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カラヤンの英デッカへの初録音ーベートーヴェン/交響曲第7番

2010-06-17 21:54:50 | ヘルベルト・フォン・カラヤン
 戦後のカラヤンのレコード録音はフィルハーモニア管弦楽団と英コロムビアのレコーディング・プロデューサー=ウォルター・レッグ、レコーディング・エンジニア=ダグラス・ラーターを中心に進められていくが1959年に一つのカラヤンのレコード録音のエポック・メーキングを迎えることになる。それはこの年の3月から英デッカのレコーディング・プロデューサ=ジョン・カルショウ、レコーディング・エンジニア=ゴードン・バリーと共にウィーン・フィルとのステレオ録音が開始された。さらに並行してベルリン・フィルとドイツ・グラモフォンとの戦後初録音(R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」)も行っている。
 話を本題に戻し「英デッカ」との最初の録音は写真のLP-ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調作品92であった。(写真は国内盤で当時は「日本ビクター」から発売ーSRA2022)録音はウィーンのソフィエン・ザールで行われている。カラヤンとウィーン・フィルによるジョン・カルショウとゴードン・バリー等とのレコーディングは1965年3月まで続いた。因みにこのコンビによる最終録音はチャイコフスキーのバレエ音楽「白鳥の湖」組曲と「眠りの森の美女」組曲であった。(このコンビでヴェルデイ「アイーダ」全曲録音をはじめとするオペラ全曲盤を含み全部で20点のカラヤン/ウィーン・フィルのレコードがリリースされた。)これらのレコードは現在ではCD化され不滅の名盤としてその輝きは失っていない。