教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

ベネッセの野望

2007-12-04 10:13:37 | 文化・芸術
朝日新聞(2007年12月04日06時20分)によると、

通信教育「進研ゼミ」のベネッセコーポレーションは、東大受験に強い進学塾「鉄緑会」(東京)の株式の80%を同塾の運営会社2社から12月下旬に取得することを明らかにした。ベネッセは鉄緑会の講義内容を取り込んで教材強化などを図る。鉄緑会はベネッセのネットワークを通じて地方展開を模索する。 ・・・ベネッセは昨秋、首都圏の「お茶の水ゼミナール」を買収して教室事業に本格参入。今年6月にも「東京個別指導学院」を子会社化し、主軸の通信教育事業に並ぶ中核事業に据えている。鉄緑会へは役員を派遣する考えだ。

★ベネッセは、「進研ゼミ」「進研模試」「スタディーサポート」・・・など通信教育やテストを主軸にしてきたが、いよいよ「授業プログラム」「授業用テキスト(教材)」というもう一つの軸を包括しだした。

★テスト・授業・テキストの三位一体を幼児から大学まで貫徹しようということなのは火をみるより明らか。その広がりは、裾野から頂点の東大まで、知識の独占をしようという野望。

★すでに、「中高一貫校 東大合格√を考える会」という勉強会の実績も積み上げている。

★あとは、 幼児から東大入試までの巨大な知識の集積のあとにくるセレンディピティあるいはアハ!体験を引き出す「天才脳」を生みだすテスト・授業・テキストという包括学習プログラムの開発。

★その最終野望の象徴はすでにできている。それは直島!地中美術館!である。美術館は安藤忠雄さん設計。自然と人間と芸術と。これにまさる「天才脳」育成環境はない。ベネッセの最終学習プログラムは、この直島プロジェクトのエッセンスが見える化されたものになる・・・。そうであって欲しいという外野のメッセージでしかないが。。。

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