中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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モンブラン登頂記(15):いよいよモンブランへ

2010年04月21日 05時53分35秒 | フランス・スイス;モンブラン登頂

                   <ホテルからモンブランを見上げる>

        モンブラン登頂(15):いよいよモンブランへ
              (アルパインツアー)
        2005年9月6日(火)。その1。晴。

■深夜に腹痛
 今日でシャモニーに入ってから,ちょうど4日目になる。しかし,まだ,体内時計は日本時間を引きずっている。7時間の時差の影響は,まだまだ消えない。夜中に何回徒もなく目が覚める。それだけではない。昨夜はベッドに入ってすぐに,猛烈な便意を催す。急いでトイレに駆け込む。もう完全な液体である。ベッドに戻る。また暫くすると同じことを繰り返す。幸いなことに腹痛はない。どうやら食中りのようである。一体どの食べ物が悪かったのか,すぐには思い当たらない。朝になって,フクロウに聞くと,彼も昨日散策の帰途にお腹の異変に気が付いたという。食中りの原因は,どうやら,昨日,スーパーで買った「ジュースもどき」らしい。ちなみに,これを殆ど飲まなかった消防署長は,当然の事ながら何の影響もない。飲んだ私とフクロウが,腹をこわしたらしい。特に,一気に全部飲んでしまった私が一番ひどく下痢をした。ただでさえ,往路の飛行機の中でゲームに熱中して,徹夜でフランス入りした私の体調は思わしくない。その上に,下痢では,この先が思いやられる。

■朝食
 6時29分,早朝から目が覚めて,時間を持て余していたフクロウと私は,早速,グランドフロアー(つまり1階)のレストランへ向かう。バイキング方式である。お腹が本調子でないので,朝食は軽めにしておこうと思う。まずはオートミール少々,それに小さなパンを主食にする。大きなお皿にハム,チーズそれぞれ1切,フルーツのみじん切りミックスを2匙,バナナ2分の1,コーヒーで朝食を済ます。フクロウと私が朝食を始めてまもなく,他の同行者も次々に現れる。一同,レストランの片隅に集まって,楽しく食事をする。

<バイキング形式の朝食>

■ロープウエーでレズージュへ
 8時頃,一旦部屋に戻る。また,トイレに行きたくなる。まだ,下痢をしたままである。それに,出発間際になって,何となく眠くなる。体調はあまり良いとは言えない。
 9時41分1,枕元に1ユーロのチップをおいて,部屋を出る。リュックとホテルに預けておく荷物を引きずって,小さなエレベータに乗り込む。荷物をエレベータに引き込むと,エレベータが左右に揺れる。
 9時45分,チェックアウトする。ホテルに預ける荷物は,ガイドのSさんが手際よく,裏手の荷物置き場へ運ぶ。リムジンに乗って,ただちに出発する。これから,ロープウエーと電車を乗り継いで,モンブラン登山口のニーデーグル(Nid d'Aigle)へ向かう予定である。
 車は西へ向かって走る。シャモニーは小さな街なので,すぐに郊外へ出る。そして,10時15分,ロープウエー駅レズーシュ(les Houches)に到着する(標高約1000m)。小さな駅である。ガイドのピエールと佐々木さんが駅の出札窓口で何かを話している。どうやら,ニーデーグル行きの電車が動いていないようである。佐々木さんによると,もし電車が動いていない場合は,電車の線路を歩いて登ることになるらしい。
 ピエールからロープウエーの乗車券を貰う。
 「切符は往復だから無くさないように」
と注意を受ける。
 10時10分,ロープウエーに乗車。すぐに動き出す。

<ロープウエーに乗車>


<ロープウエーのラシャーレー駅>

■モンブラン鉄道ラシャーレー駅
 10時28分,終点のラシャレー駅(la Chalette)に到着する。駅舎は瀟洒な建物である。改札口の隣には小綺麗なレストランがある。駅を出ると高台である。見晴らしの良い原っぱが広がっている。やわらかい日差しを受けて,何とものどかな雰囲気が漂っている。この原っぱを2~3分横切ると,少し下り坂になる。この坂を下ると小さな駅に到着する。モンブラン鉄道(Trqamway du Mont Blanc)のラシャーレ駅である。切妻の屋根に数名の乗客が座れば一杯になる長いすが1脚あるだけ,小さな事務所で駅員が1人,のんびりと留守番をしている。地図を見ると,この電車は,
フランス語なのでどう読むのか分からないが,St-Gervais-Les-Bainsというところが始発らしい。
 ピエールが駅員と,のんびりと話をしている。どうやら,1時間ほど待っていれば電車が動くらしい。その間,駅周辺で日向ぼっこをしながら,食事をして待つことにする。
 小さなホームへ出てみる。線路からの高さはほんの10cmほどしかない。線路に降りてみる。軌条の幅は1m余り。狭軌である。細いレールである。多分,30kg/m程度。トロッコに毛が生えた程度のレールである。レールの真ん中にアプト式のギザギザレールが敷いてある。レールの行く手を見ると,かなりの急勾配である。何人かの登山客が,急勾配のレールを登っていくのが見える。電車が動き出すのを待てない人たちである。また,疲れた表情で下ってくる人もいる。

<ロープウエーのラシャーレー駅から電車のラシャーレー駅へ向かう>

■やっと発車

 日向ぼっこをしていると日差しが暑い。しかし,日陰にはいると結構寒い。日向と日陰を往復しながら,のんびりとした時間を過ごす。バナナとトマトをほおばる。そして,昨日確保したピザを食べる。うろうろしながら駅舎を眺める。時刻表が貼ってある。1日5往復,モンブラン方面行は,
  8:40,
 11:05,
 12:25,
 14:25,
 15:30
の発車である。乗客が三々五々集まり始める。
 12時32分,やっと電車が来る。赤い車体の2両編成である。私たちを含めて,10名ほどの登山客が乗り込む。12時34分,発車。アプト式のレールが,ガッタン,ガッタンと反響する。ゴロゴロという振動で車体が細かく軋んでいる。ゆっくり,ゆっくりと電車は動く。進行方向右手に大きな氷河が見える。氷河の谷間の先に,集落が見える。その集落を貫くように道が通じているのが見下ろせる。佐々木さんの説明によれば,この道はツールドモンブランノの周回道路の一部だとのことである。

<ラシャーレー駅ホーム:Sさんを囲んだ山旅スクール5期の方々>


<アプト式電車が到着>


<明るい車内>

■車窓からの風景
 氷河の谷の向こうには,雄大な山脈が累々と連なっているのが見える。電車が大きく右カーブする。車窓から,これから登っていく急勾配の線路が良く見える。線路端には歩いて登る人たちが電車の通過を待っている。電車が高度を増すにつれて,視界がますます開けてくる。

<ツールドモンブランの谷>

■ニーデグル駅に到着

 電車がトンネルを潜る。トンネルの中程で,外が見える孔が空いている。孔から差し込む光が眩しい。
 12時47分,私たちを乗せた電車は,何とかニーデグル駅に到着した。駅前は,下車した乗客と,これから乗車する乗客で混雑している。いよいよ登山開始である。

<ニーデグル駅前>


<ニーデグル駅に停車中の電車>


<ニーデグル駅から壮大な氷河が見える>

                            (つづく)
「モンブラン登頂記」の前回の記事
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