中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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善光寺西街道;第2回;第1日目(1);刈谷原宿大門から歩き出す

2015年06月02日 17時25分21秒 | 善光寺街道・善光寺西街道

                                                                      <花咲く長閑な道を行く>

     善光寺西街道;第2回;第1日目(1);刈谷原宿大門から歩き出す
              (五十三次洛遊会)
        2014年5月29日(金)~31日(日)
 
  

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第1日目;2015年5月29日(金) 

<ルート地図>

■第1日目の概要
再掲

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 [第1日目行程の特徴]
 第1日目の行程は,水平歩行距離8.7キロメートル,累積登攀高度436メートル,累積下降高度399メートルのやや厳しいコースである.
 歩き出しから暫くの間は緩やかな下り坂が続くが,会田宿からは長い登り坂が続く.途中,立峠の難所を経由して,みだり橋間ノ宿まで歩く予定である.


■会田宿

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<松本駅集合>

■湘南モノレール最寄り駅から出発
 月日が経過するのは実に早いもので,もう今日から第2回目の旅が始まる.
 最初に善光寺西街道の旅を企画したときに,何となく月に1回のペースで企画したが,いざ実施してみると,準備をするのが如何にも慌ただしい.実際に歩くときに使用する地図は私が事前に編集して,ABさんの協力を得て,参加される各位にメールなどを使ってお配りしているが,これが意外に大変な作業である.さらに現地へのアクセスや雨天の場合はどうするかなどを考えていると,何とも煩わしい毎日が連続する.冒頭の文章がいきなり愚痴で始まるのもどうかと思うが,私がしなければならない本業や,その他の雑務も結構気になり,なんとも慌ただしい毎日を過ごしてきた.
 5時10分,リュックを背負って,自宅を出発,湘南モノレールの最寄りの駅に向かう.
 最寄り駅のホームで,リュックを背負った女性が居る.なんと,今回ご一緒するMMさんである.ただ,2人とも松本まで同じ電車で松本まで行くことになっているが,私は浜線経由で八王子から乗車する予定だが,MNさんは始発駅の新宿から乗車するとのことである.

■スーパーあずさ1号で松本へ
 大船駅でMMさんと一旦お別れする.
 私は大船駅前のスーパーで,今日の朝食,昼食,それに若干の小物を購入してから東海道本線上り電車に乗車する.まだ早い時間なのに電車は通勤客でもう混雑している.浜駅,東神奈川駅で2度電車を乗り換えて,八王子駅に到着する.
 朝の八王子駅は,相変わらず沢山の乗客の動線が複雑に絡まり合っていて何となく忙しないが,程なく一緒に旅をするAB夫妻と一緒になる.八王子7時29分発スーパーあずさ1号に乗車する.私は先頭から2番目の車両11号車進行方向左側窓際の席である.同行するメンバーの大半も,どうやらこの列車に乗車しているようである.
 車内から車窓の風景を楽しみながら,で少々遅めの朝食を摂る.こんな雰囲気には,何となく高揚感があって,私は好きである.朝食は10分ほどで終わる.その内に眠くなってくる.うとうとと居眠りをしたり車窓を眺めたりしながら,ボンヤリとしている間に,列車は何時の間にか山梨県内を走っている.
 8時24分,どこかの駅に停車する.何処の駅か調べるのも面倒くさいが,車窓一杯に紅白の花が咲き乱れている.威張るわけではないが,当然のことながら,私にはこの花の名前など分からない.私は”花なんて美しければそれでイイノダ…!”とふてくされている.
 8時39分,韮崎駅に到着する.車窓から大きな平和観音が立っているのが見える.1~2年前に甲州道中を歩いている途中で,韮崎駅付近のビジネスホテルに宿泊したことがある.そのとき,今見えている平和観音が立っている丘の上まで登ったことを,つい昨日のことのように鮮明に思い出す.
 “…もし,大船観音が立ち上がったら,この平和観音とどちらの方が背が高いだろう…?”
と下らないことを考え始める.一旦,考え始めると,この下らないことが気になって仕方がない.それにしても,大船観音が立ち上がったときの身長を,もっとも的確に推定するにはどうしたら良いんだろ.気になるなあ…
 私達が乗車した電車は少々遅れて9時43分に松本駅に到着する.
 
<どこかの駅で咲き乱れる花>                    <韮崎駅から平和観音を望む>

■松本駅でジャンボタクシーに乗車
 改札口を出たところで,今回の参加者8人全員が揃っていることを確認する.
 事前にABさんが手配してくれたジャンボタクシーの運転手さんが,私達を出迎えるために,わざわざ改札口まで出迎えてくれる.人当たりの良い優しそうな運転手さんである.
 運転手さんの先導で,松本駅前で停車中のジャンボタクシーに乗車する.乗車し終わるとすぐに発車する.
 
<スーパーあずさ1号松本駅到着>                <松本駅前でジャンボタクシーに乗車>

<出発点の刈谷原宿大門へ>

■ジャンボタクシーに乗って…
 今回の旅では,同行のKZさんにゲル管をお願いする.これから3日間のタクシー代としてお一人5,000円ずつデポジットしていただく.最終日に精算する予定である.
 「…今日は峠越えがあります,途中に飲食店はまずないでしょう.昼食と飲み水の準備は大丈夫ですか…,食事は1食ぐらい抜いても構わないですが,水だけは絶対に確保して下さい…」
と子どもに念を押すように,敢えて確認する.その結果,念のため,とにかく途中でコンビニに立ち寄ることにする.
 タクシーは,前回の旅で見覚えのある街中を走り続ける.
 10時01分,コンビニに到着する.飲料水などの不足する品物がある方は,ここで最終の調達をして貰う.
 
<意気揚々とジャンボタクシーに乗り込む>              <途中コンビニに立ち寄る>

■バス停大門に到着
 私達を乗せたジャンボタクシーは,予定通りの時間,10時19分にバス停大門に到着する.運転手さんの笑顔に見送られながら,私達はジャンボタクシーとお別れである.
 辺りの風景には見覚えがある.前回の最終日,この場所からタクシーを呼ぶのに苦労したことを懐かしく思い出す.
 ここは実に閑静な場所である.立派な舗装道路だが,往来する自動車は殆どない.ベンベン草が生えている歩道で,私が音頭を取って,全身のストレッチを少し念入りに行う.
 
<バス停大門に到着>                        <笑顔の運転手さん>

<バス停大門から歩き出す>

■美味しそうなパン屋さん
 ストレッチを終えて,10時38分,私達はバス停大門から県道(国道かな?)302号線に沿って,北を目指して歩きはじめる.前回,バス停大門から西条駅までタクシーで移動したときに通った道である.そのときタクシーの中からこの道の様子を見ていたので,何となく土地勘が湧いてくる.
 斜め右に見えている山脈を眺めながら,
 「…多分,あの辺が立峠でしょうね…」
と分かったような不安なような雑談をしながらノンビリペースで歩き始める.
 私達が歩いている道は,田園の中だが,ちゃんと歩道が付いているから立派である.ただ,通行する人が少ないためかベンベン草が元気である.
 10時28分,四賀アイアイへの分岐を通過する.
 10時44分,雑木林や田畑が続く道端にあるパン屋さんに到着する.なかなか洒落た店である.「四賀ロディ」というお店である.なお,四賀はこの辺りの地名である.
 私の好奇心で申し訳ないが,
 「…ちょっと入って見ましょう…」
と皆さんを誘う.2~3人の方と一緒に店内に入る.あだ名がアンパンマン氏ことHTさんと私はパンの衝動買いをする.
 「…これから峠越えですか…?」
と店主が私達に質問する.
 「はい…」
と答えると,
 「それならば,パンを持って行かれた方が良いですよ…」
と言う.どうやらこれから先,食料品を売っている店はなさそうな様子である.

<洒落た店構えの「四賀ロディ」に立ち寄る>

■道祖神ほか
 立派な道路沿いの狭い歩道を歩き続けるが,この道を走る自動車は皆無に近い.
 10時57分,小高い道端に道祖神らしい石塔が3基並んでいるのを見付ける.早速,これらの石塔をデジカメに収める.
 相変わらず緩やかな下り坂が連続する.
 
<草付きの歩道を歩く>                        <土手にある道祖神3基>

■信州高源ワイン四賀ワイナリー
 10時52分,進行方向左手に立っている馬頭観音の前を通過する.周囲の土手の草は刈り込まれている.どなたかなが手入れをされているようである.
 引き続き10時54分,信州高源ワイン四賀ワイナリーに到着する.ここには売店があるかなと期待していたが,どうやらここは事務所と倉庫だけのようである.一見(いちげん)の客がフラフラと立ち寄れる場所でもなさそうなので,そのまま通過する.
 
<馬頭観音>                               <信州高源ワイン四賀ワイナリー>

<路傍の石塔群と一里塚跡>

■二十三夜塔などの石塔
 10時56分,道路から少し離れたところにある民家の近くに,数基の石塔が並んでいるのを見付ける.早速,カメラを望遠にして写真を撮る…が,もう少し近くで取りたいなと思う.でもそれには,この民家の敷地内とも思われる所まで入らなければならない.

<民家の近くに石塔群>

■不思議な模様の石塔
 目の前の急斜面で竹藪の手入れをしている女性が居る.この住宅にお住まいの方のようなので,
 「…すみませ~ん…,そこの石塔群の写真撮っても良いですか…?」
と声を掛ける.
 「道祖神,誰のものでもないのですよ…どうぞ」
という返事が返ってくる.私としては私道と思える道に入っても良いかと聞いたつもりだったが…
 これを切っ掛けに,雑談.
 「こんな急斜面での仕事,怖くないですか…」
 「足元をシッカリさせないと滑るんです…ちょっと手を抜くと竹が生え茂っちゃって…始末に負えなくなるんです…」
 仲間がオバサンと雑談をしている間に,私は石塔群の写真を撮る.
 一番右側の石塔が二十三夜塔である.
 石塔群の中に,ちょっと不思議な絵が彫ってある石塔がある(右下の写真).彫ってあるのは大黒天だろうか? 良く分からないが面白い.
 
<竹藪の手入れに忙しいオバサン>                    <不思議な線彫のある石塔>

■板場一里塚跡
 10時58分,道祖神の前を通過する.この道祖神近くのY字型三叉路を左折して,県道302号線と分かれる.
 11時05分,板場一里塚跡に到着する.ペンキがかなり落ちた木杭が1本立っているだけで,一里塚の面影は全く残っていない.ここは洗馬より8里めの一里塚である.
 
<道祖神><板場一里塚跡>

■趣のある土蔵
 11時07分,土壁の家(土蔵かな?)の脇を通り抜ける.なかなか趣のある立派な家である.何となく異国情緒のようなものも感じる.思わず写真に収めてしまう.何となく絵にしたい風情が漂っている.

<趣のある土蔵>

■再び二十三夜塔など石塔群
 11時08分,再び二十三夜塔などの石塔が立ち並ぶ場所に到着する.
 ここはさすがに街道筋だけあって,いたる所で石塔を見ることができる.二十三夜塔の右隣は小さな祠だろうか.一体何が祀られているのだろうか.
 左側の小さな石塔には二十三夜供養塔と刻字されているのがうっすらと読める.
 二十三夜塔ってそもそもなんだろう? 資料3には,「
月待行事とは,十五夜,十六夜,十九夜,二十二夜,二十三夜などの特定の月齢の夜,「講中」と称する仲間が集まり,飲食を共にしたあと,経などを唱えて月を拝み,悪霊を追い払うという宗教行事である.文献史料からは室町時代から確認され,江戸時代の文化・文政のころ全国的に流行した.板碑としては埼玉県富士見市の嘉吉3年(1441年)のものを初見とする.特に普及したのが二十三夜に集まる二十三夜行事で,二十三夜講に集まった人々の建てた二十三夜塔は全国の路傍などに広くみられる.十五夜塔も多い.群馬・栃木には「三日月さま」の塔も分布しており,集まる月齢に関しては地域的な片寄りもみられる.」という解説がある.私は“なるほど”と合点する.

<二十三夜塔>

■古い道標
 11時11分,路傍に古い道標が立っている場所に到着する.道標の欠損した部分はセメントで埋められているが,わずかに善光寺と書いてあるのが見える.

<善光寺街道道標>
            
[参考資料]
資料1;完全踏査海道マップシリーズ『ちゃんと歩ける善光寺街道』五街道ウォーク事務局
資料2;今井金吾,1994,『今昔中山道独案内』日本交通公社
資料3;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E5%BE%85%E5%A1%94
                                       (つづく)
続きの記事

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善光寺西街道」の目次
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「善光寺西街道」の索引
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