花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

”春、キク科の花” の最終は

2022-04-19 | 植物 花

キク科の最終回は、「スィートサルタン」、「ドロニカム」しました、皆、春らしい明るい色合いです。

今後も、キク科の花を取り上げたいと思ってはいます。

<「スィートサルタン」>

パステルカラーが、春霞を演出する「スィートサルタン」の花です、花弁は、細かい切込みが入る線状

葉も切込みが深い羽状葉で、花色は、クリーム、赤紫、ピンク,白色等、花径  5~6cm、草丈  50~70cm位

尚、仲間には、黄色い花を咲かせる「イエローサルタン」も有ります。

花茎が、伸びて先端に、「ヤグルマソウ」<矢車草>に似た花を咲かせます。

花には、バニラの芳香が有り、別名「ニオイヤグルマ」<匂い矢車> の名前の由来です。

キク科、ニオイヤグルマ属、(以前は、ヤグルマ属)、耐寒性一年草、地中海沿岸、西アジア原産

学名  Amberboa moshata Centaurea suaveolens、英名  Sweet sultan




下図は、黄色い花を咲かせる「イエローサルタン」,英名  Yellow sultan 

 

次は、「ドロニカム」の黄色い花です。

<「ドロニカム」>

ドロニカム属には、何種類かが有るようですが、「ドロニカム・オリインターレ」Doronicum orientale 

一番多く栽育されているようです、他に、「ドロニカム・グランティフロルム」D.grandiflorum

「ドロニカム ’レオナルドコンパクト’」D. Litte Leo、「ドロニカム’アウストリアイム」D.austriacum  等が人気とか

夫々、花の大きさや、舌状花の形等で何種かの品種が有るようですが ・ ・ ・

葉は、ハート型で、濃い緑色が、黄色い花との対象を愉しみます。

キク科、ドロニカム属、耐寒性多年草、ヨーロッパ原産、学名 Doronicum spp.、英名  Leopard's bane


葉は、ハート形で濃い緑色、肉厚感が有り、黄色い花を引き立てます。


春、キク科の花(12)

2022-04-16 | 植物 花

”春、キク科の花” は、12回目になりました、今日は、「クレピス」と「マトリカリア」です。

最初は、「タンポポ」の花によく似た「クレピス」です、「蒲公英」に似ていますが、「蒲公英」とは違う植物です。

<「クレピス」>

「クレピス」とは、キク科、クレピス属の総称とか、200種もの品種が有る由、中でも、よく栽育されるのは

園芸種の「モモイロタンポポ」(桃色蒲公英)です。

「クレピス」も、花茎の先端に「タンポポ」<キク科、タンポポ属>の花に似た舌状花を着けます。

葉は、裂片羽状、花径 約  2~3 Cm、草丈 約  30~40Cm、花色は、 ピンク、白等々

日本には、大正時代に入ってきた由、今では、野生化したものが、見られます。

「タンポポ」と似ていますが、見分け方は、花色は、「タンポポ」は、黄色が多いのですが

偶に、白色も有るので、花色だけでは完全ではなく、花茎の本数で判別するのが、一番とか。

「タンポポ」は、根元から一本、花茎を伸ばしますが、「クレピス」は、花茎が、何本も分枝するので

別名「センボンタンポポ」千本蒲公英との名前も付いていました、日本にも、クレビス属の花が、自生しているとのことです。

キク科、クレピス属、耐寒性一年草、南イタリヤ、バルカン半島原産、学名  Crepis rubra、

別名「モモイロタンポポ」桃色蒲公英、「センボンタンポポ」千本英蒲公英


白色の品種も・・・

 

次のキク科の花は、「マトリカリア」です、此の時期から夏に懸けて、白や黄色い花を咲かせます。

<「マトリカリア」>

「カモミール」に似た花を多数咲かせます、花弁が、一重、意外にも舌状花が、幾重にも重なった

八重咲き、アネモネ咲き、球状のポンポン咲きと多彩です。

花色は、白が 多いが、黄色の花も見受けます、葉は、切込みが入った羽状複葉で、互生します。

花径は、~~2cm、草丈は、30~80cm位、枝が、多く分枝します。

ヨーロッパでは、ハーブとして利用されている由

「マトリカリア」の名前は、以前、マトリカリア属に入っていたので、此の名前が付いた様です。

キク科、タナセタム(ヨモギギク)属、耐寒性多年草(一年草)、学名  Tanacetum parthenium

英名  Mathricana Feverfew、別名「ナツシロギク」、「フィーバーフュー」



<各図は、クリックでか拡大します>

「カモミール」は、下図の様な花です。

花は、似ていますが、「カモミール」の方の花径が 多少,小さく、亦、葉の形が違うので判別可能です。

「カモミール」の葉が、線状なのに対して、「マトリカリア」の葉は、「キク」の葉に似ています。

亦、香りも「菊」の香りが強い特徴が有ります。

次は、此の季節の過去の記事を再度載せました、下の >続きを読む> から入って下さい。

早春、バラ科の花2種
白い早春の花を2種挙げて見ました、「ユキヤナギ」(雪柳)と「ユスラウメ」(梅桃)です、冬の名残の雪の様です。枝が下垂しなく、直立する園芸種「ベニバナユキヤナギ」......

春、キク科の花(11)

2022-04-12 | 植物 花

今日のキク科の花は、「ガザニア」、「ギンバガザニア」、「ベニジオアークトティス」の3種です。

「ガザニア」が、最盛期を迎えています、花期が長いので、秋頃迄愉しめます。

<「ガザニア」>

明るく晴れた日にのみ開花して、曇りの日や夕方、夜には花を閉じます。

 

「ガザニア」は、キク科ガザノイア属の総称、原産地には、15種以上の種類が有る由

中でも、主に栽育されているのは、「ギンバガザニア」Gazania rigens

"勲章”  名前は、確かに軍人の胸に煌びやかに輝く<記章>に似ています。

<最近、テレビに軍人が多く映される場面が多く、胸一杯に飾った勲章を見る機会が増えてきました。>

花弁の多彩で鮮やかな色と模様が、「ガザニア」(「クンショウギク」勲章菊 )の特徴です。

葉は、切込みが在るヘラ状の葉です。

キク科、ガザニア属の総称、半耐寒性多年草、南アフリカ原産、学名   Gazania Hybrids


 

「ガザニア」には、他に、葉が銀色の「ギンバガザニア」銀葉ガザニアが、有ります.

花色は黄色で、葉は、銀色です,這い性なので、マット状に広がります。

花色に黄色一色で派手さが無いので、銀色の葉と黄色の花のコラボを愛でます。

他に、似た花には、「ディモルホセカ」、「ハナワギク」等が、色彩豊かな花達です。

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<「ディモルホセカ」>

学名  Demorphotheca sinuata花色 橙、黄

花径 3~5cm位、 草丈 25~50cm位

半耐寒性一年草、開花期 5月~6月頃

別名  「アフリカキンセンカ」アフリカ金盞花

 

 

 

 

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<「ハナワギク」花輪菊>

学名    Glebionis carinatum=Chrysanthemum carinatum  

開花期 5月~6月頃、花色 橙、桃、赤、白、混色

花径  5~10cm、草丈  60~90cm位、

耐寒性一年草、別名「サンシキカミツレ」

 

 

 

 

 

最後は、「ベニジオアークトティス」です。

「ガーベラ」や「ジャノメギク」、「ガアアニア」の仲間で、互いよく似ています。

<「ベニジオアークトティス」>

草株は、ロゼット状で、中央から長い花茎が上伸します。

葉は、細長く羽状に切込みが入ります、白い毛が生えているのでシルバーリーフに見えます。

花径  約7cm位、草丈 約30~50cm位、花色 ピンク、赤、橙、黄色と多彩。

ベニジュウム 属とアークトティス 属との交配種とのことで、似た仲間が多い花達です 。

キク科、ウェンデーアークトティス属、半耐寒性多年草、学名  Arctotis × Hybrida=Arlequin Harlequin Group



春、キク科の花(10)

2022-04-09 | 植物 花

”春、キク科の花” 10回目は、「ローダンセ」、「テイオウカイザイク」を挙げます。

<「ローダンセ」>

似た名前の「ローダンセマム」や白い花の「ハナカンザシ」は、近縁種ですが、此の花とは違う花で

先般、挙げていますので、最後に其の画像を載せますので判別してみてください。

花弁の様な<総苞片>が、薄くカサカサした感じです、此の花もドライフラワーに適してます。

多くの枝が、分岐しているので、花数が多く着いて豪華に見えます。

花色は、桃色が主で、他に赤や白も有ります、花径 2cm~4cm位、草丈 30~50cm位

キク科、ローダンセ 属、半耐寒性一年草、学名    Rhodanthe manglesii、オーストラリア原産

属名の<ローダンセ>とは、”バラ色の花” を意味するとか、桃色の花を著わしています。

別名「ヒロハノハナカンザシ」広葉姫簪、「ヒメカイザイク」姫貝細工



尚、「ローダンセマム」Rhodanthemum には、ガヤナム種   R.gayanum、ホスマリエンセ種   R.hosmariense

カタナンセ種  R.catananche  等が、主な種類です。

以前に挙げた「ローダンセマム」の記事以下のページに載せています、ご参考に

「ローダンセマム」の記事

 

次のキク科の花は、「ヘリクリサム」Helicchrysum spp. です。

<「ヘリクリサム」>

別名「テイオウカイザイク」帝王貝細工、「ムギワラギク」麦藁菊

 「菊」と同様に、頭状花序を出して花を着けますが、舌状花ではなく、総苞花の違いが有ります。

花が、“貝細工” の様に光沢が有り、名前の由来になっています。

また、質感が “麦藁” の様なのも「麦藁菊」の名前の由来のようです。

英名も  Strawflower 、子供の頃は、確か “カシャカシャバナ” と呼んでました。

ドライフラワーにすることが多いようです、花色は、黄色以外に、赤、橙、白、桃色等が有ります。

キク科、ムギワラギク<ヘリクリサム>属、半耐寒性一年草、オーストラリア原産、学名  Helichrysum bracteatum

「ヘリクリサム」の意味は、ラテン語で<太陽>と<黄金>とか、太陽の様に花が、黄金色に照り輝くからのとのこと。


総苞片の金属性の光沢が、光を反射して輝きます、確かに、<麦藁>の光沢です。



春、キク科の花(9)

2022-04-07 | 植物 花

今日もキク科の花です、食傷気味でしょうが、我慢の程、お願い致します。

黄色い花の「コツラ」、「ペンツィア」を挙げてみました。

<「コツラ」>

各々、長く伸びた花茎の先端に、キク科特有の筒状花を密生させ、舌状花の無い球状の花を作ります。

キク科、コツラ属には、50種位の品種が有る様ですが、此処では、人気の「コツラ・ヒスピダ」を挙げてみました。

葉は、銀色で短く細長く這性なのでグランドカバー等に利用してる場合が多いようです。

花径 1cm位、草丈 10cm位、表表が、銀色の雲に覆われた感じになります。

別名の「ギンバカゲロウソウ / 銀葉蜻蛉草」の命名は、言え得て妙です。

キク科、コツラ属、耐寒性多年草、南アフリカ原産、学名  Cotula hispida 

別名「ギンバカゲロウソウ」(銀葉蜻蛉草)



花は、まるで、”黄色いボタン” です。

他の画像も追加してみました、”黄色いボタン” のオンパレードです、小さい画像ですので拡大して御覧下さい。


次のキク科の花は、「ペンツィア」です、今月から来月に懸けて最盛期になります。

<「ペンツィア」>

長い花茎を伸ばし、先端に、筒状花だけを球状に密生させ花が、咲きます。

花径 約2cm位のボタンの形の花です、、風が吹くと黄色い ”ボタン” が一斉に風に靡きます。

似た花には、「タンジー」(ヨモギギク、ゴーデンボタン)Tanacetum vulgare

「サントリナ /  コットンラベンダー」」 Santolina chamaecyparissus  等が有ります。

葉は、シルバーで、レースの様な羽状で細かい切込みが入ります。

夏に咲く「タンジー / ヨモギギク」の花に似ていますが、「タンジー」は、花茎が、分岐した枝の先端に

花を咲かせ、開花期も違いますので判別可能です。

「ペンツィア」にも多くの種類が有りますが、グランディフロラ種が、代表的で多く栽育されています。

原産地は、フリリカの砂漠地帯とか、

キク科、ペンツア属、非耐寒性一年草、南アフリカ原産、学名  Pentzia grandiflora

 

花は、筒状花の集合体です、此の花も黄色い大きな ”釦” の様です。

 

「コツラ」と「ペンツィア」の花は、似ていますが、花径や、形、草丈等では、判別が、難しいので

下図の様な葉の形での判別が、容易です。

左図が「コツラ」、右図が、「ペンツィア」の葉です。

下図は、似ている花の「タンジー」の画像です、「ペンツィア」とは違って、花茎が分岐してるのが分かります。

別名 「ヨモギギク」(蓬菊)、「ゴールデンボタン」