教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

佐藤可士和さん、大宮エリーさんなど多彩な才能満載

2009-09-30 08:52:43 | 
劇的クリエイティブ講座
佐藤 可士和,川上 未映子,松任谷 正隆,大宮 エリー,藤村 忠寿,FROGMAN,石川 光久,堤 幸彦
イースト・プレス

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☆佐藤可士和さん、大宮エリーさんなど、おもしろいくらい順風満帆でない中高時代。

☆そこから、抜け出て、自分の中に細い芯を作っていく。そこは譲れない。でも何を表現するか、ディレクションするかは、変幻自在。

☆デュシャンの「泉」という作品は、素材は小便器だけれど、泉というアートを見いだすことができる。

☆想像力が豊かであればあるほど、自分の作りたいものにこだわらない。多様な領域で仕事をしている人との出会い。相手が何を作りたいかにぴたっと寄り添う。あるいは巻き込まれていく。

☆相手が喜ぶ瞬間にたどりつく。自分が作りたいものではなく、相手が作ってほしいものを作る。

☆しかし、そこに自分の細い芯が突き刺さり、つながっている。結局自分の作品なのだ。

☆クリエーターのおもしろいところは、そのせめぎあいの生き様。

☆知識や論理という能力主義が今日の教育の限界だ。だからクリエーターの卵たちには、つまらないし、変な目で見られる。

☆批判的思考や創造的思考は、新しい視点がものをいう。能力主義は既存の体系の中で優劣を競う。既存だからスコア化できる。

☆才能主義は、大事なことは新しいこととそれでいて共感を呼ぶ質。比べる体系がないから、優劣をつけることはできない。公共的市場が受け入れるかどうかだけが基準なのだ。

☆だから、細くても芯が自分の中になければやっていけない。

☆熱い情熱かクールな情熱か、才能者によって姿勢は違うが、劇的な生きざまの演出家が、クリエーターであるということがしみじみわかる本。

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