今年2013年は「フランス6人組み」のひとり、フランシス・プーランク(Francis Poulenc/1899~1963)の没後50年を迎える。そこで今日はステレオ初期の名盤、作曲者自身プーランクとジャック・フェヴリエのピアノ、ジョルジュ・プレートル指揮パリ音楽院管弦楽団による「2台のピアノと管弦楽のための協奏曲ニ短調」他が収録された写真のLPを取り上げてみたい。(仏パテ・パルコニ/2C 069-12100) 因みにこの作品は1932年の「ヴェネツィア国際現代音楽祭」でこの二人のピアノにより初演されている。このレコード録音は1957年5月、パリの「サル・ド・ラ・ミュチュアリテ」で行われた。プーランクの作品は「軽妙洒脱」な作風が粋でなんとも云い難い魅力が聴き手をひきつける。LP第2面には同じくプーランクの「クラヴサンと管弦楽のための<田園コンセール>」がエーメ・ヴァン・ド・ヴィールのクラヴサン(ハープシコード)で収められている。この作品は1927-28年に作曲されたもので初演は1929年パリでヴァン・ド・ヴィールの師匠にあたるランドフスカにより行われた。指揮者のプレートルはプーランクを得意としており1983年にもこの二つの作品をピアノ=ガブリエル・タッキーノ、ベルナール・ランジェサン、クラヴサン=ジャン=パトリス・ブロス、管弦楽=モンテ・カルロフィルで再録音している。
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