私のレコード・ライブラリーから

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若きフェラスが弾く不滅の名盤

2010-08-08 23:52:21 | 協奏曲
 昨日に続きもう1枚フェラスの不滅の名盤を取り上げてみたい。写真は当時まだ20代半ばの彼がEMIにシルヴェストリが指揮するフィルハーモニア管弦楽団とレコーディングしたチャイコフスキーとメンデルスゾーンの協奏曲のLP盤である。
 このオリジナルLP盤(ALP1543)の初出は確か1958年と記憶しているがジャケット・デザインは写真のLPと同一であった。国内盤では1970年頃に「セラフィム廉価盤」としてもリリースされたことがあり筆者も長い間それを愛聴していたが15年ぐらい前になるが「EMI TESTAMENTシリーズ」として「オリジナル・アナログ・マスター・テープ」から重量級LP盤に復刻されたものである。(写真/EMI TESTAMENT ASD278)この録音は1957年ロンドンの「Kingsway Hall」で行われておりステレオ初期の録音だがその音質は大変素晴らしい。フェラスが弾く艶やかなヴァイオリンの音色は光輝いている。特に第二面に収録されたメンデルスゾーンは素晴らしくフェラスのまさに真骨頂が全面にでた演奏と言っても過言ではないだろう。