flagburner's blog(仮)

マイナーな話題を扱うことが多いかもしれません。

W.Bush is history

2008-01-30 20:44:32 | 時事ネタ(海外)
2008年1月28日に、米は W.Bush 大統領の一般教書演説(State of the Union Address)が行われた。
・President Bush Delivers State of the Union Address (2008年1月28日 whitehouse.gov;英語)

この演説に関しては、米が置かれてる苦しい状況を表してるという見方をとる報道機関が多かった(俺私見)。

が、W.Bush 大統領の一般教書演説を擁護している報道機関もある。
今回は、その一例として 3K の社説をネタにする。
・【主張】米一般教書 次代へつながる指導力を(2008年1月30日 MSN産経ニュース;web魚拓)

とはいえ、3K の社説でも、一般教書演説の中身に不満を示してないわけではない。
不満なのは、一般教書演説で北朝鮮の核問題や東アジア問題に触れなかった点だとか。

実際、一般教書演説の全文をチラ見してると、前半は経済・教育・移民等の国内問題が主で後半は中東問題(イラク・イラン・パレスチナ)や「テロとの戦い」が殆どだしな。
まぁ、W.Bush 大統領にしてみれば、国内ウケを考えると中東問題を優先したかったんだろうし。
ウケの悪い北朝鮮の核問題なんて、一般教書演説で扱う気になれなかった?


問題なのは、3K が唱える一般教書演説でのいい所。
以下、問題の部分を 3K の社説から引用しておく。
---- 以下引用 ----
第1は昨年、議会や世論の抵抗にひるまず実施したイラク米軍増派作戦が徐々に功を奏し、治安や統治の分野で目に見える改善が進んでいることだ。
大統領はアフガニスタンのテロとの戦いも含めて「気をゆるめず、成果を次の段階につなげる」と述べた。

 第2は、消極的とされてきた地球環境問題で国際的協調へ踏み込んだことだ。
インド、中国などのクリーン技術を支援する国際基金設立を提唱し、京都議定書以後の途上国を含めた国際枠組み合意の必要性を訴えた。

 イランの核開発問題では「イランがウラン濃縮を停止すれば交渉は可能」と対話解決を呼びかけた。
昨年末の中東歴訪で公約した「パレスチナ国家創設合意の年内達成」について、改めて強調したことも評価したい。
---- 引用以上 ----

2つ目はともかく。
最初のイラク情勢に関する認識は何?
俺が何回かネタにしたけど、おおよそイラクの人々が置かれてる状況が変わったとは思えない。
例えば、2008年1月27日分の更新とか2008年1月15日分更新・・・。
(他のサイトを見た方がいいかも)
このことを、3K の社説を書いた方々はわかっているのだろうか?

それと、「パレスチナ国家~」も評価するのは無理があるって。
だって、米がイスラエル寄りの外交姿勢を変える兆しは全くないし。


もっとも、W.Bush 大統領の一般教書演説自体、W.Bush 大統領の影の薄さを示してるという。
・クローズアップ2008:落日のブッシュ米大統領、最後の一般教書演説(2008年1月30日 毎日jp;web魚拓)

以下、毎日jp から最後の項目(予備選真っただ中…存在感さらに薄く)を引用しておく。
---- 以下引用 ----
今年の一般教書演説は米大統領選(11月)の民主、共和両党の予備選・党員集会のまっただ中で行われたことも、埋没感を強めた。

 今回の予備選は大幅に日程が繰り上がり、1月3日にスタート。
22州の予備選が集中する来月5日のスーパーチューズデーを目前に、米国民やメディアの関心は民主党のヒラリー・クリントン、バラク・オバマ両上院議員の戦いに注がれている。

 「後継者の選挙と並行して一般教書演説した大統領は過去にいなかった」(ワシントン・ポスト紙)異例な状況下、ブッシュ氏はすでに「任期を終えた」という印象さえ漂う。
演説後、オバマ氏は「歴史がブッシュ政権を好意的に判断するとは思えない」と切り捨て、クリントン氏も「これまで失敗してきた政策を再び公約にしているにすぎない」と批判した。
---- 引用以上 ----

こんな状態の W.Bush 大統領を、必死になって擁護する 3K の記者達が哀れに思えてきた・・・。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。