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『のんちゃんのり弁』 ~偉大なり、のり弁映画!

2009-10-06 23:59:15 | 映画&ドラマ


のんちゃんのり弁レシピ


 昔から「のり弁」が好きだった。お弁当屋さんの代名詞となった偉大な「のり弁」(白身魚のフライにチクワ揚げとキンピラの上乗せというスタイルは誰が考えたのだろう?)も大好きだが、ニワトリさんがいう「のり弁」はアルミの弁当箱に入っていて、ときどき蓋に海苔が貼りついてしまう「のり弁」である。
(この映画のように海苔を細かくちぎると蓋に貼りつかず、つながっていないので箸も入れやすい。なるほど)
 中でも、下からごはん海苔(醤油)ごはん海苔(醤油)と積み重ねた「海苔の(豪華)二段重ね」弁当が大好きだった。こうすると、白いご飯の醤油の染みこみ具合も実にいい塩梅になり、ざくっと箸で縦に切って口に運んだときのうまさと言ったら・・・書いていてよだれが出てきました。
 映画のヒロイン=小巻の作るのり弁はさらに手が込んでいて、様々な具材が何層も重ねられている。そして映画も、彼女の「のり弁」のように、身近な具材(東京の下町とそこに暮らす愛すべき人々)が幾重にも重ねられており、エンドクレジット(食べ終わる)まで一気加勢に箸が進んでしまう等身大のノンストップ・アクション・ムービーだった。
 
 これはもう冗談でも何でもなくて、映画はどうして「のり弁」がこんなにもおいしいかを考える必要があると思う。お金をかけなくてもCGに頼らなくてもアクション映画がつくれることを、この作品から学んで欲しいとすら思った。
 フライパンに卵を落とし卵そぼろを作ってゆく軽やかな手つきに始まり、娘にお弁当を持たせて家を出たヒロインに気づいた夫が、二人の乗る電車を追って全力疾走で自転車を漕ぐカットまでの冒頭の3分間で、この映画が並々ならぬ実力の持ち主だと確信する筈! 
 巷ではアラサー映画とも言われているが、それ以前に純然たる「活劇」で、クライマックスの大バトルは『北国の帝王』を意識して演出したそうだ。可愛らしい小西真奈美と決して野獣系ではない岡田義徳が、リー・マーヴィンとアーネスト・ボーグナインに変身? 嘘のような話だけど本当だ!

 愛すべきヒロインを演じた小西真奈美と、実は似た者同士の駄目亭主を演じた岡田義徳に、ヒロインの幼馴染を演じた村上淳。皆、見事な演技を見せてくれたけれど、映画の本当の主役は、ヒロインが師と仰ぐ小料理屋「ととや」の主人を演じた岸辺一徳と、危なかしいヒロインを厳しくも暖かい目で見守る母を演じた倍賞美津子だ。
 二人は非常に重要なシーンを任されており、彼らのひと言が若い人々の心に突き刺さると同時に、彼らのような年輪を重ねた俳優こそが日本映画の宝であることを教えてくれる。それから、『私は猫ストーカー』にも出ていた徳井優の存在。彼がいるだけで映画が変わる。山椒は小粒でピリリと辛い? 皆も見てね~♪
 
 『私は猫ストーカー』を観たときも同じことを思いましたが、こういう映画がたくさんつくられれば、日本映画はもっともっと豊かになるでしょう。『のんちゃんのり弁』は、トビー・フーパーの『悪魔のいけにえ』タイプの映画が大好きな雑誌「映画秘宝」でも一目を置かれていて、『あんにょん由美香』の監督=松江哲明さんも一文を寄せていました。やっぱりこの人、只者ではありません。

 『のんちゃんのり弁』公式HPは、 → ここをクリック

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ダメな亭主に三下り半を突きつけ、弁当屋さん開業で自立しようとするシングルマザーの奮闘記。