中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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陽春の鎌倉:台峰・天園散策

2008年05月17日 21時28分17秒 | 鎌倉あれこれ
             <山ノ内展望台から六国見山を眺める>
  
         初夏の鎌倉:山ノ内から鎌倉アルプス
         (山旅スクールIさんとその仲間)
        2008年5月16日(金)
 晴れ

<コース>
 鎌倉中央公園入口→山ノ内配水場→JR北鎌倉駅→名月谷→勝上嶽→十王岩→百八ヤグラ前分岐→太平山→太平山広場(昼食)→太平山→百八ヤグラ第1層・第2層・その他→覚園寺口ハイキングコース→(途中から)永福寺裏山→大塔の宮→鶴岡八幡宮→鎌倉駅



         ↑       ↑   ↑    ↑  ↑       ↑         ↑          ↑       
    鎌倉中央   山ノ内    | 名月院裏山   |       大平山      永福寺裏山           鎌倉駅
    公園入口   配水場  北鎌倉駅    百八ヤグラ 

■朝寝坊した
 今日,本当は塔ノ岳の大倉尾根を往復するつもりだった.
 昨日の山旅スクール主催のストーンマジックでの岩登練習で疲労したためか,今朝は不覚にも,朝寝坊してしまった,何時もは4時頃起床しているが,今朝の起床は6時を過ぎていた.これから塔ノ岳を往復していたのでは,帰りが夕方になってしまう.私は塔ノ岳詣でを諦めた.そして,今日は午前中ぐらいは,家でおとなしくしていよう・・・
 午後からは,久々にスケッチブックでも持って,軽く大仏方面へでも散歩しようかと思っていた.
 丁度その時,山旅スクール第5期のIさんとその仲間から,鎌倉天園へ出てくるようにお誘いを受けた.一人でブラブラするのも良いが,たまには知り合いと歩くのも良いなと思った.
 私のような,サンデー毎日氏にとって,スケジュールの変更など,おやすいご用である.私は,飲料水だけを小さなリュックに入れて,早速,家を出る.

■ぶらりぶらりと北鎌倉へ
 今日の散策の出発点は,家の近くにある鎌倉中央公園入口としよう.ここから,メモを取りながら,風任せにブラブラと,まずは,北鎌倉まで出よう・・・そこから先は,時間を見ながら,超ブラブラで天園を歩こうと決める.
 9時30分に,鎌倉中央公園入口を歩き出す.暑くも寒くもなくて,とても気持ちが良い. 山の上ロータリーから,源氏山公園に向かう尾根道沿いに,梶原住宅地を抜けて,9時42分に山ノ内配水場の裏手に廻る.ここから,尾根沿いの散策路を辿って,北鎌倉へ降りるつもりである.
 新緑が美しい木陰の道を辿る.私の前に,この近所に住んでいる数組の親子連れが歩いている.子ども達がとても可愛い.私も思わずニッコリしてしまう.北鎌倉へ下る途中の展望台から,新緑に包まれた六国見山が良く見える.辺りの景色を眺めながら,暫くの間,休憩である.
 路傍に白い花が咲いている.花の名前はあやふやなので,ここでは,ただ,白い花としておこう.沢山の蝶々が白い花の辺りにひらひらと舞い降りてくる.私はこの町長達をデジカメに収めようとするが,蝶々の動きが速いし,デジカメのシャッターがなかなか切れないので,どうしてもうまく写せない.
 
            <山ノ内で見掛けた綺麗な花:綺麗な蝶がヒラヒラ>

■勝上嶽を目指して
 尾根道を下って北鎌倉の住宅地に出る.途端に道路を往来する自動車にイライラを感じて,気になって仕方がない.10時03分,駅近くのコンビニに立ち寄る.この店の主人と雑談したかったが,店先には居ないようである.昼食用に,オニギリ2個を購入する. 北鎌倉駅前を通過する.折から行楽シーズンである.沢山の観光客が訪れている.観光客に混じって,円覚寺側の道を,線路沿いに名月院に向かう.途中,「猫箱」の店内を覗くが,プリンちゃん,ゴハンちゃん達,ネコ群の姿が見えない.残念.
 裏道を通って,名月院前に出る.
 名月谷を登る.どのルートを通って,天園に出ようかと,少々迷うが,名月院裏山から,成り行きで.勝上嶽に出るコースを辿ることにする.ジメジメとした名月院裏山の西側斜面を登る.途中,大きな木が群生する林の中を通過する.木々の間から明るい日光が漏れてくる.何という名前の竹か分からないが,密生した竹のトンネルを潜りながら,山頂からの長い石段を下る.今泉住宅地からの登山口と合流する.そして勝上嶽を目指して坂道を登る.その間,誰とも出会わない.
 森の中で,コジュケイの甲高い啼き声が,絶え間なく聞こえてくる.

   <円覚寺の参道:沢山の観光客>             <可愛い子ども達:大平山広場にて>

■建長寺の展望台
 10時58分に勝上だけ展望台に到着する.展望台には先客が居る.中学生男子3名と女子3名である.きちんとした服装をしているので,好感が持てる.
 「どちらから来られたんですか・・?」
と聞いてみる.
 「東京の世田谷からです・・」
生徒達が,とてもハキハキと答える.私は内心で,この子達,本当に良い子だなと思う.その内に,1人の男の子が,
 「これから,銭洗弁天に行きたいんですが,どの道が一番近いですか・・」
と私に聞く.私が地図を持っているかと聞くと,先生から貰った地図だといいながら,簡単な案内図を出す.この地図だけで銭洗い弁天に行くのは,ちょっと大変だと思った私は,たまたま持参していた鎌倉の詳細地図のコピーを1枚,リーダー格の男子生徒にプレゼントする.生徒達は一斉に,
 「有り難うございます・・」
と私に礼を言う.
 「うん・・礼儀正しいな.君たちはなかなか良いぞ・・」
と私は心の中で,彼らにエールを送る.

■大平山山頂
 そろそろ,先を急がないと,お昼までにIさん達と合流できないかもしれないなと,私は焦り出す.11時08分,展望台を出発して,先を急ぐ.11時12分に十王岩展望台を通過する.観光シーズンなので,ハイキングコースを往来している観光客が沢山居る.
 次々にいろいろな方とすれ違う.
 11時25分,百八ヤグラ前の十字路を通過する.ハイキング道路が大分濡れているので,滑りやすい.泥道に往生しながら,先を急ぐ.
 途中で,10数名の幼児をつれたグループに追いつく.どこかの保育園児らしい.数名の保母さんが付き添っている.幼児達は,本当に可愛い.幼児達の仕草を見ているだけで,自分の顔が,緩んでくるのが分かる.
 11時42分に,鎌倉の最高峰,大平山山頂(標高149m)に到着する.遠く三浦三山を初めとして,逗子の二子山,阿部倉山などの三浦の山々が良く見える.

■大平山広場で昼食
 大平山からの眺望を堪能した後,広場まで露岩帯を降りる.広場の彼方此方でハイカーが休憩を取っている.広場を歩いていると,前方から3人のグループが,手を振りながら,近付いてくる.帽子を深く被っておられるので,一瞬,どなたか良く分からなかったが,すぐにIさんのグループだと分かった.
 広場の片隅に車座になって座る.上空では1羽のトンビが輪を描いている.
 主婦の皆さんのリュックからは,次から次へと色々な食べ物が出てくる.有り難い. しばらくすると,先ほど追い越した幼児達のグループが,大平山を降りてくる.岩場を器用に下りてくる幼児は,とても頼もしい.
 幼児達のグループは,私達のすぐ側にマットを敷いて座り込む.余りに可愛いので,付添の方の許可を得て,その姿をデジカメに収める.
 
                 <大平山山頂からの眺望>

■百八ヤグラ
 12時34分,広場を出発する.
 今日は,百八ヤグラ付近を散策して,鎌倉駅に向かうコースを案内することになる.私には,たった今,登ってきた往路を,そのまま引き返すことになる.まあ,私にとっては,山の中さえ歩いていれば,そこはどこでも良いことだが・・・
 途中,登山道を少し外れて,切岸と防塁跡を見学する.そして,また,元の登山道に戻る.同じ道でも,往路と復路では印象が異なるのが面白い.
 やがて,「電」とも「亀」とも読める字が彫刻されている大きな岩の脇を通過する.この岩の直ぐ先から尾根を辿って,百八ヤグラ最上層と鷲峰山(シュウブゼン)山頂の祠を見学する.この祠の台座に寄進者の氏名が刻印されているが,その中に豊嶋屋支店があるのが興味深い.数年前,若宮大路にある豊島屋の従業員に,この刻印のことを伺ったが,良く分からないとのことであった.
 
                         <百八ヤグラ群の一部>

■永福寺裏山
 百八ヤグラの第2層を,ほんの少々拝見してから,覚園寺登山口を目指して下山する.途中,左側に数穴のヤグラ群がある所を通過すると,泥濘の激しいところがある.ここを通り過ぎると,登山道は住宅地をかすめるように続いている.竹林を通過して,覚園寺口へ下りる階段が始まる直前から,尾根沿いの道に入る.ここは,最近,入ることができるようになった永福寺裏山遊歩道につながる道である.
 多少の上り下りがあるが,気持ちの良い尾根道が続く.やがて,東側にテニスコートを見下ろしながら,道なりに進むと,眺望が利く広場に到着する(14時46分).ここで,ベンチに座って,小休止.
 暑くも寒くもなく,柔らかい日差しが心地よい.ここでも,沢山のおやつを頂戴する.ハッピーである.
 
      <永福寺裏山からの眺望>           <附属中学の生徒達:鶴ヶ岡八幡宮にて>

■鎌倉駅へ
 15時03分,永福寺裏山の広場を出発する.テニスコート裏手の道を抜けて,大塔の宮近くの道路に出る.5分ほど休憩を取って,15時18分,大塔の宮から鎌倉駅に向けて歩き出す.横浜国大附属小中学校から鶴岡八幡宮境内に入る.丁度,下校時らしくて,附属中学の生徒達が沢山鎌倉駅方面に向かって歩いている.生徒達の服装には,全く乱れがなくて,きちんとしている.とても好感が持てる.
 若宮大路の途中から,裏道に入り込む.
 16時25分,駒と通り入口にある喫茶店「モア」に到着する.ここで軽くお茶.
 17時丁度に解散.

■ぶらぶらと帰宅
 解散後,バスの時刻を確かめる.
 16時50分のバスが出たばかりである.次の山の上ロータリー行のバスまで,30分ほどの待ち時間がある.
 待っているのも無駄なので,ついでに家まで歩こうと思う.
 ブラブラと市役所通りを歩き,途中から右折.銭洗い弁天の前を通過して,源氏山公園へ.そこから梶原を経て,18時前に無事帰宅する.

[ラップタイム]

 9:30  鎌倉中央公園入口歩き出し
 9:42  山ノ内配水場
10:16  北鎌倉駅
10:30  名月院
10:49  名月院裏山
10:58  勝上嶽展望台(11時08分まで休憩)
11:12  十王岩
11:25  百八ヤグラ前
11:42  大平山(12:34まで昼食)
13:00頃 百八ヤグラ群見学
14:46  永福寺裏山広場(15:05まで休憩)
15:18  大塔ノ宮(15:25まで休憩)
15:45  鶴岡八幡宮
16:25  鎌倉駅前(「モア」)解散

[ハイキング記録]

■水平歩行距離
   10.3km(鎌倉駅まで)
■累積登攀高度   383m
■累積下降高度   427m
■所要時間(休憩時間込み)
 鎌倉中央公園発   9:30
 鎌倉駅着     16:25
 (所要時間)   6時間55分(6.92h)
■水平歩行速度   10,3km/6.92h=1.49km/h
                                          (おわり)
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2 コメント

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卯の花 (suzuka)
2008-05-21 11:42:12
左側の花は、卯の花と思います。右側はもしかして、
と、ちょとぼけているので、書き込みは遠慮します。
うのはなのにおうがごとく、、、という歌があり、
香りがしないのに、どうしてと、質問したことが
ありました。卯月に咲くから、卯のはな、におうは
香るという意味ではなく、美しさが溢れるという意味もあると教えをうけたことがあります。今日は午後の
愛犬の散歩は鎌倉湖に行ってみよう。そんな気分に
なりました。
コメント有り難うございました (flower-hill_2005)
2008-05-22 07:11:32
suzuka様
何時も,素敵なコメント,有り難うございました.
私はハンドルネームがflowe-hillなのに,花の名前が全く分からないだけでなく,どういう訳かなかなか覚えられません.
また,機会がありましたらご教示下さい.

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