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お前の土地は俺のもの、俺の土地は・・・

2007-04-12 21:27:11 | パレスチナかイスラエルか
この前、「イスラエルとパレスチナが別の国家としてやっていくのは無理だと思う」と俺は書いた。
ただその際、広河氏が何で占領地の返還を求めるのかについて推測してなかった(というか触れなかった)。
つーわけで、今回はイスラエルが占領している土地についての話、特にヨルダン川西岸地域について触れる。
文中にリンクが多くなってしまったため読みづらいけど、その辺は勘弁してくれ。
本当は画像を張るのが一番いいんだけど・・・。

まずは、イスラエルが占領している領域の確認。
・Israel and Environs
画像の中で、灰色になっている部分がイスラエルが占領している部分だ。
ちなみに、ヨルダン川西岸地域は1988年にヨルダンが主権を放棄しているが・・・。

次は、ヨルダン川西岸区域の状況だ。
画像は2005年2月の状況を示しているので、ちょっと古いけど勘弁。
・Israeli Disengagement Options

イスラエルが管理している区域が、パレスチナの土地を(うまいぐあいに)分断しているのがわかる。


続いてエルサレム周辺の分布。
・Metropolitan Jerusalem -- August 2006

よく見ると、イスラエル側の入植地や分離壁があちこちに建っている。
そして、分離壁がパレスチナ側の土地や人々を分断している。
その上、パレスチナ側の土地にイスラエル側は入植者用の道路も作っているのだ。
当然、道路用の土地はパレスチナ側から没収して確保するのだろうが。


さらに拡大して、エルサレム旧市街地の状況。
・Israeli Settlement in and around the Old City of Jerusalem -- August 2006

ここまでくれば、説明は要らないか(手抜き)。


一方パレスチナ側は、ヨルダン川西岸地域の土地が削られる羽目になる提案を突きつけられた。
・Settlers' Plan for Palestinian Autonomy -- 2006

最終的には、ヨルダン川西岸地域の70%がイスラエルに与えられるという計画なのに、である。
ここまで土地を取り上げられれば、パレスチナの人々がまともに暮らせるはずがないのだ・・・。


ここまでくれば、ちょっとは広河氏がイスラエルが占領地を返還するべきだと求めているのかわかってくれたかもしれない。
要は、現状の土地配分でパレスチナ側が独立するのは無理だからだ。
また、イスラエルが行っている不法占拠を認めてしまうことにもなるからだしね。

もっとも、例えイスラエルが占領地の返還を行ったとしても・・・ってもういいか。


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