中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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アシニボイン紀行;第4日目(2);ニブレットトレイル散策(1)

2015年10月21日 01時36分52秒 | カナダ・アシニポインハイキング

                               <ニブレット峠からの眺望>

    アシニボイン紀行;第4日目(2);ニブレットトレイル散策(1)
          <アシニボインロッジ2日目>
           (アルパインツアー)
      2015年9月21日(月)~29日(火)
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第4日目;2015年9月24日(木)
 晴  (つづき)

<ルート地図>

アシニボイン地区全体図

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ニブレットトレイル

※実際に歩いたルートは,ときどき登山道から外れた.

■プロフィールマップ

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<素晴らしいメドウ>

■アシニボインロッジから歩き出す
 9時30分,アシニボインロッジ本部小屋前に集合する.
 今日は,アシニボインロッジのクロードさんが道案内をしてくれる.日本人に好意を持ってくれている方で有り難い.
 準備万端整ったところで,9時37分,本部小屋の前を出発する.先頭は,現地ガイドのクロードさん,そして,私は写真を撮りたいので最後尾の方でノソノソある気をする.ツアーリーダーのTMさんが一番後ろである.
 今回は,アシニボインロッジから西に向けて歩き出す.道幅は狭いが手入れが行き届いた散策路が続く.とても歩き易い.
 前方の山の斜面には,青空の下で黄色く色付いた木々が見えている.実に気持ちが良い散策路である.


<アシニボインロッジから西に歩き出す>

■針葉樹林帯に入る
 20分ほど歩くと,針葉樹林帯の林の中に入り込む.
 前方には雪が残る険しい山が見えている.
 ”どこの何という名前の山だろうか,標高は?”
と気になるが,立ち止まって山座同定をするわけにも行かないので,気になりながらも歩き続ける.
 10時05分,小さなメドウ(草原)に到着する.ここで2分ほど時間を取って,衣服調整をする.

<針葉樹林帯に入る>

■登り坂が続く
 10時07分頃,登山道が緩い傾斜の登り坂になる.相変わらず歩き易い散策路が続く.
 どうやら湿度がかなり低いようである.気温は寒くも暑くもなくて実に気持ちが良い.辺りは相変わらず針葉樹林が続く.
<緩い登り坂が連続する> 

■素晴らしい紅葉
 相変わらず緩い傾斜の登り坂が連続する.高度が高まるにつれて,紅葉した樹木が次第に多くなってくる.
 私は相変わらず後ろの方から写真を撮りながら,ノンビリ歩きを楽しんでいる.

<紅葉の登り坂>

■メドウで休憩
 10時25分,日当たりの良いメドウに到着する.ここで10分ほど休憩を取る.
 柔らかい日差しを浴びながらの休憩は実に心地がよい.
 ”こういう瞬間も,良いものだなあ…”
と思いながら,過ぎ去っていく一瞬,一瞬を身体全体で楽しむ.
 下の写真で黄緑色のシャツを着ている人が現地案内人のクロードさんである.
 「あんた達,今度,始めて知り合った仲間か…・」
とまた昨日と同じ質問をする.
 「そうですよ…住んでいるところも,東京近郊から名古屋,大阪とバラバラですよ…」
 「でも,みんな以前からの知り合いみたいに仲が良いんだね…」
と不思議そうである.
 まあ,こんなところにも,いきなり自己主張をしない日本人の国民性が現れているんだろう.それが彼にはよく理解できないようである.もっとも,聞くところによると彼はもともとオーストラリア出身で,今はカナダでアシニボインロッジの運営に携わりながら,山のガイドをしているとのことである.
 10時35分,休憩を終えて,また歩き出す.

<メドウで一休み>

<眺望を堪能しながら登る>

■展望が開ける
 緩やかな登り坂が続く.高度が高まるにつれて,次第に眺望が良くなる.
 10時40分頃,樹林帯を抜けて,礫や砂混じりの登山道に変わる.振り返ると,昨日のハイキングで近くを通った断崖の山と,その下に広がる平地が見えている.
 緩やかな上り勾配の道だったので,こんなに高い所まで登ったという実感はなかったが,こうして眼下に広がる風景を見ていると,改めて随分登ったんだなと思う.


<10時40分頃,展望が開ける>

超ユックリペース
 引き続き,緩やかな坂道を登り続ける.私は相変わらず列の後ろの方を歩いている.ときどき列から離れて,気儘に写真を取り付ける.
 平素の登山に比較して,歩行速度が随分とユックリなので,坂を登っているという感覚は全く感じられない.そのためか,時々,もう少しピッチを上げて全力で歩きたいという衝動に駆られるが,団体行動なので,そんな我が儘は許されない.じっと我慢して,超ユックリペースに合わせて登り続ける.

<超ユックリペースで登り続ける>

■風が冷たい
 天気は上々だが,樹林帯を抜けてから冷たい風が気になり始める.
 10時41分,衣服調整のために休憩を取る.私もリュックからウインドブレーカーを取りだして羽織る.
 前方の高い所が,今日のハイキングの最高地点,ニブレットのコル(Niblet;標高2,350メートル)である.

<冷たい風が吹き抜ける>

■散らばって草原を登る
 衣服調整を終えて,10時44分,また歩き出す.相変わらず緩やかな起伏のメドウが続く.
 「…なるべくバラバラになって歩いて下さい.一列になって同じ所を踏みつけると,メドウがダメになるので…」
とクロードさんが私達に注意する.
 日本の山では,常に,
 「…登山道以外の場所には立ち入るな…」
と注意されている私には,バラバラになって歩けは実に痛快に感じる.大いに実行させてもらうが,どうしても,
 ”こんなにデタラメなところを歩いて良いのかな…”
という罪悪感に駆られる.
 高度が増すにつれて,展望がますます良くなる.とにかく素晴らしい風景である.
 


<高度が増すにつれてますます展望が開ける>

■稜線に沿って…
 10時50分頃,何時の間にか,稜線を歩いているのに気がつく.幅が広い稜線である.
 稜線に出ると,緩やかな下り坂になる.相変わらずメドウのようなところが連続する.凹部を通過すると,また,緩やかな登り坂になる.
 今日のハイキングの最高地点のニブレットのコルまで後僅かである.

<ニブレットの稜線を歩く>

<ニブレットのコル>

■コルに到着
 10時59分,今日の最高地点,ニブレットのコルに到着する.
 さらにこの先の少し険しい稜線を500メートルほど登ればザ・ニブレット(The Niblet;標高2,530メートル)である.私は内心で,
 ”ザ・ニブレットまで登りたいな…”
と密かに思っているが,嫌みになるので口には出さない.


<ニブレットのコルに到着>

■素晴らしい眺望
 ニブレットのコルからの眺望は,実に素晴らしい.
 南には三角錐の尖鋒,アシニボインが聳えている.アシニボイン山麓の分厚い氷河も良く見える.その下に見える湖がセルリアンレイク(Cellrian Lake; 標高約2,220メートル)である.
 息を呑むような壮大なパノラマである.私が持参している安物のデジカメでは,この雄大な風景を写すのは到底不可能である.35ミリメートル換算で少なくとも焦点距離28ミリメートルの広角レンズが欲しいところである.

<アシニボイン>

<セルリアンレイク>
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■冷たい風を避けながら休憩
 時間が許す限り,この展望を楽しんでいたい.ところが冷たい風が絶えず吹き上げてくるので,寒くて仕方がない.
 暫くの間,風景を見ていると,クロードさんが,
 「風下で風を除けながら休憩を取りましょう…」
と言いながら,私達をコルの風下へ誘導する.
 まあ,有り体に言えば,"even better"という所だろう.
 私達は,日光浴をしながら,地べたに座り込んで,昼食を摂る.

<冷たい風を避けながら休憩>
                                        (つづく)
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「カナダアシニボインハイキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6e286e4ab2426961bf48a1d7a17ce46d
「カナダアシニボインハイキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dae26e12affc9d89924fbd7f43fe2942

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.



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