みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

「宝くじは愚か者に課せられる第二の税金」とレオス・キャピタルの藤野氏 - 日本人は博打好きで寄付が嫌い

2012-04-09 | いとすぎから見るこの社会-全般
ダイヤモンド・オンラインで久々に面白い記事を発見。
レオス・キャピタルの藤野氏が著書をダイヤモンド社から出したので
所謂広告記事ではあるものの内容は非常に鋭い。

但しちきりん女史は相変わらず軽口で事実誤認が多く、
藤野氏もポジショントーク剥き出しであるのに注意。

宝籤など買うのは愚か者、日本人はお金が好きで溜め込んでばかり、
投資は短期志向で寄付も嫌い、との見解はどれも紛れもない正論だ。

宝籤や競馬などの公営ギャンブルは政府が許可しているから存続できるのであり、
本質的には賭博に過ぎないし、胴元の取り分が余りにも多過ぎる。
「愚か者に課せられる第二の税金」とはよく言ったものだ。

貧乏人から稼ぐパチンコがこれほどはびこっているのに
富裕層から稼ぐカジノは駄目という馬鹿者もまた多い。搾取されるのも当たり前だ。
両方とも解禁か禁止が理の当然ではないのか。

また、当ウェブログがかなり前に指摘したが宝籤には以下のような問題もある。

 ↓ 参考

震災復興宝くじは、義援金や寄付金よりも遥かに劣る - 天下り・高コスト体質問題は解決したのか
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/f910dcc85c78c6956a78bb8556b53f0d

寄付も投資も少ないという件は、大竹文雄氏の指摘からも明らかである。

▽ 日本人は他人も市場経済も信用せず、貧しい人を救うべきとの意識も低い

『格差と希望―誰が損をしているか?』(大竹文雄,筑摩書房)


▽ こちらでより考察が深められている

『競争と公平感―市場経済の本当のメリット』(大竹文雄,中央公論新社)



宝くじは好きだけど、投資はキライな日本人(diamond.jp)
http://diamond.jp/articles/-/16968
”ちきりん 日本って、お金儲けは悪であるという雰囲気がありますよね。特に株式投資はイメージが良くない。だいたい政治家からして株嫌いじゃないですか。テレビで見たんですけど、ある閣僚が資産公開をしたら定期預金ばかりだったんです。記者が「株は持たないんですか」と聞くと、大臣は「オレがそんな危ないものに手を出すわけないだろ」と答えてて本当にビックリしました。大臣がそんなこと言っている国の経済が成長するわけがないですよね。でもその一方で、最近はFXをやっている人はけっこういるし。
藤野 そうなんですよね…。あと、宝くじもすごく売れている。日本宝くじ協会のデータによれば、1回でも買ったことのある、宝くじ購入経験率は75.2%だとか。4人いたら3人は買ったことがあるという…。
ちきりん FXは、為替が上がるか下がるかといった予想に大きなレバレッジをかけて短期に大儲けしようという人が多いですし、宝くじは一攫千金ですよね。つまり、日本人は博打好きなんですか?(笑)
藤野 実は、短期的に結果が出る博打が大好きな民族なんですよね。
〔中略〕
僕の意見では日本人はお金が好き、さらに短期で決まる博打も大好きです。そして、社会に対してお金を出すのが嫌いです。
 たとえば日本人は寄付の額がすごく少ない。1世帯当たりの寄付の金額は、アメリカが約13万円なのに対して日本は約2500円、アメリカの50分の1です。これは税制の差じゃ説明がつかないくらいの圧倒的な差ですよね。各国で比較しても、三菱総研のデータによれば日本の寄付金額は36ヵ国中29番目です。また起業する人にお金を出すベンチャー投資も一般的ではない。スタートアップのベンチャー投資がどれだけ盛んかを比べると、主要国で日本は最下位なんですよ。ギリシャと日本が同じくらいでしょうか。
〔中略〕
 あと、日本の投資信託の平均保有年数ってご存知ですか? 2.8年と他の先進国に比べてすごく短いんです。これも、日本人が長期的視点で資産運用や投資することができないという特性を示しているように思われます。
〔中略〕
都合のいいときだけ長期投資を持ち出すくせに、自分は短期で利益が得たいんですね。
藤野 別に僕は短期投資が悪いって言っているわけではないんです。ただ、ハゲタカだと言うなら、自分たちも、違う国でハゲタカと同じ行動をしているということについて自覚した方がいいと、釘をさすようにしているんです。
 でも、そうやって短期的にマネーゲームをしている人たちの一方で、金融資産に占める現預金の比率は50%と世界最高です。要は、お金をすごく抱えていて、1円も減らしたくないと。そして社会のために使いたくないし、株式投資などでリスクも取りたくない、でも宝くじのような一攫千金には憧れるというのが日本人の平均的な姿なんです。
〔中略〕
ちきりん 宝くじのようなものは、どこの国でもありますよね。アメリカや南米なんて、最高当選金額は高額で、20億円とか当たりますし。ただ、アメリカも南米もそうですけど、基本的にまともな人は宝くじをやらない。ちょっと言葉は悪いですが、宝くじなんて「貧乏でアホな人がやるもの」という雰囲気です
藤野 僕の尊敬する金融マンが「宝くじというのは愚か者に課せられる第二の税金である」と言っていました。本当にそうだと思いますね。〔以下略〕”

面白い記事ではあるが誤りも多い。

この金融マンは「日本の投資信託のコストは愚か者に課せられる第二の税金」
という明白な事実についても嘘をつかないで明言して欲しいものだ。

あと寄付とベンチャー投資を一緒くたに扱うのはやめて欲しい。
日本とギリシャが最下位というのは単に長年の経済停滞のためではないのか。
戦後復興期や高度成長期は日本も全く違っていた筈だ。

ちきりん女史も為替取引を全く分かっていない。
大きくレバレッジをかけて投機的な取引ばかりしていたら、
FXはあっという間に資金が溶けて消えてしまう。
日本の個人のレバレッジ平均はごく常識的なものである。
(そうでなければ生き残れない)
外貨預金のようなぼったくりより遥かに取引コストが低いのも知らないのか。

あと大臣ひとりの発言と一国の経済成長の関連も統計学的には全く無関係。

尚、日本の投資信託の保有期間が短いのは当然である。
日本の場合ぼったくりコストが根本的な問題であるし、
日経平均の惨状とアクティブファンドのトラックレコードを見れば
3年の保有期間は寧ろ正しいというべきだろう。

個人的には、藤野氏の著書よりも下掲書の方が投資には有益と思うが。

▽ 外国人投資家の動きを読めるようになる

『外国人投資家』(菊地正俊,洋泉社)


このダイヤモンドの対談記事でも読み手のリテラシーが試されている。
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 米SF連銀のウィリアムズ総... | トップ | 大手企業の電力料金は家庭の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

いとすぎから見るこの社会-全般」カテゴリの最新記事