flagburner's blog(仮)

マイナーな話題を扱うことが多いかもしれません。

Love & Hate for Spy(S)

2009-02-21 20:20:12 | パレスチナかイスラエルか
スパイってのは見つかるまでが花・・・。
そう思ってしまう記事の紹介。

・Palestine backer or Israeli spy? Lebanese in shock over arrest(2009年2月19日 International Herald Tribune)

この話の中心となってる Ali al-Jarrah 氏は、約25年間レバノンでイスラエルに情報を流した容疑が持たれている。
去年の7月末、レバノン南部で Hezbollah によって逮捕されるハメになり、レバノン国内で「すわイスラエルのスパイネットワークがあるのか」という騒動になったとか・・・。
この件については↓も参照のこと。
・Report: Lebanon uncovers espionage ring working for Israel(2008年11月1日 ynetnews.com)
・Report: Lebanese 'spy' trained in Israel(2008年11月18日 ynetnews.com)

で、この al-Jarrah 氏の元締めかもしれないイスラエル政府は、al-Jarrah 氏の逮捕の件についてそっけない反応を示した。
以下、IHT の記事から、イスラエル首相広報官こと Mark Regev 氏の発言部分を引用しておく。

---- 以下引用 ----
(中略)
Mark Regev, a spokesman for Israel's prime minister, Ehud Olmert, declined to discuss Jarrah's situation, saying, "It is not our practice to publicly talk about any such allegations in this case or in any case."
(以下略)
---- 引用以上 ----

う~ん。
そりゃ、イスラエル政府から「al-Jarrah 氏は俺たちが雇ったスパイでした」なんて認めるわけないよな。
それに、イスラエル政府はレバノン南部をシメてる Hezbollah を敵視してる以上、al-Jarrah 氏がイスラエルが雇ったスパイだったなんて言えるわけない。
認めたら最後、レバノン政府や Hezbollah を勢いづかせるだけだしな。


ただ、al-Jarrah 氏がスパイかどうかは別にして、レバノンで活動をしていたイスラエルのスパイってのは結構いるっぺぇ。
以下、IHT の記事から、al-Jarrah 氏の証言らしき部分引用しておく。
---- 以下引用 ----
(中略)
Jarrah has said he was recruited in 1983 -- a year after Israel began a major invasion of Lebanon -- by Israeli officers who had imprisoned him, according to investigators.
He was offered regular payments in exchange for information about Palestinian militants and Syrian troop movements, they said.

After Israel withdrew from Lebanon in 2000, thousands of Lebanese from the occupied zone in the south were tried and sentenced -- mostly to light prison terms -- for collaborating with Israel.

Far from the border, a different class of collaborators, rooted in their communities, persisted.
A few have been caught and sentenced.
(以下略)
---- 引用以上 ----

う~ん。
捕まえた地元の人にスパイ行為を強要するっのって、どこかの某国がやってそうな手口だが。
ま、イスラエル政府が自分の所で雇ったスパイを送り込むよりずっと安上がりだし、情報の正確性とかもそれなりのブツを得られるだろうし。
それに、スパイ行為を強要された人達(中には進んでスパイをやってた人もいるかもしれんが)には、(イスラエル政府が資金を出す限り)収入が安定するという利点もあると思われるし。
変な捉え方をすると、イスラエル政府が協力していたレバノンの人達を養っていた、ということになるか。
ただし、イスラエル政府はいつでもこうした人達を「切る」こともできるのだが・・・。


それにしても。
仮に al-Jarrah 氏が無罪だったとしても、それが確定するまでには何年も時間がかかるんだろうな。
また、al-Jarrah 氏が有罪になった日には、下手すりゃ死刑を喰らう可能性もあるし・・・。

このような騒動が起きる元をたどれば、政情がろくに安定しないレバノンの政治事情ってが大きな原因なんだろうな。
ついでに、何度もレバノンに攻撃を加えてレバノンをめちゃくちゃにしたイスラエル政府のアフォな行為も・・・。

本当にいい加減にして欲しいもんだ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。