教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

福田首相辞任

2008-09-01 22:43:31 | 文化・芸術
☆米国大統領選挙のニュースを見ていたら、突然ニュースが切り替わった。今から数分後の9時半に、福田首相の辞任表明が行われるとニュースキャスターが語り始めたのだ。

☆そして9時半、辞任表明の会見が行われた。臨時国会を乗り切れない。そのとき空白を作るよりは、今辞任し、体制/態勢を整え、新しい布陣で臨む選択判断をしたということか。

☆政策実施の決定をこれ以上遅らせることはできない。ねじれ国会の壁は厚く高かった。公明党ともうまくいかない。民主党とももちろんうまくいかなかった。このままでは、閉塞状況を打開できないということか。

☆追い詰められたリーダーの姿。内憂外患。あまりに孤独だったのだろうか。会見の際の福田首相の自己評価は、結構高かった。だが外部評価は、低かった。

☆世間は、唐突な辞め方に、無責任とか、どうせ期待していなかったからとか反応するだろうが、最後までやっても、やらなくても、八方塞がりだったのだろう。仮に最後までやったとしても、さんざんな評価が下されただろう。

☆こんなジレンマを乗り越えることができるリーダーはそうそういないだろう。国内の政治家も、海外の政治家も、国民も誰も福田首相を支援しない。もちろんマスコミも。

☆アメリカの大統領選挙と日本の総理の選ばれ方は、この支援者を巻き込んではじまるかどうかの決定的な違いがある。

☆仲間を作れないシステムがそもそも問題なのかもしれない。もはや地位や役職などで事をなすことなどできない時代なのだ。選挙の数だけでは支援にならない。支援者、仲間とのコミュニケーションのない選挙の数という量があてにならない時代なのだ。内閣総理大臣だから尊敬しなくてはいけないなんて国民はもはやいない。大きな物語が喪失しているとは、そういうことなのだ。

☆各野党の党首も、ただ無責任だと感想を述べるだけだ。

☆それでも日本国の政治経済は回る。やっぱり官僚国家ジャパン、ジャパン、ジャパンなんだ。。。。。。。ボロボロになってもシステムは稼動する。いや表層がボロボロなだけで、内部は堅固なシステム構築がなされている。そう簡単には崩れるものかとほくそ笑んでいる誰かがいる。共同幻想なんかではない。リアルな存在態だ。政治家は役者、演出家、監督、プロデューサーは・・・。劇場国家ジャパン、ジャパン、ジャパン・・・。