ダッフィー船長航海記 / Captain Duffy

2010.5.2 はじめました。
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日露戦争 日本海海戦

2019-01-21 16:23:37 | お船



日露戦争 日本海海戦で、日本海軍の連合艦隊が、ロシアバルチック艦隊を撃破したことは、世界的に有名です。
どれだけすごいかというと、レパントの海戦、トラファルガー海戦と合わせて、世界三大海戦と称され、そのなかでも、近代海軍艦艇による海戦としては、唯一のものです。

でも、これは、単純に、日本海軍が強くて、ロシア海軍が弱かった、わけではありません。

ロシアバルチック艦隊は、ヨーロッパの向こうから、半年かけて航海し、日本海で戦っています。
その間、日本海軍の連合艦隊は、艦艇の修理整備と、猛訓練で、万全の体制を築いていました。

ロシアバルチック艦隊の長旅は、乗員に多大な負担を与えていますが、そこは極寒の地の忍耐強いロシア人にとっては、実は致命的なものでもありません。
むしろ、指揮官のロジェストヴェンスキー中将が官僚的タイプで、大国ロシアとしての誇りが、対馬海峡の正面突破という、戦略的失策となってしまったことの方が重大です。
もし、夜陰に乗じ、あるいは津軽海峡を回るなどしてこっそりウラジオストクに入港していたら、それこそ、手のつけようのないことになっていたでしょう。

ロシアバルチック艦隊が、一方的に敗退した印象が強くありますが、ロシアバルチック艦隊の攻撃が、実は大きく不足していたわけでもありません。
当時の、艦砲射撃は、1000m単位の距離から、目で見て撃っているので、そもそもろくに当たりません。
日本海軍の連合艦隊は、猛訓練の結果、この命中精度を、数倍にまで上げていたため、極めて大きい戦果をえられていた、ということです。
実際、海戦初頭に、旗艦三笠の無線室に命中させ、艦隊指揮が無線で直接送れなくなり、また、日本の駆逐艦3隻も沈められていますから、ロシア海軍の射撃も、当たっています。

当時の日本海軍の連合艦隊では、補給能力や、乗員の錬度の問題から、日本の近海から離れて戦うことは、そもそも想定外です。
仮に、両国が、インド洋で戦っていたら、忍耐強いロシア乗員に対して、くたびれ果てている日本の乗員、ともに高くない命中精度、前評判通りの、戦艦の数が勝負を決める、戦う前からわかりきった結果となったことでしょう。

そもそも、地球を半周してから海戦に臨める海軍は、ロシア以外になかったとも言えます。
結果、アメリカ海軍では、ホワイトフリートと称した、大艦隊を、世界一周航海に向け、錬度向上と問題分析の試験をしたくらいです。

そして、本国(あるいは拠点から)遠く離れて戦うなんてことは、日本の真珠湾攻撃まで、起こりませんでした。







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