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The All Japan Judo Federation: What Went Wrong?(Aug 25, 2013)

2013-08-25 21:15:41 | おかしな人たち
一昨日のことになるが、国際柔道連盟(International Judo Federation:IJF)の総会でマリウス・ビゼール(Marius VIZER)会長の再任が決まった。
それと同時に、新たに IJF の理事が決まったのだが・・・。
・IJF会長「上村氏以外受け付けない」 日本人理事不在に「置いていかれる」(2013年8月24日 MSN産経ニュース)

色んな意味でコメントに困るこの話。
以下、2013年8月24日分 MSN産経ニュース『IJF会長~』を全文(略

---- 引用以上 ----
「痛恨だ。大事なことは理事会で決まる。日本は置いていかれるかもしれない」。IJF総会に出席した全柔連の細川 伸二・国際委員長は厳しい表情で語った。

 ビゼール会長が示した12人の「会長指名理事」リストでは、全柔連前会長の上村氏の名前が消され、代わりの理事はロシアから選出。
国際経験が豊富な細川委員長ら後任を模索した全柔連に対し、ビゼール会長は「上村氏以外は受け付けない」と頑として突っぱねたという。

 IJF理事不在の影響は必至だ。
この日の総会で、2月から脚取りの完全禁止などを試験導入した新ルールは10月の会議で方向性を決めることになった。
背負い投げの防御時などに足に触れることなどを例外とする腹案を持つ日本側の発言の場は狭まる。
来年5月を目途に話し合う上着の袖を長くするなど柔道着の規格変更も同様だ。

 ビゼール会長は「理事がいなくても、全柔連が重要なパートナーであることに変わりない」と語ったが、細川委員長は「情報を集め、意見できるようなルート作りもしなければ」と、どのように日本側の意向を反映させるかに頭を悩ませる。

そもそも理事不在を招いたのは、全柔連の対応のまずさにある。
上村氏が8月中の会長辞任を表明したのは7月末。
ビゼール会長は6月上旬に来日した際、上村氏をIJF理事に再任する意向を明言していたにもかかわらず、全柔連会長の後任探しのようなスピード感を持って臨まなかった。

相次ぐ不祥事に見舞われた全柔連内部の改革に目が奪われている間に、国際競技団体の理事の“椅子”を失うという柔道発祥国としてあってはならない大失態をおかしてしまった。
(田中 充)
---- 引用以上 ----

元々、上村氏と VIZER 会長は性的じゃない意味で相当深い関係にあったんだけどね。
実際、全柔連のゴタゴタに絡めて上村前会長を擁護してたのは他ならぬ VIZER 氏だったわけで

ただ、上村氏が IJF の理事の地位に執着があったかどうかについては検証の余地がある模様。
ってのも、上村氏自身は、IJF の理事に就く気はあまりなかったようで。
・国際柔道連盟:日本の理事不在の異常事態 上村氏の要請突っぱねる(2013年8月25日 毎日jp)

参考までに、2013年8月25日分毎日jp『国際柔道連盟~』から後半部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
ビゼール氏は2007年9月、現全柔連副会長の山下 泰裕氏がIJF理事選に敗れた際、会長指名理事を新設して上村氏を登用し、日本の理事がいなくなるのを救った。
今回の一連の全柔連の不祥事でも、今年6月に来日し、全柔連会長の辞任を求める声が強まっていた上村氏を擁護している。

だが上村氏が懇願した「日本から後任を」の要請は突っぱねた。
ビゼール氏が指名理事12人を連ねたリストは、当初予定の上村氏の上に線が引かれ、ロシア人の名に置き換えられていた。
不祥事続きの日本に理事の指定席を与え続けることは総会の批判を呼びかねないとの判断だろう。

 柔道が1964年東京五輪で実施競技入りして半世紀。
普及は進み、フランスの競技人口は日本の約3倍の約60万人。
昨夏のロンドン五輪では日本男子は初めて、全ての金メダルを逃した。
畳の上でも、会議室でも日本は影が薄くなった。

 柔道創始者、嘉納 治五郎の研究を専門とする筑波大の真田 久教授(五輪史)は「IJFは規約で、柔道の教育的価値など嘉納 治五郎の教えを明記し尊重している。 海外の方が暴力もなく、礼節にも厳しい。日本は目先の勝敗にこだわり、教えから離れた」と指摘する。
日本柔道は今こそゼロから出直すべきだろう。
---- 引用以上 ----

数日前に掲載された zakzak.co.jp の記事だと、上村氏は復権を目指してるって書いてたけどね。
・権力欲は世界級?上村全柔連会長、復権へうごめく 五輪招致のロビー活動で存在感(2013年8月21日 zakzak.co.jp)

上村氏が「日本から後任を」って述べたのは、この状況で IJF の理事の座に就くのは色々マズイと判断したからなんだろうか。
VIZER会長が上村氏に IJF の理事に就いて欲しかったのは本当なんだろうけど、流石にそれは無茶筋な気が・・・。

ちなみに、上村氏は来月アルゼンチンはブエノスアイレスで行われる国際オリンピック連盟(IOC)の総会にも出席できなくなった。
・全柔連渡航予定者 上村前会長らをリストから削除(2013年8月24日 sponichi.co.jp)

上村氏というか日本の柔道界は、どこで道を間違ったのやら・・・(白々しい)。


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