中高年の山旅三昧(その2)

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モンブラン登頂記(17):テートルース小屋の夕食

2010年04月23日 08時54分40秒 | フランス・スイス;モンブラン登頂

                   <テートルース小屋の食堂兼談話室>

         モンブラン登頂:テートルース小屋の夕食
              (アルパインツアー)
          2005年9月6日(火)。その3。晴。

■テートルース小屋の夕食
 登山電車の終点,ニーデグル駅から登山を開始した私たちは,素晴らしい山並みを眺めながら,15時45分,テートルース小屋に到着した。
 19時00分から夕食である。居室から階段を登り,明るい食堂に入る。沢山の屈強な男性が私たちの仲間に加わる。これらの男性は,私たちをモンブラン山頂まで案内してくれるガイドである。フランス人,イタリア人の混成チームである。お互いに挨拶を交わす。
 まずは,スープが出る。量はタップリある。クルトンをスープに浮かせて飲む。少々ぬるいが,これは仕方がない。次いで3角形に切ったチーズ1切れ,それにタマネギと固い牛肉を煮込んだメインディッシュ,固くて少し酸っぱい味のするパン。リンゴと,何か分からないが木の実が入ったデザート。山小屋だから仕方がないが,何となく物足りない夕食である。








■夕食後の雑談
 夕食後,暫くの間,全員で雑談を交わす。
 天候は下り坂である。食堂から外を見ると,空は次第に曇ってきている。細かい凍結した粒のような雨が少し降っている。ガイドによると,今日のモンブランは山頂付近の風が強くて登れなかったという。私たちが登る明後日の天候が,とても気になる。
 夕食後,ガイド頭のステファンさんから,私たちに,明日からのモンブラン登頂についての注意がある。
 明日は,7時00分に朝食,その後,出発の準備ができた人から順に,ガイドとペアーになって出発する。天候次第では,明後日の登頂予定を繰り上げて,明日中に登頂をすることもあるという。
 大阪から参加しているTさんが,何かにつけて知ったかぶりをするのが気になって仕方がない。私は心の中で,
 「あなたに指図される気はない・・・私たちの添乗員はSさん。Sさんから指図を受けるんだ」
と無言で叫び続ける。だが,Tさんは私の気持ちを無視して,生半可なことを言い続ける.遂に意を決して,
 「・・あなたからでなく,添乗員のSさんから直接注意を受けますよ」
とTさんに告げる。
 私は,生来,生半可な知識を,これ見よがしにひけらかす方が,無性にイヤである。量販の一般登山ツアーに参加すると,得てして数十年前の自分の経験を,これ見よがしに言いふらす輩と一緒になることが多い。
 こういう方々の生半可で,いい加減な知識ほど有害なものはない.こんな人に限って,真っ先にバテたり,怪我をしたりする。逆に,反面教師として「自分は常に謙虚でいたいな」と思うのだが,自分も,また,他人に自分をひけらかすことがあるかもしえない.以て他山の石とすべし。

■寝付かれない夜
 20時30分頃,夕食会はお開きになる。
 21時頃,就寝。
 私たちのグループと,ガイドが同じ部屋で寝る。
 ベッドは,幅こそそれ程ないが,長さは十分にある。それにマットレスが丁度良い堅さ(柔らかさ?)で,大変寝心地がよい。これだけは大満足である。だが,まだまだ時差が抜けきっていなくて,なかなか寝付けない。どこからともなく,誰かの寝息が,早々と聞こえてくる。寝付きの良い方が羨ましい。暫くは,ベッドで横になったまま,ジッとしている。なかなか眠れない。

■迷路のような構造
 気晴らしに,
 「トイレにでも行ってくるか」
で,私は,ヘッドランプ片手に部屋の外に出る。ドアーを開けて,部屋の外へ出る。途端に五角形か六角形か分からない小さな踊り場に出る。その先にいくつものドアーがあって,たちまちの内に,自分が何処にいるのか分からなくなりそうである。まずは,自分の部屋の名前を確認する。
 トイレの方向だと思われるドアーを開け,中に入る。予想に反して,いきなり外へ出てしまう。真っ暗で冷たい外気が,私の気を萎えさせる。強い風が吹いていて,天候は荒れ模様のようである。すぐに建物の中に戻る。隣のドアーを開ける。目の前に登り階段がある。ここは確か食堂に通じていたはずである。また,隣のドアーを開ける。今度は洗面所である。洗面所の先は,また外に出てしまう。気を取り直して,洗面所に戻り,目を凝らす。すると洗面所から左手奥に数個のトイレが並んでいるのが分かる。
 一番奥のトイレに入る。
 一応,水洗になっている。便座に座って左手の壁には,直径50~60cmもあろうかと思われる巨大なトイレットペーパーが備え付けられている。日本の多くの山小屋のように,使用済みのトイレットペーパーを捨てる専用のゴミ箱もない。
 「このまま流して良いのかな・・・?」
と少しばかり気が引けたが,そのまま流してしまう。
 トイレからの帰りも,また迷う。外へ出そうになったり,他の部屋に入りそうになったりしながら,やっと自分のベッドに戻る。
 ベッドに横になるが,やはり寝付けない。もう,どうにでもなれという気持ちになって,横になったままジッとしている。

<暗闇の稜線>

                          (つづく)
「モンブラン登頂記」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/425b947a5b1440938e3612f179af6e65
「モンブラン登頂記」の次回の記事
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1 コメント

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初めて寄らせていただきました。 (新見健一)
2010-04-23 15:15:45
すばらしいですね!動画などは撮っておりませんか?

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