうございます (町医者)
2012-06-18 13:16:57
カンゴンさん更新有り難う御座います。
継続して被災者支援されてみえること本当にすごいなあと思います。小生も忘れそうになると現地で撮った携帯の待ち受け画面をみて細々と支援を続けています。1,被災地へから14,From TOKYO までを読み返しました。カンゴンさんの100分の1でもいいので自分なりにこれからも支援を続けていきます。
これからも宜しく。
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勇気もらってます (KT)
2012-06-19 01:08:28
宮城県の被災地で何度か支援活動していますが、毎回出発前にここを読み返して勇気をもらってから出かけています。今週末に久しぶりに現地へ行くのでまた全て読み返しました。
ありがとうございます。
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ずーっと見てます (りんつー)
2012-06-19 12:29:19
こんにちは。
このブログはお気に入りに登録させていただき、時々更新されていないか見に来ています。

更新されていたら必ずツイートボタンで更新をフォロワーさんに知らせるようにしています。
すると、必ずリツイートがありますよ!
今回も更新してくださってありがとうございました。もちろん、ツイートしました。

3.11から1年以上が経過し、震災の風化が心配な今日この頃ですが、ずーっと現地に寄り添い、支援を続けるJKTSさんには頭が下がります。しかも、今度は動物ボランティアも。

心身ともに厳しいかと思われますが、どうかお体には気をつけて……。
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