flagburner's blog(仮)

マイナーな話題を扱うことが多いかもしれません。

Curfew goes on

2008-01-27 21:36:14 | 時事ネタ(海外)
今回は、イラクでの外出禁止令にまつわる話。
今回も懲りずに、適当訳文つき・・・。
・IRAQ:Under Curfew, This Is No Life(2008年1月24日 IPSNEWS.net)

今回の元ネタとなる記事では、イラクにある Baquba という都市において外出禁止令が市民生活に影響を与えてることを伝えている。
例によって、以下訳文の正確性は一切保証しな(略

---- 以下訳文 ----
外出禁止令下では、生活が成り立たない
By Ahmed Ali and Dahr Jamail

Baquba 2008年1月24日(IPS)
(毎日のように行われる)外出禁止令により、Baghdad の北東にある Diyala 州の首都 Baquba 市での日常生活は立ち行かなくなっている・・・。


30年近くにわたる Saddam Hussein 政権の支配下で、イラクの人々は2回だけ外出禁止令を経験している。
1970年代と1980年代に人口調査目的で発動されてる。
米軍の占領下にあるイラクでは、イラク政府と米軍が治安状態を安定させられないことによる外出禁止令が広く敷かれる。

外出禁止令は、全ての行政や公共サービスの中断を意味する。
生活は立ち行かなくなり、誰も仕事に行けなくなる。
工場や他の会社も閉まり、経済と開発の活動が止まってしまう。

「政府が外出禁止令を発動するとき、給料をもらえない人たちの事は無視される」
と労働者である39歳の Adnan al-Khazraji 氏は語った。
「俺みたいな多くの人が、生活のために日給に頼っている」
「それなのに、政府に雇われてる連中(政府高官とか?)は、
仕事が中断されようが月末には給料が払われるから外出禁止令が出ようが出まいが安全だと思ってるのさ」

政府の方々や議員は沢山給料を貰っている、
「だからあいつらは貧しい人たちの事をしょっちゅう忘れるんだ」
と Khazraj 氏は付け加えた。

経済面だけでなく、外出禁止令は住民の精神的負担を招いている。
Baghdad の北東40km にある Baquba という都市では、2005年以降外出禁止令が毎週金曜日に発動される。

「家にいなければならないときには、牢屋に入れられた気分になる」、と Baquba 市の住民である Salma Jaby 氏は語る。
「(他の家への)訪問・買い物・旅行とかをやらないといけないのは休日だけなのに」

金曜日の外出禁止令は、医者にかかることも制限してしまう。
「緊急事態が起こると、街中を歩くのが許されなくなるから病院や外科医ましてや薬局にも行けない」
と(これまた)住民の Abdul-Rahim Ghaidan 氏は語った。

「イラク国外から来た旅行者は、金曜日になると Baquba 市外に泊まらないといけない」
と匿名希望(?)のタクシー運転手が言った。
「旅行者が頼る人の家に行くのが許されないから、みんな金曜日以外の日に来るように(旅行の)計画を立てるんだ」
「この手の外出禁止令は、Diyala(州)だけで行われるんだ」

金曜日はムスリムの安息日にあたる。
Baquba では、外出禁止令が他の宗教的行事にも影響を与える。

「シーア派は、年に30回以上の宗教行事をやっている」
と(またか)Baquba の住民である Ali Hassan 氏は語る。
「それぞれの行事に対し、外出禁止令はシーア派主導の政府により Ashura(シーア派の宗教行事)の期間以外 Diyala 州全土で敷かれる」
「そのような措置は、宗教的儀式をやってる最中シーア派住民を守るために行われる」

さらに、Baquba で外出禁止令が敷かれる別の理由がある。
「外出禁止令は、要人がこの街を訪れる時にも発動するかもしれん」
と(これまた)匿名希望の住民が語った。
「要人の警護をやるのに使われるくらいさ」

学校や大学は、外出禁止令の影響を受けている。
「外出禁止令は、Diyala 州のみならずイラク全土で教育に直接影響を与えている」
とは(どこかの)大学教授の話。
「生徒や学生は、家に閉じ込められ学校に行くのを忘れざるを得ない」
「繰り返し発動する外出禁止令のせいで、学生に十分な授業を受けさせられない」

(ある)学年での履修過程を終わらせるのは難しくなっている、と大学教授は語った。
「外出禁止令のために家に帰るよう言われるかもしれないが、時々早起きして大学に行く」
「最近外出禁止令を出した理由を聞いたとき、要人が Baquba の街に来るかもと言われた」
「こんなどうでもいいことで日々の生活を止める必要があるのかどうか、問いかけざるを得ない」
「今の政府は科学的手段(学問のことか?)を、政策において最下位の事項とみている」

毎週金曜やそれ以外の日に一日中続く外出禁止令とは別に、Baquba 市では毎日午後6時~翌日7時まで外出禁止令が敷かれる。

「午後6時前に仕事を終えないといけない」
と地元にいるエンジニアの人が語った。
「外出禁止令のせいで多くの時間が無駄になってる」
「仕事をするのを止められ、動物みたく家にいなければならない」
「無駄になってる時間の間にどれだけ仕事ができるのか、というのは意味のある考えだ」

「外出禁止令の時間になると、何時間働いてるかに関係なく店を閉めないとだめだ」
とは地元の薬剤師の弁。
「これは呪いだ」
「自由でないと感じるわ」

「一度だけ、俺の兄(または弟)が警察署から俺に電話をかけてきた」
と地元の小学校教師をしてる Jawadeldine Fakri 氏が語った。
「兄(または弟)は夜の10時に道にいるのを見られたため逮捕された」
「兄(または弟)は弁護士なのに、警察に犯罪者みたいに扱われた」

「外出禁止令は、仕事が終わった後お互い(の家とか)を訪問していた人々の間にある社会的関係を削いでいる」
と Baquba 市職員の Bahira Jabbar の発言。
「お互い(家を)訪問するのは、今では難しい」

---- 以上訳文 ----


なんだろうな。
以前イラクがおかれてる状態をネタにした時も、米軍やイラク政府のいい加減さが表れてたっつーか。
(Baqubaで)外出禁止令を出す理由が「要人が来るから」、ってのもベタベタな話だし。

どこかのニュース番組の言葉を借りるなら、「力の論理」ってのがイラクを支配してるのかもしれない。
強い権限を握ってる米軍や政府側の意向で、市民の生活が大きく影響を受けるしね。
困ったもんだ。


繰り返しになるかもしれんが、最後に一言。
イラクがこんな状態になってることを、日本政府の方々はどう思ってるのだろうか?

え、しつこい?
こりゃ失礼。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。