教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

5年制職業教育機関創設?

2008-01-08 07:47:17 | 文化・芸術
読売新聞(1月8日3時7分配信)によると、

政府・自民党は、職業教育を充実・強化するため、中学卒業を資格とする5年制の新たな職業教育機関を創設する検討に入った。大学進学率が高まるにつれ、現在の高等専門学校(高専)や、工業高校、商業高校など専門高校への入学志願者が減り続け、既存の機関に代わる新たな職業教育の枠組みを作る必要性があると判断したものだ。・・・新たな5年制の職業教育機関の基本的な枠組みは、各都道府県の工業や商業、農業など複数の公立の専門高校を再編・統合し、3年間の教育課程にさらに2年間の新たな高等教育課程を加える、というもの。このほか、既存の専門高校や高専の教育課程を短大や専門学校と統合する――案なども検討される見通しだ。

☆職業教育の充実は大いに歓迎。

☆しかし、結局は志願者が減った専門高校などの統廃合が目的。

☆金融資産・クリエイティブ資産・社会関係資産のための教育は、今の中学・高校の教育では、そもそもできない。産業資産は、中学までの教育で、つまり義務教育でベースができ、高校以上は、そのマネージャー作りだが、直接というより外部経済に少し役立つかなという程度。

☆大学でもそうかな。理系の場合、大学院に進むか、やはり企業にはいってからのトレーニング(しかもOJTレベル)で、なんとか。

☆1957年にうちたてられた「人的資本論」にいまだによっているのが教育経済学だから、どうしようもないが。念のためことわっておくが、ベッカーの「人的資本論」の考え方自体は、今でも通用する。問題は、ベッカーが想定している「人材観」がさすがに変化しているだろうということ。

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