みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

米プライマリーディーラー、2011年の米GDP成長率を上方修正 - しかし年内の利上げは予想せず

2011-01-10 | 注目投資対象・株価の推移
           ↑ USD/JPY(infoseek)反発もここまでか

雇用指標の改善を受けたドルの急反発も壁にぶつかり、
どうやら一時的なものに終わりそうです。

一方ユーロも先週木曜日の急落の痛手は大きく、
遠からず下放れするものと思われます。
当面は105円割れを想定すべきでしょう。

(と打ち込んでいたら本当に下抜けしてしまった!)

尚、「ゴールドは高値波乱です。素人は手出し無用」と昨年末に書いた通り、
ゴールドが1400ドル台で苦戦しています。
ここから中長期のポジションはくれぐれも注意。
寧ろ今年中に売り時が来ると考えた方が良い。


「ドル円の史上最高値更新は「あるか」ではなく
 既に「いつ」の問題となっています」

「ドル円の史上最高値更新はもう確定、
 中印株式とコモディティは高々と舞うことになるでしょう」

との見通しを維持します。ドル円の史上最高値が
接近する足音が微かに聞こえてきます。


↓ EUR/JPY(infoseek)木曜に急落、下放れへ向かう


↓ AUD/JPY(infoseek)いつ下がってもおかしくない


プライマリーディーラーが米成長率見通しを引き上げています。
雀の涙ほどに過ぎませんが。

…ただそれでも3%成長に達してしまうのが米経済の凄み。
日本の低成長は矢張り日本経済固有の問題です。


ロイター調査:プライマリーディーラー、GDP予想を上方修正(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201101080011.html

”ロイターがプライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)に行った調査
 によると、10年債利回り見通しと国内総生産(GDP)見通しの双方で前回か
 ら予想が強まった。
 第2・四半期末時点の10年債利回り見通しは、プライマリーディーラー18社
 中17社の中央値で3.50%と、現在の3.33%近辺から上昇するとみられて
 いる。

 昨年12月14日に行った調査では、同時期の予想は中央値で3.35%だった。
 2011年の国内総生産(GDP)見通しは、伸び率が17社の中央値で年率3.
 10%となっている。前回予想は中央値で3.05%だった。

 金利見通しについては、17社中15社が2011年中に利上げは行われないと
 見込んでいる。前回調査では16社中14社が利上げはないとしていた。”

 → 成長率はごく小幅の上方修正です。
   改善幅から見ても緩慢な回復の継続でしょう。
   加速するのはまだまだ先です。


東京外為市場・午後3時=ドル83円前半、米雇用統計がADP報告以上の改善示すか不透明感も(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201101060056.html

”午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点から弱含みの83円前半
 で推移している。終日、83円前半の狭い値幅で膠着した。12月のADP全米
 雇用報告の予想外の改善で急上昇した米金利がドルをサポートした一方、上値に
 は慎重な動きになった。輸出企業の売りが意識されたほか、ADP報告で米雇用
 への期待値が上がった分、7日発表の12月米雇用統計で一段のドル買いにつな
 がるポジティブサプライズが出るのは難しくなったとの見方も出ている。
 ドル/円は、83円前半の狭いレンジで終日膠着。海外時間に発表された12月
 のADP報告では、民間部門雇用者数の増加幅が29万7000人と、事前予想
 の10万人を大幅に上回った。米経済のアキレス腱である雇用に対する楽観ムー
 ドが急速に広がり、海外市場でドル/円は83.38円まで急騰。5日の安値
 (81.88円)からは1.50円の切り返しになった。
 しかしアジア時間のドル/円は83円前半で膠着。ADP報告で米10年債利回
 りが3.48%付近まで上昇したことで下値はサポートされたが、上値を買い上
 がる動きは出なかった。
 「ADP全米雇用報告を受けたドル急騰で、ショートポジションがはけてしまっ
 た。83.50円からは輸出企業の売りが並んでいるだけでストップロスはない
 ため、ここから上昇するとすれば新規のロングを積み上げていくしかない。しか
 し、米雇用統計までまだ間があり、今ロングにすると投げさせられるリスクもあ
 る」
(国内銀行)との声が上がっている。
 〔中略〕
 さらなるドル買い材料につながるかどうかには慎重な声が多い。ADP報告を受
 けて雇用統計に対する期待値が上がってしまったためで、みずほコーポレート銀
 行の唐鎌氏は「ADP報告を受けて、市場があまりにも楽観に傾いている。雇用
 統計では下振れリスクに注意したい」
としている。
 唐鎌氏は、ADP報告で上がった期待値を雇用統計がさらに上回るのはハードル
 が高いと指摘。不透明要因としてISM指数では製造業・非製造業とも雇用指数
 がさえなかったことがあげられるほか、予想より下振れていた11月分は上方修
 正される見込みで、その分、12月分が改善しにくくなるという側面もあるとい
 う。
 〔中略〕
 関係筋によると、米経済再生諮問会議のポール・ボルカー議長が退任する見込み。
 ボルカー議長は、元米連邦準備理事会(FRB)議長。オバマ政権では金融機関
 の過度なリスクテイクに批判的で、金融規制を強化するボルカールールの旗振り
 役を務めたことで知られる。
 市場では、「マーケットフレンドリーな体制になるか注目。ボルーカールールの
 施行も含めて気になる。やはりオバマ政権の政策転換が鮮明だ」
(クレディ・ア
 グリコル銀行外国為替部ディレクター、斉藤裕司氏)との声が上がっている。
 〔以下略〕”

 → みずほコーポレートの唐鎌氏の分析が鋭い。
   ドル円の需給に関する国内銀行の指摘も必見。
   (私も全く同意見です)

   尚、スペースの関係で省略しましたが
   FRB議長の議会証言の影響予想、
   日本の「30兆円個人マネー」の話も元記事にあります。


東京外為市場・正午=ドル83円前半で動意薄、ユーロは9月中旬以来の安値(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201101070034.html

”正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の83円前半で
 推移している。午前の外為市場は欧州の債務懸念再燃でユーロが軟調。対ドルで
 一時は9月中旬以来の安値をつけた。ドル/円は米雇用統計の発表を控えて動意
 が薄く、83.30円を挟んで小幅な値動きに終始した。 
   <ユーロは年度内に1.25ドル視野> 
 ユーロは一時1.2965ドルまで下落。11月30日の1.2969ドルを下回
 り、9月15日以来の安値をつけた。その後は持ち高調整で買い戻されたが、断
 続的に1.3ドル台を割り込んで推移した。1.2950ドル付近にはストップが
 あるようだという。

 最近の良好な米経済指標を受けてドルが堅調なうえ、欧州で債務懸念が再燃し、
 ユーロは前日の欧米時間帯から軟調に推移している。ニューヨーク市場では支持
 線の1.30ドルを割り込み、5週間ぶりの安値をつけた。ユーロ下落の理由の
 1つは、欧州委員会が提案した銀行危機対応策。銀行の経営が悪化した場合、株
 主や政府だけでなく、債権者にも損失負担を求める。優先債の保有者も対象とな
 る。

 ユーロ圏債券市場では独連邦債が上昇する一方、来週に入札が相次ぐユーロ周辺
 国債はさえない展開となった。ポルトガルの債券発行機関IGCPは、12日に
 総額7億5000万─12億5000万ユーロ規模の国債入札を実施すると発表。
 スペインとイタリアも来週、国債入札を予定している。  
 「ユーロを買う理由は何もない。今年1年を見れば1.2ドル割れがあってもい
 いと思う。年度内は1.25ドルを目指すだろう」
(みずほコーポレート銀行マ
 ーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏)との声が出ていた。「(欧州では)年末
 から格下げラッシュがあったうえ、一昨日はSNB(スイス国立銀行)がアイル
 ランド国債を担保として認めないという話も出ており、悪い材料が積もりに積も
 っている」(同)という。
 ただ、このまま1.29ドル台後半を維持できれば、チャート上は上昇に転じる
 可能性もある。「1.29台後半がサポートされるとダブルボトムのような形に
 なる」(みずほ証券為替アナリストの鈴木健吾氏)との指摘があった。それでも
 「1.29ドル割れまで進むと明確に下抜けるので、1.25ドルが視野に入っ
 てくる」
(同)という。
 〔中略〕
 豪ドルは一時0.9919米ドル付近まで下落した。米ドルの上昇や商品市況の
 下落で弱含んでいる。オーストラリア北東部クイーンズランド州を襲った記録的
 な洪水も、引き続き豪ドルの重しになっている。それでもユーロに対しては堅調
 に推移している。”

 → これは週末7日の報道。
   ユーロ圏の分析が素晴らしいです。

   チャート的にはユーロ円もドルユーロも下にブレイクしそう。
   1.29の壁は薄く、遠からず突破されるでしょう。

    ◇     ◇     ◇     ◇

注目銘柄、年初から丸紅が急騰して600円台を回復しました。

 丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587
             542 / 494

 三菱商事(東証一部 8058) 1,700 → 1,890 / 1,914 → 2,442
               2,287 → 2,442 / 2,129
               2,046

 マツダ(東証一部 7261)  232
               201 → 238

 ユナイテッドアローズ(東証一部 7606) 1,044 → 1,215
                     1,087

 SUMCO(東証一部 3436) 1,743 → 2,014
               1,590 → 1,793

 住友金属鉱山(東証一部 5713) 1,492

 昭和シェル石油(東証一部 5002) 987 → 1059 / 966
                  716 → 723 / 688

 金価格連動型上場投資信託(大証二部 1328) 3,200 → 3,360

UAが想定通り上に抜けました。

UA(infoseek)


国債落札利回り、大幅上昇=債務危機懸念のポルトガル(時事通信)
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-110105X218.html

”【パリ時事】ポルトガルの公債管理機関IGCPは5日、6カ月物国債の入札を行
 い、5億ユーロを調達したと発表した。同国の国債入札は今年初めて。需要は堅調
 だったが落札利回りが大幅に上昇し、同国財政の先行きに対する市場の不安を反映
 する結果となった

 IGCPによれば、応札倍率は2.6倍で、2010年9月1日の前回入札の2.4
 倍を上回った。平均落札利回りは3.686%で、前回の2.045%から大幅に
 上昇した。”

 → ユーロ解体は当面ないものの前途多難です。
   市場はソブリンリスクの長期化を見据えているのでしょう。

   …今週も入札が連続するのでユーロの外乱要因となります。





『日経会社情報』2011年新春号 2011年 01月号


    ◇      ◇     ◇     ◇

  【 いとすぎの為替ポジション 】

想定通りユーロ反発から始まりましたが、
木曜の急落を見てユーロロングを決済、
ショートに転換しました。

 2010/01/06 108.40 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/10 77.52 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/05/03 87.43 AUD/JPY Lev ×3.0
 2010/03/31 85.75 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)

    現在 > 107.26 ユーロ/円(損益101%)← 今年の損益率
         83.09 豪ドル/円

 ◎ 2010年の損益率(手数料等除外)> 147%
 ◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%

  ▼ ポジション解消済み
 2010/12/29 107.80 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/12/23 83.12 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/12/08 84.10 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/11/26 111.24 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/11/15 113.30 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/11/04 115.10 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/16 79.57 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/24 112.68 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/07/15 76.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/29 77.09 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/17 78.07 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/04 78.18 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/07/22 76.77 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/21 86.74 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/23 86.88 AUD/JPY Lev ×3.0
 2010/04/13 86.28 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/01 86.40 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/10/29 83.08 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/10/29 82.75 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/03/04 80.12 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/02/16 81.15 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/11/04 81.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/01/29 80.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/12/11 81.38 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/01/06 84.86 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)

 …以下省略…


「資源国通貨は底打ちしました。
 豪中銀は政策金利を引き上げ始めており、
 豪ドルは緩やかな上昇トレンドに入っています」

中長期的な見通しは変更ありません。

「84円から74円のレンジ圏を想定」

豪ドルの短期的な見通しも変化なし。

「豪ドルは80円台前半で大きな抵抗に遭う」

ドル円とユーロ円の反転は予想通りでしたが、
ともに余力はほぼ残っていないものと思われます。
両者とも力尽きて後退でしょう。

※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
  収益への課税分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
  (当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
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