花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

冬に咲く(1)

2021-12-14 | 植物 花

今日は、寒い此の時期に咲く「桜」と「菖蒲」です。

冬の「桜」「ジュウガツザクラ」(十月桜)、「ヒマラヤザクラ」が、春に咲く「染井吉野」に先駆けて咲いています。

<「十月桜」> 

花色は、白や淡いピンク色で、小輪で八重の花を散房状に咲かせます。

「コヒガンザクラ」(小彼岸桜)と「マメザクラ」(豆桜)の交配種とのこと、寒い時季に健気に咲く感じがします。

「染井吉野」などに比べて、花数が少ないので、派手さは、無いのですが

開花期が、10月から1月、3月の頃にも再度咲きますので2度愉しめます。

雄蘂より長い1本の雌蘂が目立ちます。

尚、此の時季には、中輪で一重の「フユザクラ」(冬桜)  Cerasus × parvifolia 'Fuyu zakura' も視られます。

バラ科、サクラ属、落葉小高木、交配種、学名     Prunus × Subhirtella cv. Autumnalis



 

次は、「 ヒマラヤザクラ」です。

冬に咲く「桜」には、「ジュウガツザクラ」(十月桜)、「シキザクラ」(四季桜)

「コブクザクラ」(子福桜)等々多数有りますが

今回は、「サクラ」の野生種で、晩秋から冬の懸けて花を咲かせる「ヒマラヤザクラ」を挙げてみました。

一重で淡いピンク色の花と、葉先が尖った葉が同時に展開します、花が、葉より先に展開する

「染井吉野」等とは違った性質です、野生美を愛でる「桜」なのです。

日本には、ネパール王室から熱海市に贈られたのが最初とか

原産地がインドやカシミール、ヒマラヤ地方とのことで、耐寒性が有って、冬でも花を咲かせます。

他の冬咲きの「桜」達より一層、野性的で、清楚な感じのする桜です。

花色は、ピンクが種ですが、其のピンク色の濃淡が多彩で充分愉しめます。

バラ科、サクラ属、落葉高木、インド、カシミール、ヒマラヤ地方原産

学名    Prunus cerasoides、英名    Wild Himalayan Cherry

 

他に、 ”冬の桜” では、「カンヒザクラ」(寒緋桜)も有ります、両者より少し遅れて(1月から3月頃に)開花します。

 

次は、冬の季節に咲く「アヤメ」(「カンザキアヤメ」)です。

<「カンザキアヤメ」寒咲き菖蒲>

「アヤメ」は、初夏の風物詩の花ですが、”寒咲き” の名前の通り、冬に咲く「アヤメ」なのです。

長い花筒の先端に淡い青紫色の「アヤメ」に似た花を咲かせます。

開花期間は、12月頃から翌3月頃迄が見頃の花です。

亦、「アヤメ」の葉は、冬に枯れますが、「カンザキアヤメ」の葉は、枯れない違いが有ります。

「アヤメ」の様な花茎が無く、長い花筒を持つ花なので、葉より低い位置で開花します。

「アヤメ」より低い位置に花を着けるのです。

花弁の中心を黄色の筋が走り、濃紺の斑が、点在します。

アヤメ科、アヤメ属、耐寒性多年草、地中海沿岸、西アジア原産、学名  Iris unguicularis

別名「ウィンターアイリス」、「アルゲリアンイリス」

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面白かったので、友人から送られてきた動画を再度載しました。


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