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Invisible battle between Westerners and Taiji town?(Jan 6, 2015)

2015-01-06 21:17:23 | 捕鯨騒動
今回は、和歌山県太地町で行われてるイルカ漁に関するネタ(謎)。


何年か前からのことになるが、太地町にはイルカ漁に抗議するため結構な数の人が訪れている。
その多数派は、日本国外から来た人達だったりする。
これに関し、日本政府はその目的のために入国しようとした人達の入国(ややこしい)を拒否していた模様。
(2015年1月6日 nhk.or.jp)

色んな意味でコメントに困るこの話。
以下、2015年1月6日分 nhk.or.jp『反捕鯨団体~』を全文(略)

---- 以下引用 ----
菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、南極海などで日本の調査捕鯨船への妨害活動を行っている反捕鯨団体「シー・シェパード」について、去年1年間で関係者11人の日本への入国を拒否したことを明らかにしました。

反捕鯨団体「シー・シェパード」は南極海などで日本の調査捕鯨船への妨害活動を行っているほか、和歌山県太地町などで行われているイルカ漁にも反対しています。
これに関連して菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、去年1年間で「シー・シェパード」の関係者11人の日本への入国を拒否したことを明らかにする一方、個別の理由の公表は差し控える考えを示しました。
そのうえで菅官房長官は「一般論として申し上げると、外国人から申請があった場合、入国目的や活動内容、それに滞在先などの詳細について事情聴取をして、日本での活動内容が出入国管理法に定めるいずれの在留資格にも該当すると認められない場合は入国を拒否している」と述べました。
---- 引用以上 ----

出入国管理法で定める在留資格の条件は結構多いけど、今回のケースに該当するのは『別表第一の三』だと思われる。
・出入国管理及び難民認定法(law.e-gov.go.jp)

参考までに、law.e-gov.go.jp『出入国管理及び難民認定法』からその部分を(略)

---- 以下引用 ----
(中略)
・在留資格:本邦において行うことができる活動
・文化活動:収入を伴わない学術上若しくは芸術上の活動又は我が国特有の文化若しくは技芸について専門的な研究を行い若しくは専門家の指導を受けてこれを修得する活動(四の表の留学の項から研修の項までの下欄に掲げる活動を除く。)
短期滞在:本邦に短期間滞在して行う観光、保養、スポーツ、親族の訪問、見学、講習又は会合への参加、業務連絡その他これらに類似する活動
(以下略)
---- 引用以上 ----

個別の理由を公表しない理由は、それが入国拒否の基準として解釈されかねないという判断があると思われる。
裏を返すと、それだけ日本に入国して太地町に行く人達を危険視してるとも言えるが・・・。

一歩間違うと、「日本政府を批判したから」という理由で入国拒否される事態になってもおかしくない悪寒(実際に行われてたら笑えないんだが)。


一方、太地町の町立くじらの博物館から入館を拒否されたオーストラリア出身の女性が太地町を訴えた裁判の第一審が去年7月に行われていた。
・くじらの博物館入館拒否訴訟 双方争う姿勢(2014年7月4日 wbs.co.jp)

ある意味予想できた展開な気がするこの話。
以下、2014年7月4日分 wbs.co.jp『くじらの博物館~』を全文(略)

---- 以下引用 ----
イルカの追い込み漁で知られる太地町の「町立くじらの博物館」から入館を拒否されたとして、イルカ保護団体の女性ら2人が慰謝料としておよそ670万円を町に請求している裁判の第1回口頭弁論がきょう(4日)午後、和歌山地方裁判所で開かれ、原告側は「憲法と国際人権規約に違反している」と主張したのに対し、町側は争う姿勢を示しました。

訴えによりますとことし(2014年)2月、イルカ保護団体に所属するオーストラリア人のサラ・ルーカスさん29歳と父親のアラステア・ルーカスさん62歳が太地町にある「太地町立くじらの博物館」を訪れてチケットを購入しようとした際、窓口の職員に「捕鯨反対の方は博物館には入館できません」と英語で書かれたプラカードを提示され、入館を断られたということです。

きょうの裁判で原告側はこうした行為が2人の「思想信条の自由」を侵害し、憲法や国際人権規約に違反すると主張しました。

一方、町側は原告が入館を拒否する4日前に、観光目的で入館したにもかかわらず、同行していたオーストラリアのテレビクルーと一緒に無許可で取材活動を行っており、他人に迷惑を与える可能性があったため条例に基づいて入館を拒否したとする答弁書を提出し、争う姿勢を見せました。

裁判のあと原告側の高野(たかの) 隆(たかし)弁護士は「反捕鯨者は入館を認めないという掲示を出しており、思想による差別以外何物でもない。サラさんは捕鯨している人を敵対視しているわけではないということを一番訴えたかった」と述べました。

一方、町側の弁護団は報道陣の問いかけに対し、無言を貫きました。
---- 引用以上 ----

捕鯨に反対してる日本国籍を持った人も(略)

・・・その後も審理は続いているが、日本の裁判制度に馴染みのない日本国外の人達に
とっては若干面白みのないものになってる模様。
・TAIJI WHALE MUSEUM LAWSUIT UPDATE(2014年12月29日 dolphinproject.org)

以下、2014年12月29日分 dolpphinproject.org『TAIJI WHALE MUSEUM~』から中盤部分を(略)

---- 以下引用 ----
(中略)
Most of these hearings have been procedural with only the judge and the lawyers present to discuss various aspects of the case.
For example, the last hearing led to a discussion in which the Taiji Whale Museum lawyers now claim that that reason Sarah and Alastair were denied entry was not because they were Westerners, but because the museum ticket-taker recognized them from before, when they caused “trouble”.
Sarah and Alastair’s lawyers insist there was no trouble caused at the Taiji Whale Museum at anytime, and that the ticket taker would not have recognized them.
The judge has asked the Taiji Whale Museum lawyers to submit arguments in favor of this claim, with another hearing set for February 10th via teleconference.

Also under discussion are the witnesses when the case goes to trial.
There will likely be several more such private sessions for the case.

Our lawyers expect the case will likely come to a full trial with witnesses sometime in mid-2015.
That session will be open to the public and the Japanese media.
(以下略)
---- 引用以上 ----

日本の民事裁判が、原告の人達自ら発言する機会があまりないのかどうか不明だが・・・。
上の引用部分は、日本の司法制度の側面を思わぬ形で照らし出してるとも言える。
まぁ、今に始まったことじゃないんだろうけど。

なお、この裁判の影響かどうか不明だが、くじらの博物館側は興味深い対応を取っていた模様。
以下、2014年12月29日分 dolpphinproject.org『TAIJI WHALE MUSEUM~』からその部分を(略)

---- 以下引用 ----
(中略)
On one level, the case has already had a good result: The Taiji Whale Museum now has a policy of letting in Westerners, and several activists from groups in Taiji have gained admittance to the Museum to check up on Angel the albino dolphin and other captive dolphins kept there.
However, Westerners report that the Museum sends along staff to watch over them, albeit in a polite manner.
(以下略)
---- 引用以上 ----

裁判官の心証を悪くしないために(イルカ漁に反対する人達の)入館拒否をしない、というオチだったら笑えないんだが・・・。


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