中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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焦熱地獄の大倉尾根・萱場平で引き返す丹沢:塔ノ岳(今年23回目)

2019年08月11日 06時49分43秒 | 丹沢の山旅

                          <見晴茶屋から相模湾を望む>
     焦熱地獄の大倉尾根・萱場平で引き返す丹沢:塔ノ岳(今年23回目)
                 (単独山行)
          2019年8月10日(土) 晴・山は霧

<ルート地図>


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▇朝から蒸し暑い
 この所,身辺多忙だったりお天気が生憎だったりして,残念ながら,20日間ほど山登りから遠ざかっていた.
 ”こんな毎日を送っていたら,体が萎えてしまい取り返しが付かなくなるぞ・・・”
と私の体内に巣喰っているもう1人の私が私を恫喝する.そんなこと,別に恫喝されるまでもなく私自身十分に分かっている.とはいえ,天気予報でも,今日は猛暑日だから不要な外出は避けて,冷房を適切に使用して家の中でじっとしていなさいという趣旨のことを繰り返している.私も十分に年配者である.こんな注意を聞くと,やっぱり気にはなるが,
 ”・・・ならば,今日は堀山の家辺りまで登って下山しようかな・・・それが無理なら,雑事場ノ平から△ルートを2回ほど廻って下山しよう・・・”
 ・・・ということで,いつも通り4時少し過ぎに自宅を出発する.いよいよ20日ぶりの塔ノ岳である.外はまだ真っ暗.20日間の間に日ノ出の時間が随分と遅くなったことを実感する.犬が吠える家を避けるように遠回りしながら住宅地の中を歩く.アスファルトの道には昨日の余熱が残っていて,朝から蒸し暑い.大船駅までの2キロメートル余りの道を歩いている内に,もう汗だらけになる.
 大船駅から5時10分発東海道下り初電に乗車する.明日は山の日,月曜日は振替休日と3日間の休日が続く.そしてお盆.人の往来が多いらしく,いつもはガラガラの初電もほぼ座席が埋まるほどの混雑である.
 小田原駅で小田急線急行新宿行に乗り換える.開成駅手前で期待の富士山と矢倉岳の重なる風景を無事デジカメに収める.雲一つ無い空に富士山が見えている.さすがに8月中旬ともなれば富士山にも残雪は殆どなさそうである.

<霞んではいるが富士山が見えている>

▇渋沢駅歩行者デッキから富士山を望む
 渋沢駅に到着する.駅前の歩行者デッキから富士山の写真を撮る.幾分霞んではいるが富士山がとても良く見えている.前方には青空に丹沢の山並みがくっきりと浮かぶように見えている.
 期待通りの富士山の写真を撮ってから,大倉行きバス停へ.すでに数名の先客が並んでいる.その中に常連のNGさん,YSさん,KMさんが居られる.

<渋沢駅歩道者デッキから富士山を望む>

▇歩き始めて直ぐに汗だくだ
 何時もの土曜日より登山客が少ないらしく,臨時バスはなし.時刻表通りの6時48分発のバスに乗車する.もちろん立ち席は出た物のギュウギュウの超満員ではない.乗り合わせた常連は,NGさん,YSさんの他に,KMさん,AIさん,KMさんなど.
 バスは7時丁度に大倉に到着する.
 7時05分,常連の皆さんに混じりながら,三々五々,バス停大倉から歩き出す.気温が何度あるか計測していないが,歩き出して直ぐに汗だくになり始める.
 ”こりゃあ~・・・,駄目ダ!”
 常連の皆さんにはたちまちの内に置いてきぼりになる.甚だ口惜しいがこれが現実.でも無理は禁物と自分に言い聞かせながら登り続ける.
 7時13分,登山口を通過する.
 もう何人もの登山者が次から次へと私を追い抜いていく.
 7時19分,克董窯を通過する.辺りは無風.周囲には焦熱がこもりっ放しである.やがて歩道道路が終えて,石を敷き詰めた土道になる.この頃の晴天続きで,土道はカラカラに乾いている.どうやら,今日は山ヒルに出会う心配はなさそうである.

<克董窯>

▇丹沢ベースを通過
 7時26分,丹沢ベースを通過する.全くの無風.緑陰に熱気が籠もったままである.いつもならこの辺りまで登ると調子が良くなるはずだが,暑いせいか,それとも20日間のブランクにためか,とにかく気勢が上がらない.特段,体調が悪いわけでもないのに・・・

<丹沢ベース>

▇日の当たる坂道
 丹沢ベースを過ぎて程なく日の当たる坂道に入る.ここまで来れば,そよ風が吹いているのではないかと期待したが,今日は全く無風.相変わらず体の周囲を湿って蒸し暑い空気がベタベタとへばり付いている.
 歩き出す前に防虫剤を体の露出部分にはたっぷり吹き付けたが,途中で足許と脇の下の2カ所衣類の上から虻にかみつかれてしまう.噛みつかれたときチクッとするが,そのときは既に遅しである.噛みつかれたところは,2~3日,固くなって痛がゆいから始末に負えない.
<日の当たる坂道>

▇観音茶屋
 7時37分,観音茶屋を通過する.大倉から歩き出してもう30分以上経過している.
 ”こりゃぁ~・・・駄目ダ! やっぱり!”
 観音茶屋から先のジグザグの登り坂は,何時もなら調子よく登れるが,今日は全くダメ! 蒸し暑さに閉口する.
 ”今日は見晴茶屋から△コースを1~2回周回するだけで下山しようかな・・・”
と弱気になる.
<観音茶屋>

▇大感望分岐を通過
 観音茶屋から先のジグザグ道を喘ぐように登る.
 7時43分,ようやく大感望分岐に到着する.ここで左折して大感望を一回りして,またここまで戻ってこようかなと,一瞬,戸惑うが,
 ”まあ,待てよ・・・取りあえず雑事場ノ平までは登ろう”
ということになる.
<大感望分岐>

▇雑事場ノ平
 7時59分,ようやく雑事場ノ平に到着する.
 取りあえずはヘタヘタとベンチに座り込んで,1分ほど休憩を取る.汗びっしょり.<雑事場ノ平>

▇見晴茶屋
 8時02分,やっと見晴茶屋に到着する.大倉からの所要時間は57分.前回よりすでに5分も余計に掛かっている.
 小屋前からの眺望をデジカメに収める(冒頭の写真).いかにも真夏らしく蒸し暑い湯気が立ち上っている感じの風景である.

<見晴茶屋>

▇見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.ここで後のバスで来られたMGさんが早々と私に追いつく.こんな下の方で追い抜かれるなんて・・・まったく不甲斐ない思いである.
 見晴階段を見上げた写真を撮る.土曜日にしては珍しく登山者の後ろ姿は極少しである.
 階段を見はげただけで登るのがイヤになるが,ここで諦めるわけにも行かないので,ノソノソと登り続ける.

<見晴階段>

一本松までがやけに遠い
 やっとの思いで,見晴階段を登り切って,もみじ坂に差し掛かる.何時もならユックリながらも快適に登る続けるのだが,今日はそんなに気楽ではない.まったく停まりそうなくらいの速度で登り続ける.いくら登っても,一本松はまだ先,という感じがする.
 とにかく止めどもなく汗が出る.ハイドレーションシステムを使って,こまめに水を飲んでいるがそれだけではどうにもならない感じである.牛歩ながら絶え間なく登り続けているが,なかなか一本松が見えてこない.
 ”一本松って・・・こんなに遠かったかなぁ~!”
 8時31分,ようやく一本松に到着する.大倉からの所要時間は1時間26分.何時もより20~22分ほど余計に時間が掛かっている.

<やっと一本松を通過>

▇平坦な尾根道にちょっと救われる
 一本松上の休憩所で,ちょっと休憩を取る.平素,ここで休憩など取ったことがないのに・・・
 ハイドレーションシステムの水はぬるま湯になっているので,リュックから冷たい飲物を出して一口,ついでに扇子を取り出して,汗ばんだ顔をバタバタと扇ぐ.これでいくらか楽になる.
 ここから暫くの間は水平道が続く.相変わらず蒸し暑いが,緑陰の美しさを眺めるだけの気分的な余裕が感じられるようになる.

<緑陰の水平道>

▇この階段登るの!
 水平道が終わって,駒止階段に差し掛かる.階段を見上げると,登るのがイヤになるが,まあ,我慢して登るしかない.
 汗がダラダラと顔を伝わって滴れ落ちる.
 ”やばいぞ! 熱射病に気を付けろ!”
と自分に言い聞かせながら,ゆっくり,ゆっくりと登り続ける.

<駒止階段>

▇駒止茶屋をやっと通過
 駒止階段をやっとの思いで登り切って,9時04分,ようやく駒止茶屋を通過する.
 大倉からの所要時間は1時間59分.
 ”ありゃ,りゃら,や・・・何おか言わんや! 駄目ダ! こりゃあ~”

<駒止茶屋>

▇堀山の尾根道;富士山は雲の中
 堀山の尾根道.調子の良いときは殆ど水平道だと思っていたが,このクソ暑い最中に歩いて見ると,緩やかながら結構な登り坂だなと,体が勝手に気付く.そうなると気勢が出ない.何時もなら駒止茶屋から堀山の標識まで10分足らずで歩くところを,16分も掛けてダラダラ歩きを続ける.
 ”今日は,堀山の家が終点だから,まあユックリでもイイカな・・・”
という気持ちもどこかにある.
 堀山の標識手前で富士山が見えるところで立ち止まる.残念ながら富士山は何時の間にか雲の中,
 ”あさそうだ! ここは美女平って言うことにしたなあ・・・”
<堀山の標識手前の富士山が見える場所>

▇小草平(堀山の家)
 堀山の標識から先の下り坂も,今日はゆっくり.そして,ちょっとイヤになる登り返しを登り切って,9時33分,やっと本日の終点堀山の家に到着する.大倉からの所要時間は2時間18分.数年前だったら,塔ノ岳山頂に到着している時間である.
 ”随分と落ちぶれたんもんだなあ~”
 小草平の気温は26℃.湿度は分からないが,やっぱり随分と高温である.

<小草平に到着>

▇堀山の家で休憩
 堀山の家の「営業中」の幟旗が立っている.
 ”今日は随分と早い時間から営業しているな・・・”
と思いながら小屋に入る.
 常連のKIさんとKMさんが番台に居る.KMさんもアルバイト始めて,今日は泊まりとのこと.では何か注文しようかなと思う.
 ・・・で,少し冷えかけているコーラを所望する.
 「今日はやたらに蒸し暑くて参りました・・・」
と私が弱音を吐く.
 KIさんが,先週水曜日に登ったときには,山頂の気温が30℃もあった・・・やっぱり大倉から堀山の家まで,今日の私と同じぐらいの時間が掛かったと言う.
<堀山の家>

気が変わってもう少し上まで・・・
 堀山の家で休憩を取っている内に,何となく体力が回復する.するとこのまま下山するのが勿体なくなる.
 9時48分,堀山の家から急坂を登り始める.蒸し暑さがひどいのも,どうやら小草平までのようである.ここから先は案外調子よく登り続ける.
 途中,晴れていれば富士山が良く見える場所で見えない富士山の写真を撮る.
 ここから先はやっと体力も回復して,ほぼ普通の速度で登り続ける.

<見えない富士山の写真を撮る>

▇萱場平で早めの昼食
 ここから先の上り坂は何となく登り続けて,10時15分,萱場平に到着する.どうせここまで来たのなら,花立山荘まで登ろうかと思いはじめるが,今日は夕方所用があるために,どうしても大倉発13時10分のバスに乗らなければならない.これから花立山荘まで往復したら,多分50分ほどは掛かるだろう.
 ”う~ん・・・,ちょっと無理だな・・・”
ということで,萱場平のベンチで早めの昼食を摂ることにする.そして少々早めに大倉発12時38分のバスに乗ろうかなと胸算用.
 汗で濡れたタオルをベンチに広げて干しながら,ユックリと昼食を摂る.
 まあ,萱場平まで登れば,塔ノ岳までの65~70パーセントぐらい登ったことになるだろう.ならば四捨五入して登山1回にしても良いな・・・と勝手に思う. 

<小草平>

▇AIさんと一緒に下山開始
 そろそろ下山しようかなと思って,身支度を調える.
 丁度そのとき,花立山荘まで登って下山してきたAIさんが萱場平に到着する.では一緒にユックリ下山しましょうということで,10時39分,萱場平を出発する.
 「ゆっくり下山しましょう・・・」
ということで,ユックリ,ユックリと下山し続ける.
 10時57分,小草平に到着する.小草平のベンチは登山客で満杯.堀山の家前の椅子にKIさんが座っている.
 「萱場平まで行ってきました・・・」
と挨拶してから通過する.
 何時もなら,堀山の登り返しがシンドイが,今日は萱場平で引き返したし,今のところ蒸し暑さもそれほどではないので,快調に登り返しを通過する.
 11時22分,駒止茶屋を通過.駒止階段を慎重に下る.そして,11時59分,見晴茶屋を通過する.
 「この調子だと12時38分のバスに間に合いますね・・・」
 すると,動向のAIさんが,
 「観音茶屋に寄りませんか・・・?」
と私に提案する.即座に,
 「そうしましょう・・・」
 やっぱり観音茶屋の氷水は魅力的である.

▇観音茶屋の氷水
 12時14分,観音茶屋に到着する.私はオレンジの氷水300円也を所望する.先客は男性1人.
 暫くして,鍋割山から塔ノ岳を周回して下山中のKMさんが合流.さらに少し間を置いて,MGさんも・・・
 図らずして賑やかな雑談会になる.
 KMさんから私に,
 「元気で過ごす秘訣を教えて下さい・・・」
と質問がある.逆に私は,
 「(KMさんが)健脚な秘訣を教えて下さい・・・」
と質問する.

<観音茶屋の氷水>

▇キツネノカミソリ群生地
 12時45分,
 「そろそろお開きにしましょう・・・」
ということで観音茶屋から歩き出す.
 日の当たる坂道が終わりになる所でキツネノカミソリの群生地を見付ける.登りでは余りの蒸し暑さで見落としていた.早速立ち止まって何枚かの写真を撮る.

<キツネノカミソリの群生地>

▇無事下山
 キツネノカミソリでちょっと道草したので,バスが気になる.
 先頭はKMさん.私はKMさんの後に付いて歩く.克董窯を通過する頃,AIさんやMGさんが後ろに居ないことに気がつく.
 ”まあ,良いか・・・”
で下山し続けて,13時06分にバス停大倉に到着する.
 洗い場で,そそくさと登山靴の泥を落として,バスに乗車する.この時間のバスは空いている.
 13時27分,バスは渋沢駅に到着.そのまま渋沢駅13時33分発の小田原行に乗り換える.小田原で14時04分発特別快速高崎行に乗車する.今日は連休初日とあって4人掛け1ボックスを1人で占領というわけにも行かない.たまたま乗り合わせた年輩の男性が,やたらに話しかけてくる.1人でユックリ過ごしたい私は大迷惑.たぬき眠りをしている内に本当に寐てしまい,あやうく大船で寝過ごすところだった.

▇やっぱり湘南は涼しいな
 14時33分,大船に到着する.
 大船は海風が吹いていて,とても涼しい.
 ”ああ,夏はやっぱり湘南が良いな・・・”
とつくづく思う.
 そういえば,鎌倉の山は標高は低いが,その涼しさはまた格別.鎌倉の山に比較すると夏の塔ノ岳は焦熱地獄だなと実感する.
 帰宅後,まずはシャワーを浴びて汗を洗い流す.乾いた下着に着替えてから,暫くの間,昼寝だ.この昼寝が天国,天国!

<ラップタイム>

  7:05   大倉歩き出し
  7:37  観音茶屋
  8:02  見晴茶屋
  9:04  駒止茶屋
  9:33  堀山の家(9:48まで休憩)
10:15  萱場平着  
10:38   〃 発
10:57  堀山の家
11:20  駒止茶屋
11:37  見晴茶屋
12:14  観音茶屋(12:45まで雑談)
13:06  大倉着

[山行記録]

▇水平歩行距離     5.0km

▇累積登攀下降高度    872m

 ▇上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発          7:05
 萱場平着       10:15

 (所要時間)     3時間10分(3.17h)
   水平歩行速度     5.0km÷3.17h=1.58km/h
   登攀速度       872m÷3.17h=275m/h

▇下り所要時間(休憩時間込み)
  花立山荘発     10:38
 大倉着            13:06 
   (所要時間)     2時間28分(2.47h)
  水平歩行速度     5.0km÷2.47h=2.02km/h
  下降速度       872m÷2.47h=353m/h
                           (おわり) 
 
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6c34ebb3503c4dbcba19c7aafe0e5562
「丹沢の山旅」の次回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/baa805e7cc9cd3d1af81d53b8466a50d
 
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