野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

ヒマワリに似た花を咲かせるキクイモモドキ(園芸種シリーズ16)

2019年10月07日 12時30分24秒 | 

キクイモモドキという名前は、キクイモに似た花を咲かせるが、根っこはキクイモのように大きな薯ではないということから、「モドキ」というらしい。園芸種にそんな名前をつけなくてもヒメヒマワリでもいいではないかとも思うが、明治時代に渡来したというから、歴史は古いのだ。ヒマワリに似た花を咲かせる種は多いし、この花がそれほどヒマワリに似ているわけでもないので、モドキも仕方ないか(笑)。

(2019-09 東京都 神代植物公園) 

キクイモモドキ(ヒメヒマワリ) [菊芋擬き]

開花時期 7月、8月、9月、10月
花の色 黄、オレンジ
名前の読み きくいももどき(ひめひまわり)
分布 原産地は北アメリカ
日本へは明治時代の半ばに渡来した。
生育地 庭植え
植物のタイプ 多年草
大きさ・高さ 50~150センチ
分類 キク科 キクイモモドキ属
学名 Heliopsis helianthoides
花の特徴 黄色または橙黄色の花(頭花)をいっぱい咲かせる。
花径は5~6センチあり、八重咲きのものもある。
舌状花は8~15枚である。
葉の特徴 葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
茎や葉には短くて固い毛が生えている。
実の特徴 花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
この花について ―
その他 ヒマワリ属のキクイモ(菊芋)によく似た花を咲かせることからこの名がついた。
別名をヒメヒマワリ(姫向日葵)という。
属名のヘリオプシス(Heliopsis)の名でも流通している。
属名の Heliopsis はギリシャ語の「helios(太陽)+opsis(似た)」からきている。頭花の形からつけられた名である。
種小名の helianthoides は「ヒマワリのような花の」という意味である。

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優雅な名前をもらったマツカゼソウ(高尾山シリーズ08)

2019年10月07日 09時13分38秒 | 

優雅な名前をもらったマツカゼソウ。由来はいろいろと考えられているが、不明だ。小さな花をつけるこの植物がミカン科で唯一の草本だというのは意外だ。花が終わると蜜柑のような小さな実をつけるらしい。終わりかけの花にもう緑色の小さな実のようなものができているのが見えて、かわいい。あちこちと勝手な方向を向く花のつき方も「松風草」という名前に似合っている。

(2019-09 東京都 高尾山 )

 

マツカゼソウ
学名 Boenninghausenia japonica
別名 松風草 分類 ミカン科マツカゼソウ属 (多年草)
多くの丸い小葉が、風に揺れるさまの風情から松風をイメージしたのか?。 原産・分布 本州(宮城県以南)、四国、九州
神奈川県 丘陵から山地の樹林内に分布。相模川より西部に多い。
花の時期 8月~10月

山地の林縁や林道脇などに生える。ミカン科唯一の草本。
茎は直立し上部で枝分かれする。高さは50~80cmになる。

 

マツカゼソウ ミカン科

山地の木陰や沢沿いに生える多年草(複数年のあいだ育成する植物)。日本産のミカン科植物のなかで唯一、草本(そうほん)といって木ではなく草として育つ植物である。葉の裏面にミカン科特有の半透明な油点(葉に散在する、油分を含んだ小点)がある。強い臭いがするため、昔は虫よけに使われた。花は直径5ミリ程度。花びらは4枚で、雄しべが長くつき出す。色は白く、枝先の花序(かじょ:花をつけた茎) にたくさん集まってつく。「松風草」の名はヘンルウーダという南欧原産のミカン科の草本があり、「松の枝に似たヘンルウーダ」を意味する言葉が変化したとされる。葉は三回三出(さんかいさんしゅつ)羽状複葉(うじょうふくよう:葉柄に複数の小さな葉をつける葉の形状) といって、3枚ひと組の葉が3回枝分かれをしてつく。小葉(しょうよう:複数の葉で構成される葉形のひとつひとつの葉のこと) は卵を逆さにしたような形で長さ約1~2.5センチ。質はやわらかく、裏面は白色をおびる。花が終わると長さ3ミリほどの4つに分かれる実がつく。熟すと割れ、中に小さな種が数個入っている。

季節|8月下旬~10月上旬頃
高さ|約50~80センチ
場所|1~6号路、裏高尾、奥高尾
 
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もじゃもじゃした花がどこかコミカルなヒヨドリバナ

2019年10月07日 07時31分13秒 | 

ヒヨドリバナという名前は、ヒヨドリのなく頃に咲くというのだが、実際にはヒヨドリは一年中ヒーヨ、ヒーヨと鳴いている。花は類縁のフジバカマとよく似ている。もじゃもじゃした花がどこかコミカルだ。

(2019-09 川崎市 道端) 

 

 

[ヒヨドリバナ](広義)
北海道〜九州の低山地の草原や林縁、ときに明るい林床に生える。根茎は短く肥厚する。茎は単一か数本束生し、高さ(0.1〜)0.3〜1.6m、まばらに曲がった毛が生え、上部で長い枝を分ける。葉は対生して長さ0.3〜1cmの柄があり、葉身は卵状長楕円形で長さ4〜18cm、幅1〜6cm、短鋭尖頭、基部はくさび形で、分裂しないかさまざまな程度に分裂し、縁には鋭鋸歯があり、質やわらかくて光沢はなく、両面に曲がった短毛があり、裏面には腺点があることが多い。頭花は枝先に頂の平たい散房状に密に集まってつき、総苞は長さ4〜6mm、総苞片は鈍頭で背面は多少とも毛がある。小花は白色で花冠は長さ2.5〜5mm。そう果は長さ2.5〜3mm、腺点と毛がある。冠毛は汚白色で長さ2.5〜5.5mm。花期は8〜9月。(日本の野生植物)

学名は、Eupatorium makinoi var. oppositifolium
キク科ヒヨドリバナ属
しばしばジェミニウイルスに感染し、葉に黄色の斑点があらわれる。
サワヒヨドリなどには葉柄がない。

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