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『週刊ダイヤモンド』5月16日号 - 危機後はドル安に転換する、結局はこれ迄と同じパターンに

2020-05-15 | 『週刊ダイヤモンド』より
今週の週刊ダイヤモンド、商社特集は意外に面白い内容だった。
ダイヤモンド得意の匿名座談会は流石の内容で、
辛辣な「ウィンドウズ2000」(窓際なのに年収2000万円)には爆笑させられた。

「商社は「中途半端な投資会社」から脱却せよ」などいう結構な無理難題もあるが、
今は手を広げようにもベンチャー投資くらいしかないのだろうと思う。。

『週刊ダイヤモンド』2020年5/16号 (商社 最後の旧来型エリート)


マーケット関連では矢張り田中泰輔氏の分析を。
危機が落ち着いてきたらこれ迄と同様にドル安になる、
円高はもはや不可避という論旨である。(完全に同意見)

    ◇     ◇     ◇     ◇

エコノミストは特に鋭さもないが妥当な内容と思う。
先週に「市況が逆に出るのに懲りた」「慎重なタイトル」と書いた通りだろう。

ひふみ投信が自信満々にマイナス幅が小さいことを誇っているのが微笑ましい。
401kで100%をゴールドにしておいたら昨年度はひふみを大きくアウトパフォーム、
3年間で見てもひふみよりパフォーマンス良かったのだが。。


……絶対に目を通したいのは矢張りアイビー総研の関大介氏で、
氏はどの媒体でも同様の主張を繰り返しているが、
REITが「リーマンショック以来」の下落で「絶好の買い場」だとか。
全く以てその通りだが、こういう好機にキャッシュがあるかどうかが問題なのだ!

『週刊エコノミスト』2020年 5/19号


市岡繁男氏のコラムは意外な視点からで良い。
原油暴落でETFに損失が集中しているとの指摘で、
チャートとしては底打ち感が出そうなところだが
リスクシナリオとして目を配っておきたい。


他には日本のメディアでもっと取り上げるべきなのは
ラッキン(中国のスタバと賞揚された)の不正会計問題ではないだろうか。
アメリカでは相当な騒ぎになっていて、米中対立の最中で
また新たな「チャイナ・リスク」を強く印象付ける問題となっている。
個人的には中国経済の斜陽を象徴するエポックメイキングな事件になると見ている。

    ◇     ◇     ◇     ◇

東洋経済の特集「AIを使いこなす人材になる」は典型的な竜頭蛇尾。
編集部に「AIを使いこなす人材」がいないのは間違いないと確信した。

AI人材の事例が特殊過ぎて殆どの職種に参考にならず
寧ろAIで格差拡大・所得低迷・勝者総取りは不可避でハラリの不吉な警告が的中するだろう。

また、世評の高い松尾豊氏はAIしか眼中になく全体最適を全く意識出来ていない。
AI活用の進むアメリカや中国の成長率が悪化しているという厳然たる事実を無視しており、
AI活用による生産性改善は衝撃的な程に僅かに留まるため信用を失うこととなろう。

『週刊東洋経済』2020年5/16号 (AIを使いこなす人材になる)


期待した「コロナ制圧戦」で善戦 韓国・台湾の舞台裏」は凡庸だった。
時間をかけることが出来たのだからプレジデントより鋭い記事を期待したが
遅く出たのに内容も劣るのでは話にならないだろう。

    ◇     ◇     ◇     ◇

次週も注目は東洋経済、米中欧だけでなく焦点の原油安の悪影響にも言及している。

▽ 「日本企業には好機」という寝言もあるようだが、まあいつもの空疎な空元気だろう

『週刊東洋経済』2020年5/23号 (コロナ異常経済)


▽ ダイヤモンドは東洋経済と同様の特集だが、家計と投資にフォーカス

『週刊ダイヤモンド』2020年 5/23号 (コロナ恐慌 収入激減&定年危機 徹底見直し術)


▽ 「大恐慌再来」になる訳がないと思うエコノミスト特集

『週刊エコノミスト』2020年 5/26号

またベーシックインカムを叫ぶ衆愚論が出てきたので、2020年代は低成長と財政危機の時代となろう。
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