教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

PISA2006結果の2つの判断

2007-12-06 08:44:22 | 文化・芸術
★国際教育研究家岡部憲治さんの「PISA 2006 結果から ②世界の反応」によると、各国がOECD/PISAの結果をうけて、自国の高1の学力の強み弱み分析をしているようだ。

★そしてどの国も共通して、弱みを強みに転換するというか改善する動きに転じているようだ。

★さてさて、この動きを見て、世界同時的学力強迫観念に陥っていると解釈することもできるが、実は違う。そのような解釈は、日本の事情を、同じような動きをしている国に重ねているだけだ。

★もちろん正解は1つではないから、そういう見方もできるだろうが、根本的に学びのスタイルが違うほかの国と日本とでは、目標やコンセプトが違うのだ。

★ほかの国は「クリエイティブ資本」育成をめざしている。日本は「勤勉な人材資本」育成をめざしている。もちろん日本も「クリエイティブ資本」育成をめざしている機関がある。だが、特に北欧フィンランドなどは、すべての市民が「クリエイティブ資本」になれるチャンスをつくっている。

★「クリエイティブ資本」と「勤勉な人材資本」の紙一重の差異。この2つのどちらを選択するのか、その判断が21世紀のリーダー国になるかならないかの分かれ目。もちろん、経済的なリーダーシップというより、もっと包括的なリーダーシップがポイントなのは言うまでもない。

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