中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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凍結した残雪と霧氷の丹沢:塔ノ岳(今年11回目)

2012年02月17日 06時29分02秒 | 丹沢の山旅

                                         <塔ノ岳山頂の樹氷>

      凍結した残雪と霧氷の丹沢:塔ノ岳(今年11回目)
                (単独山行)
             2012年2月16日(木)

■今日の天気は良くない
 この所,日本海側は記録的な大雪が続いている.真冬の間は,西高東低の気圧配置がハッキリしているので,日本海側が雪でも,関東地方は晴れの日が続く.でも,2月も中頃となると,この西高東低の気圧配置が崩れ出すことが多い.そうなると,関東地方も愚図ついた天気が続くことが多くなる.そんなわけで,ここ数日,関東地方,特に南部の天気は余り良くなく,一昨日はほぼ終日雨が降っていた.
 昨日(15日)は,つかの間の日射しがあるという天気予報だったので,本当は,塔ノ岳を往復したかった.でも,用事の都合で,残念ながら無理.それで1日ずれて,今日(16日),塔ノ岳を往復するつもりである.
 天気予報では,今日から真冬並みの寒さになるとのこと.どうやら,塔ノ岳周辺に,明け方に雪が降ったらしい.
 寒いのを覚悟をして,早朝5時10分に家を出るが,それほどの寒さではないので,まずはホッとする.
 今日は平日.例によって小田原駅で駆けっこを強行,小田急電車に乗り換える.
 車窓からまだ夜が明けきらない薄明の外を眺める.どうやら近場の山々も深く垂れ込めた雲の中.点々と輝く街の灯火が,電車がカーブするのに合わせて,ユラユラと上下に揺れて見える.
 「えらく天気の悪いときに,丹沢へ来てしまったな・・・」
 後悔先に立たず.まあ,ひょっとしたら霧氷ぐらいは見られるかなと期待する.
 渋沢発大倉行の1番バスは,こんな天気なので空いている.でも,韋駄天のTさん,同Sさん,Y内さん,Y中さんのご常連が居られる.さすがご常連!・・という感じである.
 車中で雑談をしてる内に,バスは6時59分に大倉に到着する.相変わらずドンヨリとした曇り空である.
 バスが到着すると同時に,韋駄天のSさんは,そのまま歩き出す.続いて韋駄天のTさん,Y内さん,Y中さんの順番で,次々に出発する.まともや,モタモタしている私だけが取り残される.

■途中までY川さんと一緒に
 ジャケットをリュックに仕舞ったり,手袋を出したり,さらには軽アイゼンを上蓋の中に移したりして入る内に.ドンドンと時間が経過する.軽く足回りのストレッチをして,7時12分,ようやく大倉から歩き出す.一番先に歩き出した韋駄天のSさんとは,実に12分の差が付いてしまう.でも,私の場合,出発前の儀式としての軽いストレッチをしないと,何となく気分が悪い.
 大倉近くの民家のロウバイが見頃を迎えている.
 舗装道路は昨夜の雨で濡れている.この分だと,登山道の所々に敷き詰められている礫が塗れていて,滑りやすそうである.
 歩き出して暫くすると,前方にY川さんの後ろ姿が見えはじめる.そして登山口付近で追い付いてしまう.
 暫くの間,Y川さんと雑談しながら一緒に歩くことにする.
 「・・この頃,歩くのが遅くなって・・・この間の雪が多い日には,登りに5時間,下りに3時間も掛かっちゃいましたよ・・・」
と嘆かれる.
 所要時間に速い遅いがあっても,実は私も同じように,最近やけに時間が掛かるようになったなと悔しい思いをしている.その意味では同病相憐れむである.
 Y川さんから,尊仏山荘のネコを題材に,文章を書いてくれと依頼を受ける.“おやすいご用です”と簡単に引き受けたが,さて,何を書こうかと迷う.
 「では,来週早々にでも,何か書きます・・・」
と約束する.
 ”今日は堀山登山です”と言われるY川さんと,10分あまりご一緒した後,お別れして,先に行かせてもらう.

<バス停大倉付近にて>

■誰も居ない見晴階段
 塗れて滑りやすい石ころ道を抜けて,7時50分,ようやく見晴山荘に到着する.
 見晴らし山荘前からの風景を,下界は霧に覆われていて良く見えないが,こんな風景を撮るのも儀式なので,一応,デジカメに収める.
 山荘を通過してすぐに見晴階段を見上げる.何時も必ず数人の登山客の後ろ姿が見えるが,今日は誰も居ない.まったくの一人旅である.

<誰も居ない見晴階段>

■霧の中の堀山尾根
 モミジ坂に差し掛かる.木道が霜で真っ白になっていて,滑りやすい.足許に注意しながら,一人ぽつねんと登り続けて,8時20分に駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間08分.何時もより2~3分遅い.
 “こりゃダメだ・・・でもまあ仕方ないな”
で,堀山の尾根に向かう.
 日中は泥んこ道になっていたに違いない登山道は,幾分溶けかけてはいるが,まだ凍結したままである.
 辺りには濃い霧が掛かっている.多分,雲の中に入って居るに違いない.もちろん富士山は全く見えないが,霧に霞む木立が美しいシルエットを作っている.

<雲の中の堀山の尾根道>

■飛行機のようにY沢さんが下る

 8時38分,堀山の家を通過する.あいかわらず人影は全くなく,私の一人旅が続く.
 長い階段道を登っていると,例により,前方から,ダダダダとY沢さんが駆け下ってくる.挨拶を交わしたときは,10メートル以上離れたところまで下っている.
 2本のストックを飛行機の羽根のように広げて飛んでいく.

■萱場平

 いろいろと雑念が湧いてくるのと付き合いながら,ノソノソと坂道を登り続けて.8時58分に萱場平を通過する.あいかわらず私の前後には誰も居ない.霧がますます濃くなってくる.
 後7分坂に差し掛かる頃,何時も馴染みの方が下山してくる.私がノソノソ登っているのを見つけて,
 「やあ,この悪天候に,良く登ってきましたね・・・これから先,結構,道がこっているんで注意して下さいよ・・」
と教えてくれる.
 こうして,顔見知りの方と,会話を交わすのも山登りの楽しさである.
 お礼を言ってお別れする.

<寒々とした萱場平>

■雲の中の花立山荘
 半ば惰性で登り続ける.ここ2~3日暖冬が続いたためか,登山道の残雪は全くない.ただ,粉雪がちらつき始めたようである.
 9時23分,ようやく花立山荘に到着する.大倉を歩き出してから2時間10分も経過している.
 この辺りはもう完全に雲の中のようである.辺りは何も見えない.ベンチでは3人連れの若若者が休憩を取っている.
 花立山荘から,行く手を見ると,雪は殆ど消えているようである.もう暫く様子を見ながら,アイゼンなしで登ることにする.

<花立山荘>

■相変わらず速い韋駄天のSさん
 花立山に登りかけたところで,韋駄天のSさんとすれ違う.
 「あれ,もうこんな所まで下山ですが・・相変わらず速いですね・・・」
 同じバスに乗っていたのに,足の速い方とは,これだけの差が付いてしまうのだから凄い.
 「写真を撮らせて下さい・・」
でパチリ.ブログに載せることを快諾していただく.

<超韋駄天のSさん>

■花立山でアイゼン装着
 登るにつれて,だんだんと寒さが厳しくなる.冷たい風が吹き始め,粉雪が舞っている.9時32分,花立山に到着する.残念ながら,すべてが霧の中で,近場の山さえ見えない.
 山頂の木道を渡りきったところで,アイゼンを外しているKさんとバッタリ.
 「大分雪は残っていますか・・」
と伺う.
 「ここからちょっと先が凍結していますよ,アイゼン付けた方が良いですよ・・」
とのこと.もちろん私も迷わずに,4本爪軽アイゼンを装着することにする.
 「安全が一番ですよ・・でも,前に人が居ると,ついつい追い越したくなってね・・それに追い越されると,やっぱりイヤで・・・中々悟れないんですよハハハ・・」
これには全く同感.
 「たまには写真を撮らせて下さいよ・・」
 「ときどき,あなたのブログ見ますよ・・」
で,ブログ掲載を快諾していただく.
 雑談をしている間に,先ほど花立山荘で休憩を取っていた若者3人が私を追い越していく.

<Kさんと雑談>

■素晴らしい樹氷
 馬の背には凍結した雪がうずたかく残っている.アイゼンなしでも歩けるが,もちろん,軽アイゼンを装着した方が,ずっと歩き易い.
 何時ものことながら,この辺りから気候が激変して,ぐっと寒くなる.私は雨水手袋を装着しているので,指先が寒さでビンビンと痛くなってくる.でも,登山道周辺の霧氷が見え始めたので嬉しくなる.早速,デジカメを構えて,沢山の写真を撮る.霧氷の撮影に夢中になっていて,ついつい金冷シの通過時間の記録を失念する.

<素晴らしい霧氷>


<素晴らしい霧氷>

■凍結の登山道
 樹氷の写真を撮りながら登り続ける.
 前回(2月11日)に比較すると,残雪は大分少なくなっているが,途中で暖かい日に融けはじめたものが,今日からの寒波で,すっかり凍結している.そのため随分と滑りやすくなっている.アイゼンなしで登るのは,少々大変である.
 金冷シから最初の階段を登ったところで,先ほどの3人が立ち往生している.どうやらアイゼンを持っていないようである.道を譲られるままに先に行かせてもらう.
 山頂の木道に差し掛かるところで,韋駄天のTさんとすれ違う.Tさんは,安全のためか,やや屁っ放り腰になって,慎重に下っていく.

<凍結の登山道をTさんが下る>


<塔ノ岳山頂直下の霧氷>

■霧の塔ノ岳山頂
 9時58分,なんとか塔ノ岳山頂に到着する.
 山頂には濃い霧が掛かっている.冷たい風が吹いている.
 早く尊仏山荘に入りたいが,一応,写真を撮る儀式を済まさなければならない.その後,丹沢山に向かう下り坂少し下って,辺りの霧氷の写真を撮る.
 案の定,丹沢山に向かうと,一面に素晴らしい樹氷である.樹氷を写真を撮りながら,やっぱり,今日,塔ノ岳に登ってきて良かったなと思う.

<寒々とした塔ノ岳山頂>

■尊仏山荘
 10時を少し廻った頃,尊仏山荘に入る.山荘の温度計によると,今日の山頂の気温はマイナス3.5℃.
 今日の小屋番はオーナーのH立さん.
 先客は数名.その中に同じバスに乗っていたY内さんが居られる.もう帰り支度をしている.その脇にご常連らしいご夫婦が居られる.私を見るなり,
 「おやFHさん・・・FHさんには私どもが誰かお分かりにならないかも知れませんが,私,いつもブログを見ているので,FHさんと何時もお会いしているような感じでおります・・・」
と話しかける.
 Y内さんから,
 「こちら,Oさんですよ・・・」
と紹介してくれる.そういえば,以前お会いしていることを,やっと思い出す.
 暫くの間,雑談に花が咲く.
 朝起きて,今日は塔ノ岳に出掛けるかやめるか迷うことや,登山の速度が速い遅いかどう判断するかが.もっぱらの話題である.話の内容に,少々納得のいかないところもあるが,まあ,良しとしよう.
 引き続き,近々,私が水彩画を某展覧会に出品することが話題になる.
 「HFさん,よくまあ,色々なことをやりますね・・・ボンヤリしていることが出来ない性分なんでしょうね・・」
と言われてしまう.内心で,
 「オレって・・そうなのかな? そういえば,家でボンヤリしていることは殆どないな」
と自己反省.これって,良いことなのか悪いことなのか判断が付かない・・・が,ジッとしていることがないのは,余り良いことではないかもしれない.

■下山;女流超韋駄天のIさん
 今日は大倉発13時22分のバスで帰ろうと思う.逆算して,10時35分に,塔ノ岳山頂から下山を開始する.もちろん,軽アイゼンを装着している.
 霧氷を眺めながら,山頂直下の急坂を下りはじめる.
 10時41分,登ってくる女流超韋駄天のIさんとすれ違う.
 「今朝は迷っていて出掛けるのが遅くなりました・・」
 「先にユックリ下っていますから,追い付いて下さいよ・・・」
で写真をパチリ.ブログへの掲載を快諾してもらう.
 11時ちょうどに花立山に到着する.ここえアイゼンを脱着する.

<超韋駄天のIさんとすれ違う>

■粉雪がちらつき,ますます寒くなる
 11時08分,花立山荘を通過する.雲が少し途切れて,遠くの山が見え出す.
 気温が下がっているらしく,下山するにつれて,ますます寒くなる.何時もならば,下山のときには,雪解けに泥んこ道を通るはずだが,今日は下山時でもまだ凍結したままである.
 途中から,細かい雪が降り出して,リュックの上や,ジャケットにシワに貯まり始める.

<つかの間の展望;後7分坂にて>


<何時も下山のときは泥んこになるのに,凍結したまま;萱場平付近>

■お二人に追い越されて大倉へ
 12時55分,登山口を通過して,自動車道に出る.
 そのとき,後ろから女性の話し声が,賑やかに聞こえてくる.その声が,かなり速い速度で近付いてくる.
 「あつ,FHさんだ・・!」
と誰かが言う.
 振り返ると,超韋駄天のIさん達である.私には到底一緒に歩く力はない.
 「どうぞ,どうぞ,お先へ・・」
と促す.
 「私たち,走っているんです・・・」
と言いながら追い越していく.そして,瞬く間に私の視界から消えてしまう.
 13時02分,ようやく大倉に到着する.

<走るお二人はたちまちの内に見えなくなる>

■電車の接続が良すぎる
 予定通り,大倉13時22分発渋沢行のバスに乗車する.渋沢駅,小田急駅のどちらの駅も駆け足で乗り舞えて.小田原14時04分発特別快速高崎行に間に合う.
 電車は14時33分に無事大船に到着する.順調である.
 大船駅で,コーヒーでも飲んでいこうかと思うが,すぐに発車するバスがあるので,コーヒーは家で飲むことにして,バスに乗車する.
 15時前に帰宅.まずは例により風呂を沸かす.今日はとにかく寒いので体が冷え切っている.早速風呂に入って体を温める.気分最高.
 普通ならば湯上がりのビールが最高なのだろうが,アルコール類を嗜まない私は,そのまま昼寝をしたくなる.でも,たまたまテレビをオンにすると,水戸黄門が始まるところである.私は,このシリーズの超マンネリの筋書きが好きである.何となく眺めている内に,すぐに昼寝をしなくても良くなる.
 こうして,ナントカまともな時間に夕食を撮る.メデタシ,メデタシ.
 

<ラップタイム>

 7:12  大倉歩き出し
 7:34  観音茶屋
 7:50  見晴茶屋
 8:20  駒止茶屋
 8:38  堀山の家
 9:22  花立山荘
 9:30  花立山(9:36までアイゼン装着)
(記録失念)金冷シ
 9:58  塔ノ岳山頂着(-3.5℃)
10:35    〃  発
10:49  金冷シ
11:00  花立山(11:05までアイゼン脱着)
11:08  花立山荘
11:43  堀山の家
12:00  駒止茶屋
12:26  見晴茶屋
12:39  観音茶屋
13:02  大倉  着

 [山行記録]

■水平距離       7.0km(片道)

■累積登攀下降高度   1269m

■登攀所要時間(雑談時間を含む)
  大倉   発       7:12
   塔ノ岳  着       9:58
 (所要時間)  2時間46分(2.77h)
  水平歩行速度   7.0km/2.77h=2.52km/h
 登攀速度    1269m/2.77h=458.1m/h

■下降所要時間(雑談時間を含む)
  塔ノ岳  発       10:35
  大倉   着       13:02
 (所要時間)  2時間27分(2.45h)
 水平歩行速度     7.0km/2.45h=2.85km/h
 下降速度    1269m/2.45h=518.0m/h
                                                                                              (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9ea8a8d93a3dabb68793deeeb3233a57
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/593aa4c912662050dabdd159f4c21d05

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